子供が好きなのに近くにいると嫌な気持ちになる…先生が学校を辞めたくなった本当の理由

こんにちは、心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

「出会いも、成功も、人生の豊かさも、人を通してやってくる」という考え方があります。

実際、私の周りで「人間関係のおかげで人生が豊かになった」と感じている人は、みなさんとても人を大切にしています。

こう言うと「そう言われても、じゃあどうしたらいいの?」と思われるかもしれませんが、最初の一歩はそんなに難しくありません。人の良いところや長所、魅力を見つける力をつけること、これだけです。

豊かに生きている人は、自然に人の長所や魅力を見ていて、それを相手に伝える習慣も持っています。だから出会う人から好かれるし、応援もされる。そういう流れの中にいるんですね。

とはいえ「長所なんてなかなか見つけられないよ」という方も多いと思います。そんな方に、ひとつ聞いてみたいことがあります。

「あなたは、自分の良いところ、長所、魅力をいくつ挙げられますか?」

どうでしょう。もしこの質問にすぐ答えられなかったとしたら、心理学的には「投影の罠」にはまっているのかもしれません。

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投影というのは、簡単に言うと、人は自分の心の中で感じていることや思い描いているものを、外の世界に映し出して見ている、という考え方です。

この考え方にしたがうと、人の良いところが見えないのは、自分の良いところが見えていないから、ということになりますよね。

カウンセリングでお会いする方でも、人の良いところがなかなか見えない方や、あまり人を褒めない方は、自分にとても厳しい方が本当に多いんです。

周りから見たら「それ、すごいね」と言いたくなることをしているのに、本人は「そんなことないです。◎◎さんに比べたら全然まだまだですよ」と返す。自分よりできる人と比べては自分を低く見てしまう、そんな心の癖を持っている方が多いんですね。

そうなると、どれだけ頑張っても、評価していいはずの成果が出ていても、安心感や満足感を感じられません。自分で自分を認められないという罠にはまってしまうわけです。

しかも、そういう方ほど、自分ほど努力していない人を見ると、怒りや失望感でイライラしやすかったりします。(昔の私を思い出してしまいました)

幸せや豊かさを受けとるには、自己愛や自己受容がすごく大事で、それがないと「これでいい」「思ったよりできてるじゃん」という満足感や充足感が持てないので、自分への要求がどんどんエスカレートして、終わりがなくなってしまうんですよね。

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ここまで読んで、「私は心から愛されたことも、良いところを認めてもらったこともない」「誰も私の長所や魅力を褒めてくれなかった」という思いが出てきた方もいるかもしれません。

以前カウンセリングをしていた女性にも、同じような感覚がありました。(掲載の許可はいただいています)

彼女は小学校の先生になったばかりで、もう辞めたい気持ちが抑えきれなくて相談に来られました。まだオンラインカウンセリングのない時期だったので、地方から新幹線でカウンセリングルームに通ってくださっていました。

子供が好きで先生の道を選んだのに、子供たちに囲まれるとすごく嫌な気持ちになってしまう。それが彼女の悩みでした。こんな気持ちになる自分が悪いと思って自己嫌悪が止まらず、学校へ行くのもつらくなって、休職か退職かで迷っているところでした。

仕事の話から恋愛、学生時代、子供の頃の話へと進んでいくと、実家での両親との関係にたどり着きました。

彼女の実家は小売業をしていて、ご両親とも朝から夜までお店に出ていたそうです。お店の裏が実家だったので距離的にはそれほど離れていなかったけれど、一緒に過ごす時間は本当に少なかったとのこと。

家族で旅行に行ったこともなく、家族だけの時間、親子水入らずの時間もほとんど記憶にない、と話していました。

生活のために二人が働かないとやっていけなかったのは分かる、大学まで行かせてもらえたのは親のおかげだと分かっている、愛情があったのも分かっている。

でも彼女にとっては、愛情を間近で感じたり受けとったりする機会が、本当に少なかったようなんです。それで、いつも寂しさを抱えるようになって、自分でも気づかないくらい心の奥にしまい込んでいたんですね。

そんな彼女が、子供を少し遠くから見つめるのは好きだと言っていました。

ほんの少し距離をとって子供を見つめている様子を想像したとき、「きっと彼女も、彼女のご両親も、この距離でお互いを見ていたのかもしれない」と私は思いました。同時に、「でも本当はもっと近くで愛情を与えたいし、受けとりたいと、お互いに思っていたんだろうな」とも。

彼女が子供ととる距離は、ご両親との心の距離だったのかもしれません。そこには寂しさと一緒に、優しい愛情もあるように感じました。

今の彼女が子供たちを見つめる目は、かつてご両親が彼女を見ていた眼差しと、同じなのかもしれません。おそらく記憶には残っていないと思うんですが、彼女は心のどこかで、ご両親がそうやって自分を見てくれていたことを感じとっていたんだと思います。

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私たちは、愛されたように愛したいんですよね。大切なパートナーや子供であれば、なおさらです。

ただ彼女は、すぐ近くで愛情をもらうことに慣れていなかったので、近くで愛情を与えるにはどうしたらいいのかも分からなかったようでした。

もらったことのない愛情は、もらえなかった人だからこそ、その価値も大切さも誰よりも知っているんですよね。過去の体験と今の問題がつながったとき、自分の中にある愛情の大きさに、あらためて気づけるのだと思います。

かつての彼女が欲しくて仕方なかった「すぐ近くで愛情をもらうこと」を、今の彼女は目の前の子供たちに与えられるし、そこにある想いも情熱も伝えられる場所にいるわけです。

彼女にはイメージワークという心理セラピーを使って、心の奥にあった寂しさを癒しながら、ご両親から送られていた愛情を受けとり直す取り組みをしてもらいました。

その後の彼女は、ご両親との間にあった心の距離に向かって一歩踏み出して、子供たちから愛される先生になっていきました。

※今日の記事が参考になったら、こちらのブログも読んでみてください

今日もありがとうございました。次回を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。

皆さんが毎日を健康で、心穏やかに、優しい時間を過ごせますように。心から応援しています。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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