いつもありがとうございます。
カウンセリングをしていると、恋愛が上手くいっていない女性クライアントさんから
「なかなか恋愛に発展しないのは、もしかして男性に怖がられているからなのかな?という気がします。」
「恋愛が終わった時、去っていくパートナーがいつも怖い顔をしている気がして、どうしてなんだろうと思うことがあるんです。」
というお話を聞くことがあります。
これはどういうことが起きているのかというと。
私たちの心の中には、昔、大切な人から「愛情をもらえなかった」という痛みが心の中に仕舞われたままになっていることがあります。
たいていは両親から満たしてもらいたかったけど、もらえなかったと感じている愛情が未完了のニーズ(欲求)として心の奥に抑圧されたままになっているからなんですね。
(もちろん子供の側からの視点なので、両親からしてみれば自分たちなりに与えていた場合もありますし、あげたくてもあげられなかった事情がある場合もあります。)
「私はもらえるはずだったのに、もらえなかった。」
そう感じている分だけ、なんとかしてこの未完了分を取り戻したくなるのはお分かりいただけるかと思います。
ただ、この両親との間に抱えていた未完了のニーズを、パートナー(や親しい人たち)から取り戻そうとしてしまうと、恋愛や人間関係に問題が出てきてしまいます。
例えるなら、相手に「私への愛情を支払いなさい」という請求書を突き付けてしまうようなものだと考えてみるといいでしょう。
そうなると当然、パートナーや親しい人たちは「どうして私があなたに支払いをしないと(愛情を与えないと)いけないの?」と感じてしまいます。そして彼らは抵抗したくなったり、時には反発したくなることもあるんです。
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こういった感情は、人間なら誰しも多少は持っているものなので全て問題になるわけではないのですが、あまりにもパートナーに依存してしまうと、期待した通りに愛してくれないパートナーに不満を感じたり、文句を言いたくなってきます。
でも、ここで立ち止まって思い返してもらいたいのです。
もともと愛情がもらいたかったのは両親からなんですよね。その欲求を無意識的にパートナーに向けているので(投影といいます)パートナーに不満を感じるです。
パートナーに文句を言いたくなっている時、心の中ではこんなことを感じているのかもしれません。
「あなたは私の親とは違って私を理解してくれて、受け入れてくれると思ったのに・・・、あなたも私の親と一緒で完璧に愛してくれないんだわ!」
先ほど投影をしていると言いましたが、両親とパートナーを同じものとして見てしまうからなんですね。
「親だったら、普通こうしてくれるはず」
こう思うのは、確かにその通りかもしれません。でもこれが
「パートナーだったら、普通こうしてくれるはず」
となってしまうと、記事の最初に書いたような問題がおきてくるのです。
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「あなたは、ちゃんと私が欲しいものをくれるよね?」
もし無意識のうちにそんな風にパートナーに迫ってしまっていたとしたら。
これがつきあい始めたばかりの、いわゆるロマンスの時期であれば、パートナーはあなたの欲求を叶えるために一生懸命に愛情を与えてくれるでしょう。
しかし、あなたが過去に体験した愛情の不足感に【怒り】や【恨み】を残していると、パートナーが与えてくれても素直に感謝できなかったり、つい不満をパートナーにぶつけてしまうようになるんです。
すると、次第にパートナーのほうは、
「これだけ愛情を送っているのに、どうして彼女は満足しないんだろう?」
「自分の愛情では十分じゃないのかな?」
と、自信をなくしていってしまいます。
そして、自信喪失を感じたくないパートナーは、連絡が途絶えがちになったり、少しずつ距離をとったり、急に音信不通になったりすることがあります。
これは、あなたが昔もらえなかった愛情の未完了のニーズを持っている分だけ「私は昔から愛されてこなかった・・・」という【無価値感】を感じているので、その感覚をパートナーに分かってほしくて、無意識的にパートナーに【無価値感】を感じさせるような行動をとってしまったからなんです。
こういった感情を抱えていると、どれだけ素晴らしいパートナーと出逢っても、パートナーがどれだけ愛情を与えてくれても、受け取れなくなってしまうんですね。
なぜなら、そこには「本来、私がもらえるものを奪われた。」という怒り、屈辱感、悲しみなどの感情が隠れているからです。
そうした心の痛みが癒されずにいると、目の前にある愛情を十分だと感じられなかったり、受け取ることが難しくなってしまうんです。そして恋愛が上手くいかない悪循環にはまってしまうことも少なくありません。
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最初に書いたような「なぜか男性に怖がられているように感じる」のは、
あなたがもらえなかった愛情の不足感が、怒りや恨み、無価値感、無力感を相手に感じさせてしまっていたり、
パートナーは身に覚えのない支払いだと思いながらも、一生懸命あなたに愛情を与えていたけど、徐々に疲れてきて無力感でいっぱいになってしまったかもしれません。
パートナーはあなたが怖かったのではなくて、そういったネガティブな感情を感じることが怖くて離れざるを得なかったんですね。
ひょっとしたらこのブログを読んでいて「私が原因だったの?私が悪かったの?」と感じる人もいるかもしれませんが、そうではないんです。
今は大きなチャンスが来たと思ってみてください。あなたの過去の痛みや葛藤を癒すチャンスが来ていると。
心がもやーっとしたり、複雑な感情があがってきているかもしれませんね。
今日はあなたがパートナーに投影しているものを取り戻してみましょう。
あなたがパートナーに請求書を突き付けていたとしたら、もともとはそれは誰に対する未完了のニーズからだったのでしょうか?
もしあなたが未完了のニーズという痛みをずっと持ち続けていると、その痛みが強い度合だけ、完璧に愛してくれるパートナーしか受け入れられなくなってしまうんです。
今この瞬間にその痛みを手放そうと思ってみてもらえますか?
もう覚えのない請求書を突きつけられるのが怖くて、パートナーがあなたに近づけないなんてことが起きないように。
そして手放した分だけ、あなたの心に新しいチャンスと、愛情が入ってくるスペースが生まれるように。
次回の記事はこちら↓
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
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