心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
私がプロカウンセラーとして活動を始めたのは2007年2月1日でしたので、1月末でちょうど丸15年が経過したことになります。(プロになる前は1年ほどボランティアでカウンセリングをしていました)
これまでにのべ1万人以上のクライアントさんのお話を伺わせていただきました。
振り返るとカウンセラーとして積み重ねてきた経験と得てきた智慧は、クライアントさん一人ひとりとの出会いの中から学ばせてもらったものばかりでした。
今日のカウンセラーとしての私があるのは、すべて皆さんのおかげです。
私と出会ってくださったことに心から感謝します。
心理学の勉強を始めてからも含めると15年以上、心という目に見えないものを扱う心理カウンセリングに携わってきました。ほぼ人生の1/3以上を臨床についやしてきたわけです。
どうしてそれだけの時間を注いでこれたのだろう?と考えてしまうのですが、
もしかしたら心が目に見えないものだからこそ、のような気がします。
見ることも、触れることもできない。でも私たちの中に確かに存在する心というもの。
とらえどころのないところに、かえって探求したい魅力を感じてしまったみたいです。
物理的な存在ではないだけに、
『何か』に現れるのが『心』というものだとしたら、
私たちは『生き方(在り方)』に現れるものとして『心』を感じているように思います。
心理カウンセリングとはすべての問題を、心(感情)の視点から見つめる作業です。
その眼差しが気づかせてくれるのは、
私たちは『本当の心(感情)』を感じられなかったり、見失っているときに、人生の問題を通して『生き方』の見直しを求められているということ。
だから、心(感情)を癒すプロセスを通して自分に『新しい生き方』を与える。『本来の在り方』を取り戻す。
私のサポートできる解決への道はこういうことなんだなと、一歩ずつ確信に近づいてきた15年だったように思います。
たまにブログの中で『真実の物語』を見つけるという表現にしているのはこういう意味なのです。
とはいえ、クライアントさんの抱える問題も感情的なテーマも、それぞれに違っているので、
癒しへのアプローチは常にその場で、その人専用にオリジナルで作りあげる必要があります。
心の問題の解決への道は、あらかじめ決まった正解も答えも用意されていないですからね。
あるとしたら、一人ひとりに個別に創造していくことだけ。
カウンセリングの創造性というのも、私にとって飽きることのない魅力のようです。
また、カウンセリングはカウンセラーだけのものではなくて、クライアントさんとの関係性があって初めて成立する取り組みです。
どうも人は、誰かと関わることでしか自分自身を知ることができないようですからね。
関わりを重ねて自己理解を深めることを通して、自分の持っているギフト(才能)に気づく。その使い道を見つける。これもまた新しい生き方へ繋がります。
そうして本来の在り方(真実の物語)を見出したとき、人は埋もれていた『可能性』と『人生を切り拓く力』が自然に発揮されることを、多くの経験から知ることができました。
人生が大きく変わっていくのを、クライアントさんと一緒に歩みながら見届けられるのは、この仕事ならではの喜びだとあらためて実感します。
ここまで読んでいてお気づきかもしれませんが、私のカウンセリングはすぐに効果が出るようなテクニックも、必ず上手くいくようなノウハウもないんですよね。(必要に応じて話すこともありますが)
魔法の杖を持っていれば楽ができたのかもしれませんが、残念なことにそれは叶いませんでした。
ただ、そのおかげで分かったのは、深く自分を知るための時間と、心の癒しのための地道でていねいな取り組みが、遠回りなようで結果的には幸せへの一番の近道だったことでした。
これまでおつき合いいただいたクライアントの皆さんには本当に感謝しかありません。
まだまだ深層心理への興味と探求は尽きそうにありませんので、これからも心の世界の地図をもっと広げていければと思っています。
そしてカウンセリングが今まで以上に、皆さんと一緒に喜びあえる場になっていったら嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
今日は2月3日節分ですね。ちょうど季節の変わり目、節目ですから、このブログをUPするのにふさわしい日だったみたいです。
これからも1日1日と心の癒しを皆さんと一緒に積み重ねていく喜びを感じていこうと思います。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごせますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし