いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は来週から新しくスタートする連載シリーズのお知らせになります。
タイトルは【あなたの大切な人の『うつ』をラクにする方法】です。
近年うつ病の患者数は増加傾向とされ、一生のうちに人口の10%ほどの人がかかると言われています。多くの人にとって、もはや無縁とは言えない病気になりつつあるかもしれません。
もしみなさんの家族やパートナーなど大切な人がうつ病になった時、本人にとっても周りで支えるみなさんにとっても深い苦悩となることが考えられます。
「うつ」特有のネガティブな感じ方のパターン・思考パターンにより、周りや家族が本人を理解することが難しくなることも多く、それゆえ、本人が周囲に対して“自分の苦しみを分かってない”と感じて、ストレスを抱えてしまうことも珍しくはないのです。
また、本人の辛い気持ちに周りが無意識につきあうような状態になってしまい、“放っておけない”という思いから、お互いに苦悩を共有してしまうこともあるのです。
そんな状態では周りもしんどいですし、なかなか良くなっていかない本人を見ていたら、きっと何もできない罪悪感・無力感に苛まれてしまうことでしょう。
心のダメージが重なり、自分自身を支えられないほど疲弊して、共倒れということも起きるかもしれません。
「うつ病」からの回復には、長期間の療養が必要な場合もあると言われます。
その状況を乗り切っていくには、本人の心の状態への理解を深めることが大切であるのはもちろん、長期のサポートを継続していく為に、支える側がいかに元気でいられるかということも、とても重要な点だと私は考えています。
このシリーズは、今まさに大切な人が「うつ」になって、それを周りで支える方々が病気を抱える本人を理解していくためのサポートとして、また支える側の負担を少しでも軽くすることが出来ればと思い、ブログへの掲載を決めたものです。
私自身の「うつ」からのリカバリー(復調)体験を通して得た、患者の心の中ではどんなことが起きているのか、また周りがどう扱ってくれたら少しでもラクなのか、など内側からのレポートとしてお送りすることで、僅かでも皆さんに対する支援となれればと思っています。
カウンセリングというと、「うつ」を抱える本人が受けるものだと考えがちです。
ですが、むしろ周りで支える方たちが積極的に利用していくことで、本人の苦しさを理解していく為の情報を得るにしたり、辛い気持ちを吐き出して心に抱える負担を軽くしたり、自分自身を見つめ直すことで心の余裕を作っていくことを提案していきたいと考えています。
そのような状況にはなっていない方でも、うつ病がどのようなものなのかを知る為に、また家族が落ち込んでいたり、抑うつ状態のように見える場合に、できるだけ早期に気づけるようアンテナを高めておけるように、お読みいただくこともおススメいたします。
あくまで私自身の経験が中心ですが、参考として生かしていだだければ幸いです。
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Vol.0~新連載シリーズのお知らせ「あなたの大切な人の『うつ』をラクにする方法」
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Vol.1~「支えている皆さんへ」
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Vol.2~「幸せのリーダーシップ」
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Vol.3~「周りにいるからこそ気づけるサイン」
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Vol.4~「初期段階の心理と接し方のコツ part.1」
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Vol.5~「初期段階の心理と接し方のコツ part.2」
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Vol.6~「初期段階の心理と接し方のコツ part.3」
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Vol.7~「お客さまのメッセージから」
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Vol.8~「お客さまのメッセージから その2」
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Vol.9~「必要な時間」
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Vol.10~「どうして“頑張って”と言ってはいけないのか?」
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Vol.11~「いっぱいいっぱいなのはどちらか?」
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Vol.12~「なんとなく調子が良くないとき」
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Vol.13~「なんとなく調子が良くないとき(その2)」
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Vol.14~「普通に接することの大切さ」