心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
3月30日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●誰かを責めるのを止めた時、2人の関係が前に進み始める(2)
前回のブログでは↓
2019/3/16「誰かを責めるのを止めた時、2人の関係が前に進み始める(1)」
パートナシップのプロセスの一つ、「パワーストラグル」というケンカの時代にいると、ついつい「あんな態度をとる相手が悪い!」という怒りをたくさん感じます。
そこにはお互いに相手を悪者にしているという未熟さを隠すために、相手の落ち度を責めてしまうという心理があること。ケンカがいつまでも終わらないのはその悪循環のせいなんです。というお話をしました。
そして最後の方では
・私たちが誰かとのコミュニケーションに関して問題を抱えている時、必ず「誰かを責めている」
・二人の関係を幸せな方向へ進めるには、どちらかが成熟さを手に入れることが必要。責めるのを止めた時に二人の関係性が一歩前へ進む。
・「私がパートナー(または過去の人間関係の誰か)に対して、本当は『ごめんなさい』って思っていることはなんだろう?」と考えてみましょう。
こういうことを書きました。
ひょっとしたら、読者のみなさんの中にはこんな感想を持った方がいたかもしれませんね。
「なんで相手が悪いと思っているのに、責めちゃいけないの?」
「頭では分かるけどね。実際に実行するのは・・・」
「そんなことしたら、相手がもっとわがままになるんじゃないですか?」
何人かのクライアントさんからはこんな言葉を聞きました。
「ケンカを止めたいのはやまやまなんですけど、パートナーを責める気持ちが次々に湧いてきて止まらないんです」
本当に真っ当なご意見だと思います。私も心理学を学んでカウンセラーになる前だったら、「いやいや、そんなの無理でしょ」と感じたはずですからね。
きっと読者のみなさんにも共感される人は多いのではないでしょうか?でも、なぜそうなってしまうのでしょう?
それは、「誰かを責めている時というのは、自分を責めている時」だからなんです。
心の奥で「本当に悪いのは私なんだ」そう感じながら自分を責めていたとしたら、相手を責めるのを止めたとたんに総攻撃を受けるように感じてしまうので、相手を責めることを止められないのです。
たとえば、怒りっぽい人・不平不満ばかりいう人・周りに批判や文句をぶつけている人、みなさん思い当たる人はいないでしょうか。
そう言う人たちは、みんな本当は自分を責めているんです。そして、私たちが誰かを責めている時というのは、今あげた人たちと同じ心理でいるんですね。
そんな人たちとカウンセリングをしていると、たくさんの不平不満が出てきますが、その後で必ず行きつく感情が「こんな自分が嫌だ」なんです。
みんな本当は分かっているんです。相手を攻撃しても何にもならないことを。最後は自分が悪いのも知っている。けど止められない・・・
みんな心の底では、今の状況を変えられない自分の無力さや、パートナーを幸せにできていない罪悪感や、自分らしく生きられないもどかしさを抱えて苦しんでいるんです。
これは、パワーストラグルにハマって、表面意識では「悪いのはあいつ、私は悪くない」と思ってお互いに相手を責めている人たちも同じなのです。じつは潜在意識では「きっと本当に悪いのは私なんだ」と思っているんですね。
「ずっと争いばかりで、パートナーの気持ちも分かってあげられない。大切な人と一緒に幸せを感じることができない自分って何なんだ・・・」
こんな気持ちにどこかで気づきながら、それを認めることは本当に勇気がいります。できればやりたくないです。
でも、それがケンカが終わらない理由になっているとしたら、この状況がいつまでも変わらないのはこんな言葉をパートナーに伝えられないからかもしれません。
「こんな私でごめんなさい」
ちょっと想像してみてくださいね。もしあなたの大切なパートナーが「こんな私でごめんなさい」と心から言ってきたとしたら、どんなことを感じるでしょうか?
今までできずにいた、相手に歩み寄ること、寄り添うこと、「そんなことないよ」って言ってあげること。自分を守るよりもパートナーを大切にしたいという気持ちを感じることって、そんなに難しくない気がしませんか?
(ちなみに「こんな私で・・・」という気持ちは真実ではありません。自己嫌悪・自己攻撃があまりに過ぎて、過度なまでに自分をちっぽけに評価してしまったことでそう感じるのです。「私もそうだ」と感じたとしても、あなたには本当はたくさんの魅力があります。)
次回に続きをお届けします↓
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!