甘えん坊なパートナーが教えてくれるのは、あなたの依存心の扱い方かもしれないという話

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

3月25日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。

●甘えん坊なパートナーが教えてくれるのは、あなたの依存心の扱い方かもしれないという話

今日のブログは「甘えん坊なパートナーが教えてくれる本当のテーマ」についてです。

男性・女性どちらにも当てはまる内容になっていますので、気になる方は最後まで読んでみてくださいね。

パートナーシップは多くの場合【自立】と【依存】の関係になりやすく、片方が「愛する・与える（自立）側」、もう片方が「愛される・もらう（依存）側」になります。

お互いにその関係性が心地よければうまくいくのですが、そんなパートナーシップであっても危機が訪れてしまうのが、自立と依存のバランスが崩れる時だと言われています。

よくあるパターンとしては、片方が与えてばかりになり、もう片方が甘え過ぎた時。

もう一つのパターンは、今まで甘えてきた依存側が甘えなくなってきて、今まで自立側だったのが甘えはじめた時。つまり自立と依存の逆転が起こった時です。

基本的に甘えん坊のパートナーにうんざりする感覚は【自立】側が感じます。

自立タイプが対人関係で抱えやすい特徴の一つに、「私は誰にも甘えず自分のことは自分でするので、あなたも甘えないでくださいね」という考え方があります。

ただ、恋愛や結婚でもこの考え方を採用してしまうとどうなるかというと・・・そうです。まるで我慢大会のようになってしまうわけです。

カウンセラーをしていると、こういった恋愛をしている人は決して少なくないという印象です。

自分にもパートナーにも甘えることを許せない。せっかく二人で一緒に幸せになろうと決めたのに、お互いに甘えられないとしたら、すごく息苦しい関係になってしまいそうですよね。

＊

パートナーシップというのは、ある意味、お互いがお互いの依存を受け入れあえる（甘えあえる）関係とも言えるのに、そこを許せないとしたら。もしかしたら一人でいるよりも窮屈に感じてしまうかもしれません。

※甘やかすのとは違うので、誤解なきように

【自立】タイプの人は多くの場合、自分の中の依存心を切り捨て、甘えを嫌って自立の生き方を手に入れます。

すると周りが見せる依存も許せなくなりがちですし、甘え上手な【依存】タイプも嫌ってしまうので、依存的で甘えん坊なパートナーは選ばないようにするものです。

ところが、いざパートナーと出会い恋愛が始まると、なぜかパートナーが依存的になっていくことがあるのです。

「彼（彼女）だったら大丈夫だと思ったのに・・・」と、なんだか裏切られたような気がしたり、あるいは自分の見る目がなかったのかと自分を疑ってしまったり、すごくガッカリしてしまうんです。

なぜそうなるのでしょうか？その理由は、

もし本当に自立的なパートナーとつき合ってしまうと、自分の方が依存的になってしまいそうに感じるからです。

なので、頭では「依存的で甘えたがりのパートナーなんて嫌だな」と思っていても、無意識的に自分よりも依存的そうな相手をパートナーに選んでしまうようなのです。

ようは、自分が依存側になってしまい相手に振り回されることを恐れているために、頭で考えていることと、現実の恋愛で起こる出来事がチグハグになってしまうというわけです。

なので、その恐れ。
つまり自分自身の依存や甘えたい気持ち、あるいはコンプレックスや弱さを自分が受け入れる、認めることをしないでいるうちは、何度も同じパターンが繰り返されることになります。

＊

ここで一つ残念なお話をします。

パートナーがあなたに一生甘えない、依存を出さないことはあり得ません。

当たり前といえば当たり前なのですが、自立して生きることを自分に強いている度合いが高いと、ついつい相手もそうあって欲しいと思ってしまいますからね。

今日ここで、その思いは手放していただければと思います。

言い換えると、パートナーが一生自立し続けるようなこともないわけです。それも今、手放してしまいましょう。

とは言え、「はいそうですね」と即座に受け入れられるものでもないかもしれません。

自立的に生きている人は、とにかく頑張り屋さんばかりです。さらに「人に甘えてはならない、依存してはいけない」という思いが強い分だけ、恋愛でも相手次第のパートナーシップになることがすごく嫌なんですよね。

自分のことは自分でどうにかする。なぜそんなにも一人で頑張ろうとするのか？

もしかしたら、どんなことも乗り越えられる「素晴らしい自分」でいること、それが何よりも大事だと感じているのかもしれません。

素晴らしい自分でいたいと願うことは素晴らしいですよね。パートナーのことは上手に愛したいですし、好きな人にがっかりされない為に頑張るのはやっぱり素晴らしいことです。

ただ、この頑張り続ける方法のままパートナーシップを作ろうとすると、必ず問題が出てきてしまいます。それが、

「自分の依存や甘えたい気持ち、弱さを見せられない」

さらに、ここに隠れている心理が、

「依存的で、甘えん坊で、弱い自分はダメなのではないか？」

という自己懐疑と自己否定なんです。

もしあなたが依存心を持っている自分を否定しているとしたら、パートナーシップとは無意識的に依存心を持ち寄りあうものでもあるので（甘えたい気持ちがまったくない人はいないですからね）、恋愛をしていると常に自己懐疑と自己否定がついてまわってしまうことになりかねません。

その影響でパートナーシップがいつも困難なものになってしまったら、それこそ毎回頑張っているのに、なぜか上手くいかない、なぜか別れることになってしまうなどの問題が出てきてしまうでしょう。

しかしながら、パートナーシップというのはお互いがお互いを受け入れ合い、愛し合う関係性。

相手の魅力や長所だけでなく、欠点や短所や弱さですら受け入れ合い、愛し合えるのが、パートナーシップの最も素晴らしいところではないでしょうか。

「あなたの弱さは相手の強さ」

そんな言葉が私の学んできた心理学にはあるのです。

あなたが隠してきた「弱さ、依存、甘えん坊な自分」は、パートナーからすれば一番愛してあげたいポイントになるわけです。

そんなパートナーからの愛を受けとろうと思えた時、パートナーはあなたを最も愛してくれる存在であることを感じられるはずですよ。

そしてあなたが弱さを見せてくれたことで、パートナーは「自分はこんなに信頼されているんだ」と感じられますから、あなたをもっと大切にしたい、もっと愛したい気持ちが自然に高まっていくんです。

悲しい時、つらい時に一緒に泣いてくれる人。嬉しい時、楽しい時に一緒に幸せを分かち合える人。パートナーは、あなたの為にいつでもそうなりたいと思っているはずです。

あなたの弱さをパートナーに愛させてあげる勇気をもてた時、二人の関係が一歩も二歩も前に進んでいきますからね。

次回は「パートナーが私の許容量を超えて依存してきた時に見えてくる本当のテーマ」について、４つのステップで解説したいと思います。

参考記事です↓こちらもどうぞ

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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