心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
8月14日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
こちらのブログシリーズ、『恋愛テクニック』というタイトルではあるものの、ほとんどの記事はテクニックやノウハウなどの方法論とは少し違う視点から、読者の皆さんのパートナーシップを応援する内容になっています。
とは言っても、決して方法論が役に立たないというわけではなく、それらはベースとなる「心の状態(マインド)」が整っていてこそ生きてくるものだと、私は考えているからです。
具体的なケースでお話した方が分かりやすいと思いますので、こんな話を想像してみてください。
たとえば、あるカップルが別れ話をしていたとします。
彼女は彼氏にこんな不満をもっていました。
「私はこんなに頑張ったのに、彼はなんにもしてくれない!」
別れ話になってしまった時には、こうした不満をお互いにパートナーに対してたくさん感じていますよね。
その不満は的外れな場合もあるかもしれませんが、たいていはあなたの言い分は間違ってはいないでしょう。
ただ、別れ話やケンカをしている時にお互いに相手を責めていても、2人の問題解決には結びつかないであろう、ということは想像できますよね。
それなのに相手を攻撃をしてしまうのは、ついつい私たちは自分の痛み(不満や怒り)にばかり目が行ってしまうからのようです。
相手の方には意識が向いていないので、パートナーを尊重する気持ちが見えなくなってしまうんです。
すると、今までの不満が積み重なり、怒りが大きな分だけ、「相手からどれだけのものを引き出せるか?奪うことができるか?」ということばかり考えてしまうんですね。こうした状況の時には誰もがそんな気持ちになってしまうのは仕方ないのですが。
自分の不満にばかり目が行っている時には、仮に相手を尊重しているフリをしても、なんとなくパートナーにはこちらが隠し持っている本心が伝わってしまうものです。
なぜなら、どこか「自分を利用しようとしている?説得しようとしている?」という感覚をパートナーが感じるからです。よけいに警戒されて溝が深まってしまうなんてこともありえます。
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たとえば、あなたが女性で結婚しているとしましょう。でも夫には色々と不満があるので離婚を視野にいれている状況で、
「現実の生活を考えると収入は減るし住まいを手放さないといけなくなる。すると今の水準の暮らしは難しい・・・とすると、我慢して結婚生活を維持する方が良いのかな?」
と考えていました。実際にはもっと複雑な事情があるはずですが、別れ話が出てくると誰もがこういったことは考えるかもしれませんね。
こんな時はどうしてもパートナーに意識を向けるよりも、自分の方に目が行ってしまいがちです。
こんな気持ちの時に周りの誰かに相談をしたとしても、「どこでも夫婦ってそういうものよ。みんな我慢しながらどうにかやり過ごしているからね。離婚は最後の手段にとっておいて、あなたは自分の好きなことをやったらいいのよ。」なんて言われたりすると、
「そういうものかな?・・・まあ波風立てたくはないし、余計なことは言わずに自分のことだけ考えようかな。」と思い直して気持ちにフタをしてしまい、
「形だけは今まで通りに暮らしていこうかな」と考えてしまいがちですが・・・はたして、そこには愛情や喜びを感じることができそうでしょうか?
しばらく時間が経過すると、楽しさも嬉しさもない生活に「なんで、私ばっかりこんな思いをしなきゃいけないの?」と、再び不満と怒りが噴出してきたりして、
以前よりも険悪な状況で別れ話が蒸し返される・・・というお話を聞くことはカウンセリングをしていると、とても多いのです。
やっていることは今までと同じ。でも雰囲気や態度に愛を感じられない心の状態が出てしまっているんですね。
それをパートナーが感覚的に感じると
「オレになんか文句あるのか?」
なんて言い出して、ケンカが始まってしまうかもしれません。すると言われた方は、
「何も無いわよ!私が何かしたっていうの?あなたこそ・・・」
と自分の正しさを証明したくなってしまいますが、じつは大事なのは何をしているか?ではなく、何を感じているか?
