心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
最近、恋愛のカウンセリングでこんなお話を聞くことが多いなと感じています。
「彼と上手くいっているのに、自分から関係を壊してしまうんです」
「どうでも良いことでパートナーにケンカを仕掛けて、仲が悪くなって別れるパターンがあります」
あとは「優しくて誠実な人が良いって分かってるんですけど、ちょっと手のかかるタイプばかり好きになってしまいます」という話もありますね。
こういうことが繰り返されるとき、幸せになることへの罪悪感が関わっていることがあります。
「幸せになるのは良いことなのに、なんで罪悪感を感じなきゃいけないの?」と感じる方もいるかもしれないので、ちょっと想像してみてください。
失恋したばかりの友達が、目の前でガックリと落ち込んでいるとします。だけど、自分は意中の人から告白されたばかりでルンルンな気分・・・なんて状況で、自分の幸せなノロケ話はできそうにないですよね。
つい「男なんて最低よね」と、話を合わせてしまうかもしれません。
みんながつらいときに私一人だけこんなに幸せなのは悪いな、という罪悪感があるからなんですが、周りの人と同じ気持ちでいることで、つながりや連帯感を感じられるから、というのもあるんですよね。
こういう、良いことじゃなくて問題や痛みでつながることを、心理学では「癒着」と呼びます。
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無意識に幸せを拒んでしまうとき、根っこに「罪悪感」と「癒着」があって、それが現実に強く影響していることがとても多いんです。
たとえば、
・友だちと同じ人を好きになると必ず身を引いてしまう、
・残業している人がいると自分だけ先に帰れない、
・みんなが選んだあとの残り物を選ぶ、
・自分だけ楽しむことに抵抗がある、
というような行動パターンです。こういう人の周りには「幸せそうではない誰か」がいて、「自分一人だけ幸せになってはいけない」という感覚を抱えていることがあります。
心の中にその『幸せでない誰か』がいて、ずっと気をつかい続けているんですね。
以前カウンセリングをしていた女性のクライアントさんは、その相手がお母さんだと打ち明けてくれました。
恋人との結婚が見えてくると自分から関係を壊してしまう、ということを繰り返していた方で、心のどこかで「母を置いて自分だけ幸せな結婚をしてはいけない」と感じていたんです。
幸せを想像するのと同時に「私一人だけ幸せになるなんてできない」という罪悪感が湧いてきて、目の前の幸せを受け取れなくなっていました。
でも、お母さん自身は娘さんが不幸でいることを望んでいたわけじゃないはずです。
むしろ自分以上に幸せになってほしいと願っていたんじゃないでしょうか。その想いを受け取るのに必要なのは、罪悪感を抱え続けることではなくて、幸せな姿を見せてあげることなんですよね。
「受けとることは、同時に与えること」だとも言われます。
彼女には、自分が幸せになったことでお母さんも幸せで笑顔で暮らしている、そんなイメージを持ってもらうセラピー(イメージワーク)を行いました。
思い込みを書き換えて、幸せを受け取れる心の状態に整えていった、という感じです。
あなたの場合、その『幸せでない誰か』は誰でしょうか?
もし思い浮かんだら、「その人が幸せでありますように」と心の中で祈ってみてください。
幸せを祈ってあげられた分だけ、あなた自身も幸せを受け取るのを許せるようになっていきます。
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ここからは、少し違う角度からの話です。
同じ罪悪感でも、恵まれていることが申し訳ない、という形で抱えているタイプの人がいます。
このタイプの人は、特別に高い能力があるわけでも、目覚ましい成果を上げているわけでもないのに、なぜか人から好かれてしまうんです。
両親や先生に可愛がられるし、困ったときにはいつも誰かが助けてくれる。
(中には、明らかに才能に恵まれている人もいます。スター性があって人を惹きつけるような人も、同じような罪悪感を抱えることがあります。)
ようは、とても幸運で恵まれた人なんですが、あるとき周りを見渡してみると、みんなは自分ほど幸運じゃないことに気づきます。
そうすると「自分だけで、なんだかみんなに悪いな・・・」という申し訳ない気持ちが出てきます。
それに加えて、周りから嫉妬されたり攻撃されたりすることもあって、自分の幸運に対して遠慮するようになって、良いものが目の前に来ても受け取れなくなってしまうんです。
そこから、次のどちらかの生き方になることが多いようです。
1つは、できるだけ目立たないように隠れるような生き方。どんな幸運が来ても受け取ろうとしません。
もう1つは、ものすごく頑張る生き方。誰よりもしんどい思いをしてでも頑張って、「これだけ頑張ったんだから、ちょっとは受け取ってもイイよね」と考えながら生きてしまうことが多いです。
パートナーシップでも、しんどい恋愛をしている人がたくさんいますね。
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どうも私たちは、不足からくる悲しみよりも、恵まれていることや豊かさを受け取る喜びを感じるほうが、ずっと怖いらしいんですよね。
人一倍苦労して、自分だけが恵まれているわけじゃないことにすれば、みんなと一緒だと思える、という心理もあります。
じつは、このタイプの人には共通した願いがあって、「幸運なのは嬉しいけれど、私だけじゃなくて、たくさんの人にこの幸運が運ばれていったらイイのに。みんなが豊かになれればイイのに」というものです。
もし「私はこのタイプかも」と思った方がいたら、才能を開花させるために必要なのは、隠れたり遠慮したり、もっと頑張ったりすることではなくて、その幸運を受け取ることです。
あとは恵まれていることを喜んで、幸せを感じるだけで良いんです。
もし、あなたにお役目があるとするなら、それは周りの人たちに「皆さんもどうぞ」と喜びを分かち合うことです。その為には、あなたが喜びを受け取る一番手になる必要があります。
良いものを抱えきれないほど目一杯に受け取れた分だけ、多くの人に行き渡らせることができますからね。
あなたが幸運を喜んで幸せを感じることが、みんなの幸せにつながっているとしたら。
今までと同じ道を選ぶのか、違う選択をするのか、どんな未来を選びたいかは、あなたが決められますよ。
今日もありがとうございました。次回を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。
皆さんが毎日を健康で、心穏やかに、優しい時間を過ごせますように。心から応援しています。
心理カウンセラー
近藤あきとし

