心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
5月20日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
パートナーシップのカウンセリングでは、こんなご相談を伺うことがあります。
・別れた元彼のことを今も引きずっていて、なかなか次の恋愛に進めない。
・元夫との離婚があまりにしんどい経験だったため、もう誰かと一緒に生きていく気になれない。
・次の彼ができても何かが心に引っかかっていて、恋愛を楽しめない
人によっては、「上手くいかない相手とずるずる一緒にいてもどうにもならないから、さっさと次に行こう!」そんな風に思える人もいます。
しかし例に書いたようなケースの場合、別れたパートナーとの関係が心に残っていて、それが次のパートナーシップへ進めない(楽しめない)ことが問題になってしまうのです。
あるクライアントさんは、ある日彼から突然の別れを告げられて大きなショックを心に残しました。彼女はあまりにつらすぎて毎日のように飲み歩いては、その場限りの関係に浸るようになりました。不倫の関係ばかり続いたこともありました。
そんな彼女に正面から告白してくれる男性が現れたんですね。驚きながらも、男性の本気の思いを感じた彼女はおつきあいを始めたのです。
ところが、久しぶりに安心しておつきあいできるパートナーが隣にいて、誠実な愛を送ってくれているはずなのに、彼女はどこか居心地の悪さを感じるようになりました。
なんだか自分が嘘をついているような、彼への気持ちが偽物のような気がしてしまい、彼の優しさと愛情を感じれば感じるほど、同時に胸の奥に苦しさも感じるようになったのです。
このまま彼とのおつきあいを続けて良いのだろうか?と悩んでカウンセリングへ来られたのです。
失恋や離婚であまりにつらい別れを体験すると、その悲しみを受け止めきれずに、まるで心が凍りついたようになってしまうことがあります。
恋愛するハートを氷のように固めてしまうことで、つらい感情を封じ込めて感じないようにしてしまうんです。
すると心がときめくことがないので、誰かを好きになることが難しくなります。
「この人いいかも!」と思う男性が現れたとしても、氷が溶ければつらい感情も同時に出てきてしまうので、無意識的に相手から距離をとってしまい、ますます心を固めてしまうこともあります。
また、事例のクライアントのようにワンナイトな関係や、不倫相手との間で感じるわずかな温もりを麻酔にして、心の奥に残っている別れの痛みを感じなくて済むようにしてしまうこともあるのです。(結果的にはさらに氷を固くしてしまうのですけど)
元彼を忘れたいと思いながらも、その度につらい思い出が出てきてしまうから、結局また心の奥へ封じ込めてしまう。
たとえ次の彼氏ができても素直に好きと思えなかったり、居心地の悪さを感じてしまうのは、そんな心の痛みを抱えたままつきあうことへの申し訳なさと、それゆえに正面から彼を見てあげられない罪悪感からなんです。
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恋愛相談のサイトやカウンセラーのブログを読むと、「過去の恋愛・前の恋人を手放しましょう。そして次に進みましょう。」と書いてある記事をよく目にすると思います。
もちろん手放していくのは必要なんですけど、今回のようなケースでは別のアプローチで心の氷を溶かしていくほうが良いようです。
皆さん、もう彼はいないこと、別れを受け入れることが必要なのは分かっているんですよね。
終わった恋に終止符を打って、そして彼を見送ってあげて、私は次の出会いに進んでいくんだと、頭では分かっているけど、
悲しさ、寂しさ、悔しさが今も心の奥に残っていて、こうした気持ちを抱えながら歯を食いしばりながら日々の生活をなんとか送っていたりするんです。
どうしてこれほどつらい気持ちを感じてしまうのでしょう?恋するハートを氷漬けにしなければならなかったのでしょう?
その理由は、彼のことが「今も好き」だからなんですよね。
でも、それが叶わない思いになってしまったことで、「今も好き」な気持ちを抱えていることを自分に許せないんです。
「好きな気持ち」を凍りつかせて無理やり心に封じ込めておくためには、この気持ちが出てこないように24時間365日ずっと抑え続けないといけません。
冷凍保存したことで表面的には感じることは少なくなりますが、心の少し内側では二度とこの感情には触れたくないと思っているので、無意識的にはむしろこの感情を監視することに心のエネルギーを使ってしまうんですね。
だとすれば、常に本来の心のエネルギーから割り引いた状態がスタンダードになってしまい、以前は好きだったものを楽しめなかったり、興味をもてなかったり、すぐに疲れたりしてしまうこともよくあります。
何かが心に引っかかっている感じがしたり、つらい気持ちがふいに蘇ってきたりするので、こうした気持ちを刺激されたくない分だけ、なんとなく恋愛から遠ざかろうとしてしまいます。
先ほどのクライアントのように次の彼氏ができたとしても、こんな気持ちでつきあうことへの申し訳なさや罪悪感が募ってしまいますし、むしろ彼を傷つけるような態度をとってしまうことも少なくありません。
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こういった場合に、手放すよりも大事なのは「忘れなくていい。好きなままでいい。」ということ。
そんなことを認めたら執着になってしまいませんか?と思われる方もいるかもしれませんが、好きになった人を好きでいるのは当たり前なんですよね。
彼を失った痛み、別れの傷がつらすぎて、心を冷凍保存してしまった人には、感じるはずだった感情が心の奥にたくさん残っています。
心の奥の無意識にしまい込んだだけなので、感情が消えて無くなったわけではないので、思いもかけない形で現実に影響してきてしまうんです。
でも、自分の中の本当に感じたい感情を素直に受け入れられたら、あなたが心を凍りつかせた時に封印した「愛の扉」をもう一度開くことができるんです。
先ほどのクライアントにも、カウンセリングの中で抑えてきた元彼への気持ちをもう一度感じていく取り組みをしました。彼女にどんな感じがしたか聞いたところ、こう言ってくれました。
「不思議なんですけど、今つきあっている彼が少しだけ好きになれた気がします。彼の優しさと愛情が、自然と心に染み込んでくるような感じがしました。」
「今でも好き」この気持ちを自分に許せると、愛情を感じるための「愛の扉」を開放できるので、その瞬間に目の前の人が送ってくれる愛情を受け入れられるんです。
私たちは心に痛みを抱えたままだと、痛みを手放すことに執着してしまいます。すると痛みばかり意識してしまうので、余計に触れたくなくて放置(封印)してしまうのです。
でも痛みの奥にある、本当の感情を感じられると固まっていた心が緩んでいきます。そして痛みを癒す準備ができていきます。
どうしてかというと、感情は常に感じてもらいたがっているからです。だから感じてあげると楽になりますし、逆に抑えて我慢し続けると苦しみがずっと続いてしまうんですね。
(トイレを我慢し続けるとずっと苦しいのと一緒です。だったら、どうしたらいいか分かりますよね。)
必ずしも1回のカウンセリングですべてが解決するわけではないですし、もしかしたら執着が強くなったり、痛みが噴出しそうになる場合もあるかもしれません。
それこそ、本当に好きだったからこそ出てくる感情ですからね。でも、執着も痛みも必ず癒せますから、安心して心と向きあってみてください。
その先で、本当に手放したと気づくのは「自分で自分を責めて、傷つけて、幸せを許さない。自分を罰するような生き方」かもしれませんよ。
あなたの本当の幸せに進むために、あなたの本当の感情を感じる勇気をもってみていただけたらと思います。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
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