ここに意識を向けられると、この対立がお互いが自分の方にばかり目を向けていて、心を開いて相手に向き合おうとしていないことが原因で起きていることが分かってきます。
ここで、仮にパートナー側は向き合おうする意欲がまだ無かったとしても、あなたの方だけでも心を開いてコミュニケーションできれば、今とは違う状況が出てくるかもしれません。
「私はちゃんとやってるじゃない!」
と言う代わりに
「ごめんなさい。前みたいに愛情をこめた気持ちで関わりたいんだけど、今の私にはそれができないの。自分でもどうしたら良いのか分からないのよ。あなたへの愛情を感じられないし。あなたからの愛情も感じられない。そんな気持ちになってしまう自分が本当につらくて仕方ないの。」
と本心を言えたら、今までの対立の構図とは違う未来の可能性が見えてきます。
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その後で、やり直していこうとなるか、やっぱり別れることになるかは分かりませんが、こうした本心のコミュニケーションができると、お互いに傷つけ合うことはとても少なくなります。
また、あなたが心を開いて関われた分だけ、パートナーも自然と自分の心の奥の想いとつながろうとしていくんですね。
最初から上手にできなくても、少しずつでも本心で関わろうとする想いの積み重ねられたら、お互いに相手を思いやるコミュニケーションに繋がっていくとは思いませんか?
もしかしたら、こんなことを何度伝えてもパートナーは心を閉ざしたままで、変わろうとはしない可能性もあります。。
そんな場合、あなたは勇気を出して自分から関わっていった分だけ傷ついてしまうかもしれません。
でも、そうなったとしても、あなたの心には一つだけ残るものがあります。
それは、『自分の心に嘘をつかなかった。私はやれることをやりきった。』という自信です。
あなたが自信を感じて今までより堂々としていると、最初は誠実になれなかったパートナーも、後から「あの時はゴメン・・・」と言って歩み寄ってくることがあるんです。
ただし、これまでのカウンセリング経験上、パートナーが謝ってきても関係を復活させようとする女性は50%なんです。
残りの50%の女性は、今度は自分からパートナーとのお別れを選ぶことになるのです。おそらく自分の本心を見つめ続けて、どうしたらお互いがより幸せになれるか?に気づいた結果、なのでしょうね。
もし、あなたとパートナーの関係が似たような状況で、仮に関係が終わることになったとしても、これだけの成熟したコミュニケーションをとれるようになっていたら、次はそんなあなたに相応しい成熟さを持ったパートナーが現れますからね。
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今日は、パートナーと上手くいかない関係性になった時に、「自分の痛みだけ、自分の都合だけを見ているのか?」、
それとも「パートナーのニーズ、気持ちを尊重しているか?」、
そして心を開いて本心を伝えることができているか?という視点から見直してみるというお話でした。
最後に、皆さんも自分を見つめ直すのに役立つエクササイズを紹介します。
ここ何日かの自分を思い出してみてくださいね。そして誰かとの関係の中で
「うわー、面倒だなあ」
「嫌なことを言うなあ」
「やっかいな問題になったぞ」
と感じた出来事をピックアップしてみます。
思い出せたら、あの時そう感じた時に「私は『自分だけを見ていなかったかな?』それとも『相手の立場やニーズを意識できていたかな?』」とチェックしてみてください。
ほとんどの場合、自分の方を見ていたと思います(私もそうです)。
だとしたら、こう考えてみてくださいね。
「あの時に、もし自分だけを見ていた意識を、相手のことも見られるように持っていけたら、どんな気持ちで、どんな関わり方、どんなコミュニケーションをしていただろうか?」
※分かりにくかったら、こう考えてみてください。「あの時、相手のことも自分と同じくらい大切に扱えていただろうか?大切にするとしたら、どうしていただろうか?」
そして、思いついたことを明日すぐに実践してみましょう。
「自分だけでなく相手を見る」意識を持てるようになると、パートナーシップだけでなく、あらゆる対人関係の問題に大きな変化があらわれますからね。
※参考記事です↓こちらもどうぞ
『誰かを責めるのを止めた時、2人の関係が前に進み始める(1)』
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
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