彼から『見えない壁があるみたい』と言われた彼女の抱えていた「心の痛み」の理由

カウンセリングを受けているうちに重要な気づきを得られたとき、あるクライアントは

と思い、ワクワクし始めました。

一方で別のクライアントは、

ワクワクもあると同時に恐れを感じる人もいるんです。

これは特別なことではなく、私たちが「現状を抜け出して状況を変えたい」、「人生を次のステージに進めたい」と感じている時。じつは同時に不安や恐れも感じているんです。

多くの人は、無意識のうちに自分の人生を制限しながら生きているからです。

といったように、自分で決めた枠の中だけで生きていこうとしてしまうんですね。

しかし、自ら可能性を閉じてしまっているので、そのうちに行き詰まりや退屈さを感じ出すこともあります。この感覚は言わば、

と、自分の心の声が教えてくれているようなものかもしれません。

ところが、同時に今までの生き方にしがみつきたい気持ちもあったりするものです。

以前、恋愛に悩んでカウンセリングに来られた女性クライアントが言っていたのは、

詳しく聞いていくと、今つきあっているパートナーには依存しないように、できるだけ自分の気持ちを抑えて落ち着いた大人の女性を演じているとのこと。

彼が彼女に優しくしてくれても、彼女のためにお金を使って色んなものを与えてくれても、素直に受けとることができず

と不安ばかり募ってしまうのがしんどいと言っていました。

彼女は過去に体験した失恋の痛みから、「いつも恋愛で苦しい思いをするのは私」という思い込み(枠)を抱えていたんです。

だからパートナーの前では依存的な自分を出さないように、制限をかけて本当の彼女とは違う仮面をつけて関わっていたので、いつまで経っても心の距離が近づきませんでした。彼からも

と言われるようになっていったのです。褒められても、愛されても、本当の感情を彼には見せていなかったので、彼が不安になってしまったんですね。

彼女は彼を信じるよりも、傷つくことのほうが怖かったからです。

私は彼女にこんな質問をしました。

すると彼女はハッとした表情になり、それから静かに涙を流しました。

今まで見落としていたモノに気づいたからです。そして思い込みを手放して彼に心を開いていくワークをしました。

※彼女と同じような気づきを得たいと思ったら、対面カウンセリングを受けてみてください。人生を変える「一生モノの体験」を受け取りに来てくださいね。

私たちは過去の失敗による心の痛みのせいで、愛すること、信頼すること、情熱的になることよりも、

失敗しないため、もう傷つかないために「自分を守るような生き方」ばかり選んでしまうことがよくあります。

もし「私もそうかもしれない」と思った人は、ちょっと立ち止まってイメージしてみてください。

これは恋愛だけではありません。たとえば仕事のジャンルなら、

「パートナーを選ぶことは、未来を選ぶことだ」

そんな言葉を聞いたことがあります。私たちが何かを選択するのは、未来を選択することに繋がっています。

幸せを手にしていく人は、自分の思い込みという枠を越えて、新しい選択をすることができる人なのかもしれません。

人生のピンチを何度も乗り越えてチャンスに変えてきた人たちの話が面白いのは、枠を越えて成功したストーリーと、枠を越えて失敗したストーリーとの両方を語れるからなんでしょう。

そういう人たちはよく「逆境になると燃える」と言っています。

この先がどうなるか分からない状況でも、枠を越えて飛び込んでいった先には必ず今までにない未来が開かれていることを分かっているからです(失敗もありますが、それすら笑い話にしてしまうんですよね)。

彼らは「どんな酷い状況になっても、必ずどうにかなる」ことを良く知っているわけです。

ただ、一方でその枠を越えられない人もたくさんいます。ほとんどの人がそうだと言ってもいいかもしれません。

そんな思いで現状のままでいることを選んでしまうこともあるでしょう。

・パートナーと本音で話したいけど、なかなか心を開いて話せない。

・ちゃんと謝ればいいのは分かってるけど、素直に「ごめんね」が言えない。

・好きな人の前で本当の自分を出したいのに、嫌われるのが怖くて出せない。

・転職したいけど、不満だらけでも今の安全な場所を手放せない。

・「この職場は合わない」と思いながら、同じ会社に居続ける。

・・・などなど

今回は女性クライアント側の目線で話していますが、これはもちろん男性にも言えることです。

じつは、これは自立的な男性の典型的な心理なんです。

私が以前執筆していた『超自立男性の心理』シリーズを読むと、このあたりがよく理解できますよ↓

思えば私の人生が変わり始めたのは、20年前(ちょうど2月でした)に初めてカウンセリングを受けた日からのように思えます。

あの時、「このままで良いんだろうか?」と思いながら動かなかった自分の枠を超えて、人生を変えることを決めた時に、今の生き方が用意されていたような気がします。

(まさか金融の世界を辞めて、心理カウンセラーになるなんて、私の人生の計画にはありませんでしたからね)

それでは皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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