心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
12月14日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●「忘れたくない」「別れたくない」パートナーに執着するのが苦しい理由と手放すためのヒント
今年もあと半月ほどになりました。本当に1年が早いと感じます。
毎年この時期になるとカウンセリングの話題に出てくるのが「手放す」というテーマです。
大掃除や、片付けはもちろん、退職や転職。そして人との別離、失恋、離婚なども手放すことが必要です。
他にも子供の自立、部下が独り立ちするのも、親や上司からすればある種の手放しですし、結婚も独身がゆえの身軽さや自由を手放すことかもしれません。
(ただ結婚の場合「二人でいる方がもっと自由になれた」という話はよく聞きますね)
手放しと真逆にあるのが「執着」ですね。
私たちは何かを手に入れたいと心の底から思った時、本気で頑張った分だけ、手に入れたものをずっと大事に持っていたいと思うのは自然なこと。
しかし、それが執着に変わると問題になってしまいます。ここが難しいところなんですよね。
カウンセリングの場でも、
「もう別れた彼が戻ってくることはないのは分かっているんです。だから手放さないといけないんですよね。」
と、クライアントさんが言われることがあるのですが、感情の視点で見た時、じつは手放すことに執着しているために、逆に手放すことが難しくなっているケースもあるんです。
本来、手放すのはもっと楽になること。力いっぱい握った手から力を抜けば手放せるはずなんです。
執着は逆なんですよね。力を抜けないからです。だからとても苦しいし疲れてしまうんです。
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じゃあいったい何にそんなに力をいっぱいに使っているのか?
それは「失わないこと」のためです。
感情の視点から見ると、執着とは「喪失感への抵抗」だと言えます。
これは2パターンあって、1つはまだ失っていないのに、すでに失ったかのように感じている状態。
2つ目は、失いつつある状況に必死に抵抗している状態です。
どちらのパターンも、喪失への不安が動機になっている行動をとってしまうんです。
たとえば恋愛なら、とにかくパートナーにしがみついておいて執着していると、一時的には不安が消えたように感じます(あくまで一時的にです)。
そして、執着している間に幸せからは遠ざかっていってしまいます。
皆さんの周りに簡単に手放しができる人って、いないでしょうか?
なぜその人たちは執着せずに手放せるのかというと、手放した後にやってくる幸せの方をイメージできているからなんです。
逆に必死に執着して「手放せません」という人は、手放すことの恐れや不安、喪失感ばかりイメージしてしまうからです。
恋愛のカウンセリングをしていて、手放すことに抵抗する方が言うのはこんな言葉が多いですね。
「もし彼(彼女)と本当に別れてしまったら、もう誰も私と出会ってくれる人なんていないんじゃないかと思うと・・・とても手放すなんてできません」
私も昔はこういった思いに捉われていましたので、気持ちはわかります。ただ、今になって気づいたのは、この言葉が出てくる時は、ある意味「保険」をかけた生き方をしている時だということです。
保険はかければかけただけ安全ですし、安心は手に入ります。ただ生き方でそれをやってしまうと、幸せに直接つながらないんですよね。保険はあくまでセーフティーネットなので。
もし、皆さんの友達が「保険をたくさんかけすぎて、欲しいものが全然買えないよ」なんて悩んでいたら、なんて言いますか?
おそらく、契約を見直して不要なものは解除するよう勧めるのではないでしょうか。
手放しとは、皆さんが自由になるためのもの。
パートナーシップであれば、もう卒業してもいい関係を手放して、本当欲しい幸せを選べる自分になるためのものです。
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人と関わり、関係の中で生きていると、いつの間にか義務や役割などに縛られていることに気づきます。
読者の中にも失恋や、離婚を通して、ようやく様々な思い込みに捉われていたことに気づけた人も少なくないのではないでしょうか?
もう必要ない過去の痛み、どうしても一緒にはいられない関係。もしかしたら今は、手放すことで一度自由になり、今度こそ大切な人に心から情熱や愛情を注げる自分になることが必要なのかもしれません。
そのために、あなたが愛してきた人、大切にしてきた人を、感謝と共に手放しをすることが必要なのかもしれません。
手放すことは、捨てることではないんです。
あなたが幸せの道を生きていくために、どうしても譲れない「あなた本来の願い」に気づくため。
にあるのが「手放す」というプロセスだと、私は思います。
新しいあなたを迎えるために、あなたが力いっぱい握りしめているものを、ただ力を抜いて解放してみてもらえますか?
何か軽くなったとしたら、一つ手放しが進んだということ。
そして、そこにあなたが本当に満たしたい幸せが入る場所ができたということです。
今日は抽象的な話になりましたが、必要な方にとって何かのヒントになったら嬉しいです。
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