彼ができると、穏やかな私が怒りっぽくなるのはどうして?

いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

●彼ができると、穏やかな私が怒りっぽくなるのはどうして?

前回のブログでは、「彼氏ができると、寂しさを抑えられなくなったり、依存的な私が出てきてしまうのは、子供時代に満たされなかった感情が蘇ってきたから。」というお話をしました↓

この記事を読んでくださった方からこんなメッセージが届きました。

「私は恋愛をすると、いつも彼に怒りをぶつけてしまいます。理由はその時々で違っていて、彼の元カノに嫉妬したり、彼が二股をかけているんじゃないかと疑ってしまったり。私は普段は穏やかで冷静な性格だと思っているのですが、彼に対してだけは激しい口調で責めて追い詰めてしまいます。」

寂しさや依存的になってしまうことで悩んでいるのではなくて、彼の前だと怒りや激しい感情が止まらなくなってしまうようですね。

なぜパートナーが出来るとこんな自分が出てきてしまうのでしょう?

前回の記事の中にヒントになる部分がありました。

なぜなら、自立という生き方のネガティブな側面は「嫌な感情はなかったことにして一人で何とかしてしまおう」というものなのですが、パートナーができると(親子関係と同じくらいの距離感になるので)隠してきた感情の蓋が勝手に開いてしまいます。

そして、自分で自分を抑えきれなくなり、気がつくと彼との関係が破たんしていることになりがちなのです。

私たちの感じる感情の強さと、相手との距離感(親密感)は深く関係しているんですね。

例えば、会社での人間関係というのはある程度の距離がある関係ですよね。

友人だともう少し近いかもしれないですが、それでもパートナーに比べるとまだ距離があります。

これがパートナーとなると、家族と同じかそれ以上に近い距離感になります。

すると隠してきたはずの感情が動き出してしまうんです。家族との間で感じていた感情が。ようは誤魔化しきれなくなってしまうんですね。

となると、この方は過去に家族との関係でとっても激しい感情、特に怒りを感じてきたのではないかと思われます。

例えば、子供時代に過干渉なお母さんといつもぶつかってケンカをしていたとしたら、大人になり家を出てからは過去の激しい性格の自分を感じたくない分だけ、穏やかで冷静な自分という仮面を作って生活するようになります。

会社や友人との関係では距離があるので大丈夫なのですが、いざパートナーができるとガーッと問い詰めてしまう・・・

または、躾の厳しいお父さんに対して反発する気持ちが強くて、怒りや恨みつらみの気持ちを抱えてきたとしたら、普段はそんな思いに気づきたくないですから、大人しくて物分かりのイイ人を演じるようになるかもしれません。

でも彼氏の前になると隠してきた自分がひょっこり顔を出して、怒りをぶつけてしまう・・・

そして彼がびっくりして引いてしまって、なんだか関係がギクシャクして、いつの間にかお別れに向かってしまう。そんなご相談をお聞きすることもありますね。

もしかしたら、ずっと小さな頃から

・お母さんに全然信頼されていなくて、自分の気持ちを認めてもらえなくて「お母さん私のこと好きじゃないのかな?」

・お父さんに抑えつけられてばかりで、自由を感じられなくて「言うことを聞かないと愛してもらえないのかな?」

そんな気持ちをずっと感じてきたのかもしれません。
(あくまで子供の目線から感じたことなので誤解もたくさん含まれています)

あるいは「私、邪魔者だったのかな?私なんてこの家にいない方が良かったのかな?」そんな風にどこかで拗ねている自分がいたのかもしれません。

頭では「そんなこともあったけど、今は両親とも普通に話しているし、全然気にしていないんだけどな。」そう思っている人もいるのではないでしょうか?

もちろん大人の自分はそう思っています。でも「私の方を見て欲しい。もっと愛して欲しい。」そう感じているのは、心の中の小さな傷ついた自分なんですね。

だから彼のことをつい疑ってしまったり、彼の愛をコントロールしたくなって「本当に私の方をちゃんと見てるの?」と激しく問い詰めたくなってしまうんですね

そして、抑え込んできた寂しさ・悲しさなどの感情を解放し、心の痛みを癒すことで大人の女性としての魅力や価値を受けとることができるようになるのです。

すると、彼を疑ったり、怒りをぶつけたり、コントロールすることを手放して、自由を与えられるようになるんですね。

ここまで来ると不思議なことに、以前よりも彼からの愛情をしっかりと感じられるようになります。

お互いを傷つけあうのではなく、労わりあい、認めあい、受け入れあうことができるようになります。

それでも、全てが一度に満たされることはないので、時折インナーチャイルドが怒ったり、拗ねたり、納得していない部分を見せてくることもあると思います。

その時はなだめたり、褒めたり、慰めたりしながら、「ここが満たされてなかったんだね」と自分自身を受け入れることで、少しずつ心が満たされていくと、パートナーに甘えることもできるし、甘えさせてあげることもできる、とてもバランスとれたあなたになれますからね。

次回も続きをお届けします↓

***

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!

心理カウンセラー
近藤あきとし

はじめての方へ

「自分の場合はどうだろう?」「この心理について深く知りたい」と思ったら、ぜひカウンセリングをお試しください。

今、直面している問題や出来事の意味を、心理カウンセラーとして一緒に読み解いていきます。
心の奥に眠っている真実の物語と出逢い、あなたが真実を生きるサポートをします。

初回無料カウンセリングを見る

(じっくりお話ししたい方には面談カウンセリングもございます)

  • URLをコピーしました!
目次