いつもありがとうございます。
今日も前回の続きをお届けしますね。
2017/4/1『恋愛が上手くいきそうになると、なぜか距離をとられてしまう(その1)』>https://kondouakitoshi.jp/archives/65917731.html
前回では、男女関係が進展していきそうな時に限って
・今ままで頻繁にメールのやり取りをしていた彼(彼女)からの連絡が来なくなったり
・態度がよそよそしくなって、何となく距離を感じるようになったり
・離れたりくっついたりを繰り返してしまったり
などの状況になってしまうというお悩みがあった場合。
テーマとして浮き彫りになってくるのが「親密感への恐れ」と呼ばれる不安で、相手側が抱えている場合もあれば、クライアントさん自身が感じている場合もあります。
彼が逃げているのか?あなたが逃げさせてしまっているのか?どちらかかもしれないし、両方である可能性もあります。
なぜこんなことが起こるかと言うと、それは多くの場合「過去にとても近い(親密な)人間関係で傷ついた」経験があるからなのです。というお話をしました。
かつての大好きな誰かとの関係が離れてしまった時の「分離にともなう痛み」が大きければ大きかった分だけ、大人になってからパートナーとの関係での寂しさ、離れていく痛みを感じたくないという不安と恐れの度合いも大きくなるんですね。
*
前回の後半部分でもお伝えしましたが、頭で意識的に考えている部分では自分にそんな不安があるとはそうそう気づくことはできません。なぜなら、心の痛みをいちいち感じていたら生活できないので、ふだんは感情を抑圧したり切り離しているからです。
この時の心を図式化してみると以下のようになります。
ふだんは平気なふり。
(痛みに気づかないよう感情を抑えている)
——————
親密感を失った寂しさ・不安。
(分離による痛み)
——————
本当の親密感
一体感
——————
頭では一番上の段にあるように
「べつに寂しくなんかないよ」
「どうせ仕事が忙しいから連絡よこさないんでしょ」
なんてことを考えて、それが自分の本心だと思い込んでいるのです。
でも一皮むいたその下(真ん中の段)に隠れているのは
「ずっと一緒にいたいって思っても、叶わなかったら辛すぎるじゃない!」
という痛みだったりするわけです。そして、
「側にいてほしいって思うから辛くなるんだ。だったら最初から欲しいなんて願わなければ良いんだ・・・」
心の奥に絶望を抱えていることで、人との親密な関係を最初から諦めてしまっているのです。
こうした痛みを抱えたままでいると、成長して大人になっても、時と場所と出会う人が変わっても、上記の心の構造はそのまま変わっていないわけなので、誰かとの親密さを感じるたびに「愛されることへの恐れ」を作り出してしまいます。
*
私たちは母親のお腹から誕生してヘソの緒が切れた瞬間から、大好きな人と離れたり、別れたり、失ったりという、喪失の痛みを何度も何度も体験しながら成長していきます。
その痛みの体験がふだんは心の奥にあるのですが、大切な人との関係に親密感を感じだすと、「また別れることになるんだよ」「また寂しい思いをするかもしれないよ」という寂しさと恐れとともに呼び起こしてくるのです。
そして、不安に振り回されて
「きっと彼はそのうち私を嫌いになって捨てるんだわ」
という恐れにとらわれたり、
パートナーに本当にフラれてしまったときに
「私の◎◎なところがいけなかったのかしら?」
というコンプレックスと結びつけてしまうことで、自己嫌悪や自己攻撃を強化してしまったり。
そして今度は恋愛が始まる前から不安が大きくなって、親しい関係をつくることも怖くなってしまうなんてこともありえます。
ここで大切なのは、前回の記事ともぜひあわせて読んでみてほしいのですが、この恐れは誤解から生じているということです。
(感じた痛みは真実ですが、きっかけになった出来事や当時の物事の捉え方には、別の視点や見方があるということです。)
*
だとしたら、痛みを癒すことは前回お話ししましたので、その先を言うと、
今もっと親密になりたい感じている相手との間に空いている距離は、あなたの方から近づいていくことでしか埋まらないのです。
不安に振り回されるのでも、自分を責めるのでもなく、一歩踏み出してみること。
もちろんとても勇気がいることです。だから一人で何とかするよりも、まずはあなたの幸せを願ってくれている人たちの想いと応援を受け取ってみることが必要です。
不安と恐れを抱える代わりに、その人たちの想いと応援に支えられていると感じられると、それが次第にあなたを前に進める勇気に変わっていくからです。
パートナーシップは「こんな私は愛されない」という誤解と思い込みが癒されていくプロセスとも言えます。
自分には到底受け入れることができないと思っている部分をパートナーは愛してくれますし、パートナーの自己嫌悪はあなたが愛してあげられます。
つまりパートナーを痛みから自由にしてあげられるのはあなただけだと言うことです。
二人がそんな関係性を育てることに一歩踏み出したいと思うのなら、今この瞬間あなたが感じている感情を大切に見つめること、自分の本当の気持ちを知ることから始めてみましょう。
痛みよりも、不安よりも、恐れよりも、あなたが一番大切にしたい幸せは何か?その問いかけの答えがきっとあるはずですからね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
次回もお楽しみに!
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
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