心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
5月9日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●超自立の彼が抱える『幸せになることへの恐れ』は、本当はあなたが感じている感情かもしれないという話
前回は超自立した生き方をしている男性の抱える、自分自身の「強さ」というパワーへの恐れについての記事でした。
彼らが、そのパワーを悪いもの・扱いきれないモノに感じる分だけ、大切にしたい人ほど遠ざけようとしてしまうことがある・・・ということをお伝えしました。
もし皆さんが、彼らのようなパートナーとの関係に悩んでいるなら、大切なことは皆さんが彼らのパワーを「恐れない」ことがポイントでしたね。
もともと彼らが「パワーを得たい」「強くなりたい」と思ったのには理由があります。(詳しくは、前回の記事や下記『超自立男性との恋愛シリーズ』を参照してください)
皮肉なのは、せっかく得た「強さ」が大切な人たちを遠ざける理由にもなってしまっていることですね。
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カウンセリングをしていると、こうした超自立男性との恋愛に悩んでいる女性クライアントには本当によく出会います。
・こっちが本気になったとたんに彼が音信不通になったり
・「結婚する気はない」「お前が、オレを結婚したい気持ちにさせてくれ」と言い出したり
・複数の浮気相手との関係をやめなかったり
こういう言動、態度をとる彼らには、彼らなりの理由があるわけですが、ここで全部を解説するとなると本が数冊書けるくらいの分量になるので割愛します。
※『超自立男性との恋愛シリーズ』には色々なパターンの記事があります
ただ共通して言えるのは、彼ら心の中には「幸せになる恐れ」があるということ。
そして今日お話したいのは、皆さんの中にも同じような恐れがあるのかもしれませんよ、ということなんです。
なぜなら、よく「パートナーは鏡のようなもの」と言われるように、私たちの抱えている、だけど『自分ではちゃんと感じられていない感情』は、パートナーの話す言葉や、行動や振舞いが見せてくれるからです(投影というやつですね)。
人の心には、自分が抱えきれない感情を隠したり抑圧したり、あるいは「これは自分に無いものだ」と思いたい部分を切り離そうとする性質がありますが、
じつは、その無き者にしようとした自分の心の一部に気づかせてくれるのが、パートナーであることがとても多いのです。
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人の潜在意識を見ていくと、誰にでも多かれ少なかれ「幸せになる恐れ」が隠れていることが分かってきます。
かつて、大切なものを失った心の痛みが、今でも「何かを手に入れることを恐れている」からです。
「永遠に続くものなんてあるはずがない」
「失うくらいなら、はじめから手に入れないほうがいい」
一度でも大切な何かを失った経験がある人には、きっとこの痛みが良く分かりますよね。
それくらい、私達の心は繊細で傷つくことを恐れています。
ただ、その一方で、変わらない愛情を求めている気持ちもどこかにあるものです。
むしろ傷ついている人ほど、その気持ちは強いかもしれませんね。
しかし、私たちの潜在意識では、永遠の愛・永遠の幸せ・永遠の絆、そういったものを信じていない(信じたくない)気持ちもあります。
それらの証は物理的なものではなく心の中にしか感じられないモノですから、自分の外側にあるものではありません。
が、一度失ってしまうと、その痛みから再び何か手に入れることを、とても恐れるようになってしまいます。
この失う痛みは、(喪失したものが大切であった分だけ)経験した人にとっては本当に直視できないくらい怖すぎるんです。
なので痛みを避ける自分の行動が「幸せを遠ざけている」ことに気づくことができないんですね。
そして、この痛みを回避するための正当な理由としての『無意識的なストーリー』を心の中に作って、それが自分の人生なんだと信じてしまうんです。
「自分を本当に愛してくれる人なんているはずがない」
「真実の愛なんてどこにもない」
「失うくらいなら最初から手に入れない方がイイ」
まるでそれが自分の運命であるかのように無条件に信じてしまうんですね。
こうして、誰もが自分で作り上げた「無意識の人生ストーリー」を自分の真実だと思い込んでしまった結果、手に入っているものと、手に入っていないものがあるのです。
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今日はあなたが、
「▲▲を感じるくらいなら、もう○○なんてしない!」
「■■さえあれば、◎◎なんか失ってもいい(要らない)!」
そう決めたことがあったとしたら、それは何だったか?思い返してみましょう。
・たとえば、過去につらい失恋をした時には、「こんなに悲しくて、つらくて、心が痛むなら、もう恋愛なんて二度としない!」そんな風に思ったかもしれません。
・あるいは子供の頃は家にお金が無かった。周りに頼っても助けてくれなかった。
そんな貧しかった時代に苦しみを嫌というほど感じてきたという人は、「お金さえあれば苦労しなかったのに!もう人を信頼するものか!」と決めた時があったかもしれません。
こうした人生のどこかの時代で捨て去ったモノが、幸せを手に入れられない、感じられない大きな理由になっていることがあります。
その時、私たちは自分の一部を過去に置き去りにしたままでいるのです。
私達が人生を通して悩んでいる課題、なぜか何度も繰り返される問題。それは、かつての失った自分を取り戻すために現れるのかもしれません。
そのことに気づき、過去の決断を今も守り続けることが、自分も周りも幸せにしないものであるなら、それはもう変えてしまっても良いんです。
今日はあなたがかつて下した決断を選択し直そうと思ってみてください。
そうして過去に置き去りにしようとした心の一部を取り戻した時に、あなたの本当に欲しかった幸せが戻ってくるでしょう。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。