あなたが愛されてきた証拠が教えてくれるもの~義務と役割に疲れたとき~

 心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●あなたが愛されてきた証拠が教えてくれるもの~義務と役割に疲れたとき~

パートナーシップのカウンセリングをしていると、かなりの割合で出てくる問題が「義務」「役割」と呼ばれるものです。

これは、過去の人間関係(親子関係やパートナーシップなど)から

「愛されるためには○○をしなくてはいけない」

「愛されるためには△△な私でいないといけない」

と思い込んだことがきっかけで出来上がっていることが多いんですね。例えば、

・いつもテストは100点をとらないと!優秀でいないと!

・家ではお手伝いをして、兄弟の面倒もみて、両親の言うことをしっかり守らないと!

・彼の前ではいつも綺麗にして、気を抜いた所は絶対に見せられない!

・他人からおかしいと思われないようにちゃんとしていないと!

などなど。カウンセリングをしていると、そんなふうに無理をして生きてきたという人とたくさんお会いします。

すると、そういった人は自分が無理を続けてきた分だけ疲れきって燃え尽きてしまいやすかったり、他人と自分を比べて

「やっぱり、あの人の方が優秀(他にも美人、人気者など)なんだ・・・」

そう感じて、嫉妬や競争心で落ち込んでしまうこともあります。と言っても本当は誰かに勝ちたかったり、見栄を張りたいわけではなんですよね。

こういった「義務」や「役割」は心理学では「ペルソナ」と言います。

私たちが心理的につけている仮面のことなのですが、あまりにもこの仮面で生きている時間が長くなると、まるで仮面の自分が本当の自分の顔のように感じてくることがあるんですね。

そして、その仮面に対して周りから期待されている「義務」や「役割」を演じ続けることになってしまいます。

パートナーシップで、私たちが「ペルソナ」を使って「義務」や「役割」を演じていると、

必ずと言って良いほど、パートナーの方がイライラしたり、疲れてきたり、怒りやすくなったり、横暴な態度になったりするんです。

演じている私たちの方は長年やってきているので、自分が疲れていることに気づきにくいのですが、

そんな私たちと一緒にいるパートナーの方は、いつの間にか「義務」や「役割」につき合わなければならなくなり、一生懸命に(無意識的にですが)つき合っているうちに疲れたり、イライラしてきてしまう、ということなのです。

パートナーからすれば、そんなつもりはないのに、私たちの演技に引っ張られてつき合わされているような感覚になってしまうからです。

こういった問題を抱えたクライアントさんが、カウンセリングを受けているうちに自分のこれまでの振舞いに気づくと、

「本当はこんなことがしたかったわけじゃない・・・」

そんな思いが湧いてきます。そして、

1.今までのように仮面をつけて振舞うことが苦しくなったり、嫌になる

2.何をしていいのか分からなくなる

3.仮面をつけて生きてきた過去の人生に無意味さを感じる

こういった気持ちが出てくることが多いのです。

1のように感じるのは、今まで、義務や役割を演じ続けることが「実はつらかったんだ」と実感できるようになり、止めたくなるからです。

この段階にいると感じた人は、徐々にでいいので、少しずつ義務と役割で生きるのをやめようと思ってみてください。

2の段階になると、義務と役割を手放していくと、今まで義務や役割に使っていた時間、エネルギーが余ってきます。

それを何に使っていいのかまだ分からないので、もてあまし気味になったり、無為な時間を過ごしているような気分になって、自分を責めたくなったり、無価値感を感じたりします。そんなときは「幸せのリハビリが始まったんだな」と思ってみましょう。

「何かをしなければ・・・」と常に思っていた生き方をやめて、「何をしたいんだろう?」「私にとっての幸せって何だろう?」をようやく感じ始めたところです。

それが掴めるまでしばらく時間がかかることもあるので、こういうときは意識的にのんびりと構えておくことが大切です。

3の段階では、自分にとって幸せや楽しさを感じる人生を生きよう!と決めた多くの人が通る1つのプロセスでもあり、同時に罠でもあるんですね。

これは「過去の私は自分の人生を大切にしてこなかった。そんな私の周りにいた両親やパートナー、友人たちはどんな気持ちでいたのかな?もしかしたら私は、本当の意味では彼らを愛していなかったんじゃないだろうか・・・」という、過去の否定と疑いから生じています。

このような、過去の自分を否定したり、後悔して気づきを得た時、私たちは自分の人生を一度総括して、次の自分に生まれ変わるようなプロセスにいると考えられます。

そんな時に大切なのは、過去のあなたが仮面で生きようが、「義務」や「役割」を演じていようが、それでもいつも周りにいてくれた人たちの愛情や思いやりを感じてみることです。

「あんな私なのに、なぜか分からないけどいつも側にいてくれた家族、パートナー、友人たちは本当にありがたい存在だった」

そんな感謝を送ってみようと思ってみてください。

かつてのあなたは、周りから愛されるために仮面をつけて演じてきたのかもしれません。でも今必要なのは、その自分を否定することではなく、それでも周りから愛されてきた証拠を一つ一つ見つけていくことなんですね。

拾い集めた「あなたが愛されてきた証拠」を手のひらに乗せて、誰がどんな思いを送ってくれていたか、どんな目で見つめてくれていたかを思い出してみてください。

不思議なものですが、義務と役割を手放せると、今までと同じような愛情をもらったとしても、今まで以上にパートナーや人からの愛情がより深く、そして本当に大きな感謝を感じられるようになります。

「そのままの私で良いし、そのままのあなたで良い」

パートナーシップとは、私たちがこのプロセスを心と体で実感することで、そのままのお互いを認め、愛し合うために体験しているのかもしれませんね。

***

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに↓

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!

心理カウンセラー
近藤あきとし

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