心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
それでは、9月7日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●『私を認めてほしい』というニーズを隠していると、頑張りすぎて失敗する恋愛パターンになる理由
前回のブログでは↓
「私には愛される価値がない」という無価値感によって作られた、うまくいかない恋愛パターンの解説と抜け出し方をご紹介しました。
さて今日は、この無価値感の罠が具体的にどんな恋愛の失敗につながるのかをお話ししたいと思います。
今回と次回、2回連続でそれぞれ別の失敗パターンをお届けしますので、どうぞ次回も楽しみにしていてください。
では、今回お届けする恋愛の失敗パターンはこちら
【頑張り過ぎてしまって失敗してしまう】
「思い当たるなあ」という人もいるかもしれませんね。恋愛のカウンセリングでよくあるケースをご紹介しながら解説していきますね。
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無価値感がテーマのカウンセリングをしていると、クライアントさんの過去の体験や育った環境、両親との関係などから「ずっと認めて欲しかったけど、それが叶わなかった」という観念(思い込み)を抱えていることが多いんですね。
特に家族関係のなかで、「とても頑張って役に立とうとしたけど、上手くできなかった」という失敗感を抱えている人がとても多いことに気づかされます。
例えば、勉強を頑張って学年で3位になったのに、
お母さんから「なんで1位になれなかったの?」、
お父さんから「クラスの◎◎ちゃんはもっと頑張っているぞ!」
などと言われてしまい、なかなか努力を認められることも、褒めてもらえることもなかったとしたら・・・どんな気持ちになるでしょう?
こういった経験があった人は、認められた経験が少なかった為に「もっと私のことを認めてほしい!」というニーズ(欲求)を、心の中に隠し持ちながら頑張るというパターンを抱えていることが多いんです。
すると、恋愛でも同じように頑張って認めてもらおうとするんです。
もちろん頑張れるのはパートナーが好きだからなのですが、それは意識的な部分の話。
潜在意識的には、「そのままの私を愛して欲しい、認めて欲しい、甘えさせて欲しい!」というニーズを持っているのです。この欲求を満たしたいというのが、常に心の奥にあるわけですね。
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そして、この欲求は自分自身が気づいていない分だけ、じつは感覚的に相手に伝わりやすくなってしまうんです。
どういうことかというと、頑張って相手に尽くした分だけ、
「これだけ優しくしてあげたんだから、私の要求も満たしてくれるよね?」
「あなたの為にアレもコレも叶えてあげたんだから、私の期待に応えてくれるはずでしょ?」
などのように、お返しや見返りを強制されている感覚をパートナーに感じさせてしまうのです。
どうですか?もし皆さんが、「頑張り過ぎさん」から尽くされているパートナー側だったとしたら。
アレコレ優しくしてもらったけど、相手がいかにも褒めて欲しそうに(でも直接は言ってこない)、お返しを待ってるような雰囲気を出していたら。
「こんなにあなたに尽くしたんだから。私のこと褒めてよね。」と目の前で要求されているように感じたら・・・
ちょっと、その要求は素直には受け入れたくないと思ってしまいませんか?
自然にしていたら素直に「ありがとう。嬉しい。」と言えたかもしれないけど、無理やりな感じがして逆に言いたくなくなるかもしれません。
私たちは強制されると抵抗したくなる心理があるので、こういう反応になりがちなんです。
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ここで視点を「頑張りすぎさん」に戻しましょう。パートナーの微妙な反応を見たり、期待したものを引き出せなかったと感じると、頑張り過ぎさんは2つの反応に別れます。
一つは「あれ?何か不足してたの?もしかして違ってた?」と更に頑張る方向へ進んでいく人。
二つ目は「何がいけなかったの!何でよ!」と怒って相手を責める気持ちが出てくる人
どちらかになることが多いですね。
「褒めてもらえるまでもっと頑張って、パートナーに私を認めさせてやる!」と暴走モードで走り続ける(より盲目的になり相手の言いなりになる)か、
「なんで褒めてくれないのよ!」と怒りモードになるかですが、そうなると余計にその感情が相手に伝わりますから、どちらにせよ欲しいものが手に入りにくくなるのはお分かりいただけると思います。
こんな心理状態の時、まさに「そのままの私じゃ愛されない」という無価値感が心に隠れています。
「自分がコレをするのが好きだから、彼にしてあげた。」ではなくて、
「こうしないと私は愛されないから」「選ばれないから」というように、関わり方や行為のベースが「不安から」になってしまうのです。
そして、欲しいモノをもらえるまで『ずっと与え続ける人生、頑張り続ける人生』を歩き続けてしまうことになります。
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こういった不安で頑張り過ぎてしまう人は、いつの間にかパートナーを「私を愛してくれない人」にしてしまっているんですね。
どうしてかというと、こういう人の心には「私なんて」という思いがたくさん積み重なっているからです。
「私なんてきっと大切にされない」
「私なんて彼に選んでもらえない」
「私なんて誰からも愛されない」
こんな「私なんて」という心の声を聞いてしまうと、あなたのパートナーや周りの人が与えてくれる優しさや愛情が受け取れなくなってしまいます。
むしろ「申し訳ない」気持ちになり、罪悪感が出てきてしまいます。
本当は「認めてほしい」「褒めてほしい」「愛してほしい」と願っているのに、誰かがあなたを大切にしようとすると急に罪悪感に襲われてしまい、その場から逃げ出すか、相手の与えてくれる愛をサイズダウンしてしまい「大したことないモノ」にしてしまうんです。
どうしてかというと、自分自身の価値を「大したことないモノ」に評価しているので、相手の与えてくれる愛も「大したことないモノ」にしてしまうからです。
自分を価値のない「大したことない人」にしている分だけ、相手の与えてくれる愛も「大したことないモノ」にしないと受け取れないと思ってしまうからです。
でもパートナー側からしてみたら、せっかくあなたに与えた良いものを目の前でサイズダウンされてしまったら、すごく寂しくなってしまうかもしれませんね。
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もしこの記事を読んでいて「私も同じことしていたかも」と感じた人は、今日からこんなことを意識してみてください。
パートナーの言ってくれた「ありがとう」を、心の真ん中でしっかりと受け取ろうと思ってみましょう。
今までパートナー(家族、友人、近所の人も含めて)が、あなたに言ってくれた「ありがとう」は数えきれないくらいあったはずですよね。
でも、あなたが自分の無価値感からパートナーを「私を愛してくれない(認めてくれない・褒めてくれない)人」にしてしまっていた分だけ、相手が与えてくれていた感謝や承認を「大したことないモノ」にしてはいませんでしたか?
まるで価値の無いモノかのように、右から左に流してしまってはいなかったでしょうか?
パートナーの伝えてくれた「ありがとう」を、相手の顔を見ながらしっかりと受け取って、心で味わってみてください。
そして今日は選択する日だと思ってください。
あなたが大切にしたいのは「そのままの私では愛されない」という今までの信念か、それともパートナーは「私に感謝と承認と愛を送ってくれる人」として全く新しい関係性を築いていくか。どちらを選びますか?
参考記事です↓こちらもどうぞ
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。