心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
2月25日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●恋愛が長続きしないのは、私が恋愛に向いていないから?(その2)
前回の記事では↓
「どんなタイプが好きなのか分からない」
「今のパートナーでいいのか分からない」
「結婚したいのか、したくないのか分からない」
自分が「好き」だと感じるものに自信がない。自分の選んだ人でいいのか迷ってしまう。何がしたいのか、何が欲しいのか、どんなことが嬉しいのかが分からない・・・
そんな恋愛のお悩みを抱える人へのお話でした、
この悩みを一言にまとめるなら「自分の本当の気持ちが分からない」というところに集約されます。
おそらく恋愛・パートナーシップだけでなく、人生のあらゆるジャンルに問題となってあらわれるテーマかもしれません。
前回は行動面からの解決方法を提案させていただきましたが、今回はより深い心理で何が起きているのか?どんな感情がお話ししたいと思います。
*
多くの「自分の気持ちが分からない」と言う人たちが、なぜこんな悩みを抱えるようになったのか?
私のカウンセリング(と私自身の実体験)の経験上、その心理を紐解いていくと一番最初のきっかけは皆さんの子供時代に遡ります。
皆さんがまだ本当に幼かった頃、両親に褒めてもらえることと言えば、
「よく我慢したね。偉かったね。」
「辛抱できたね。お利口さんだね。」
こんな言葉ではなかったでしょうか。
そして誰もがここで学習するわけです。子供にとって一番欲しいものとは、親に褒められること認められることですから、それを手に入れるには・・・
「わたしが我慢すれば手に入るんだ」
と思うわけです。「◎◎したい。■■が欲しい」を抑圧することで願いをかなえるというやり方を覚えます。ある意味、この時代の成功法則とも言えます。
問題なのは、ほとんどの人がこのやり方を大人になってからも繰り返し続けてしまうことです。
「わたしが我慢していれば、きっと一番欲しいものが手に入るはず・・・(子供の時のように)」
と考えるのですが、「◎◎したい。■■が欲しい」を抑圧し続けていると、私たちは「自分のしたいこと欲しいもの」が分からなくなっていくのです。
「わたしは何がしたいの?何が欲しいの?」
「わたしって誰が好きなの?どんな人が好きなの?」
「わたし何のために生きているんだろう?」
「わたしの人生って何?」
「わたしって・・・生きていていいの?」
私たちの幸せを最大公約数的に表現するなら「好きなことをする」そして「好きな人と一緒にいる」ことでしょうか。なんなら「好きな人と一緒に好きなことをできる」のがベストですよね。
だとしたら「◎◎したい。■■が欲しい」が分からないというのは、人生をどちらに向かって進めばいいのか分からない。現在地も目標も、そして目的も見失っている状態になってしまうのです。
*
こうしたテーマのカウンセリングをしていると、恋愛やパートナーシップでは典型的ないくつかのパターンがあることが分かってきました。
たとえば、幼い頃から両親がなんでも先回りして用意してくれたり、服も、ご飯も、習い事も、誰と仲良くすれば良いかも、決められてきた人がいたとします。
「このシャツにしなさいね。スカートはこれが良いわよ。」
「来週から塾と英会話とスポーツクラブに行くのよ。」
と、用意されたものが、あなたの好きなものと同じであればまだ良いのですが、
そうでない場合にはまるで押し付けられているように感じて、相手が進めてくるものが「どれもつまらないもののように感じてしまう」ようになることがあります。
すると、大人になって彼氏や夫が「これが良いよ」「こうしたら良いんじゃない」と勧めてくれるものも、なんだか押し付けれらているように感じたり、つまらなく感じてしまい、
つい「いらない。これじゃない。」とつっぱねてしまったり、「あなたはこれが良いっていうけど、つまんない。面白くないよ。」と言ってしまう。という反応でしか返せなくなるんです。
パートナーを否定したり、拒否したり、「つまらない」という態度でしか自分を表現できない、というパターン。
これは「分からない」と言っている裏で、【文句と不満】を表現しているわけです。
また別のケースとして、親の言うことをよく聞いて「◎◎したい。■■が欲しい」を我慢してきた「いい子」のパターンもあります。
こういう人は我慢するのが癖になっているので、パートナーに好かれるため、認められるために、
「わたしが我慢しておけばいい」
「わがままは言っちゃいけない」
と自己主張をしなくなっていきます。
ここで、何かを我慢しているのを想像してみてください。たとえば、上司にムカついた怒りをグッと抑えたり、すごくトイレを我慢している時というのは表情が固まりますよね。
それと同じで、パートナーの前で上手に喜べなくなるんです。無表情になってしまうんですね。
つまり我慢しすぎていると、私たちは笑顔が無くなってしまうんです。
すると当然パートナーは好きな人が自分の前で笑ってくれない、幸せそうに見えないと感じるので、
「怒らせたかな?何かマズいことしたかな?」
「きっと自分じゃダメなんだな」
と思ってしまうので、あなたは彼を好きなのに向こうが離れていく。なんてことが続いてしまうパターンになったりします。
*
我慢をしたい人なんていないはずなのに、どうして我慢してしまうパターンが続いてしまうのか?それはあなたの中に
「誰かを幸せにするためには、わたしが我慢するしかない」
そんな思いが隠れているからかもしれません。
あなたの過去の人間関係で、笑顔でなかった誰か。いつも我慢して辛抱していた誰か。自分を横に置いて周りのために頑張ってた誰かがいなかったでしょうか?
あなたはそんな誰かを助けたい、幸せにしたい、笑顔にしたいと思ってはいなかったでしょうか?
それはあなたの心の奥深くにあった願いだったはずです。
でもいつの間にか、その誰かと同じ生き方をしてきたのかもしれません。
私たちは誰かを理解したい、分かりたいと思うとき、「同じ状況になったら、あの人がなぜあんな生き方をしたのか分かるはず」と思ってしまうことが少なくありません。
たしかに同じ状況になれば近い感情は感じられるかもしれませんが、それでその誰かが喜んでくれるかというと・・・そうではないですよね。
こんな想像をしてみてください。
あなたが幸せの絶頂、最高潮のとき、あなたがこれまで関わった大勢の人たち全員が「おめでとう」と祝福してくれている場面です。
あなたがふと振り向くと、そこにかつて笑顔にしたかった誰かが立っていて、泣いているのか笑っているのか分からないくらいクシャクシャの笑顔で喜んでいるんです。
おそらくあなたが見たかったのは、その誰かのそんな姿ではなかったでしょうか?
私たちは大切な誰かを助けたいと思う時、同じになることで「つながり」を感じたくなるのですが、つい同じしんどい感情でいることを選んでしまうようなのです。
このやり方のつらいところは気持ちは分かっても、あなたがずっと幸せになれないんですよね。
そうではなくて、その誰かにできなかった生き方を、あなたが選ぶこと。
あなたが幸せになることで周りを笑顔にする、という生き方を見せてあげた時に、その誰かも本当の笑顔になってくれると思いませんか?
こうした我慢の人生を続けてきた人は、パートナーに「わたしが欲しいものを、あなたが当ててみてよ!」という態度になってしまい、正解できないクイズを出し続けてパートナーが力尽きて終わるパターンになりがちです。
まずはあなたが何がしたいのか?パートナーにどうして欲しいのか?少しずつ表現する練習から始めてみてください。
「わたしは●●が好き」
「◎◎したいんだけど、お願いできる?」
「わたしは、あなたに■■してもらいたいの」
あなたが具体的に表現できた分だけ、欲しいものが手に入りやすくなっていきますからね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
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