心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
●恋愛が長続きしないのは、私が恋愛に向いていないから?(その1)
恋愛のカウンセリングをしていると、こんなお悩みを伺うことがあります。
「恋愛が楽しいと思えません」
「人を好きになるってどういうことか分かりません」
「どんな男性(女性)がタイプなのか分かりません」
あるいは、パートナーがいても、
「彼が優しくしてくれても、なぜか素直に嬉しいと思えないんです」
「今の彼で本当にいいのかな?と思ってしまうんです」
楽しい嬉しいなどの自分の感情が分からない。あるいは、自分の選んだ人でいいのか迷ってしまう。本当に好きなのか分からない・・・
こうしたお悩みを抱えている人と出会うことは少なくないんです。
じつは、こういった楽しい・嬉しい感情が分からない人たちは、ほとんどの場合、恋愛以外のジャンルでも「何が好きか分からないんです」と言われることがほとんどです。
服でも靴でもバッグでも、どれが好みなのか分からないので「とりあえずいつも使っているのと同じでいいや」となって、同じような形、色合いのモノばかり持っている。なんてことになりがちです。(私はそうでした)
たまに変化を求めて普段の自分では選ばないデザインや、ブランド品、値段の高いモノを買ってみたりもするのですが、好みのど真ん中ではないだけに、あまり使わずにいつの間にかクローゼットにしまわれたまま。なんて状態になりやすいのです。(私はそうでした)
いつしか変わり映えのない日々の暮らしが退屈になっていき、「何のために生きてるのかなあ?」なんて考えるようになったりします。
人によっては、そんな気持ちを感じるのも嫌なので外側に人工的な刺激を求めるうちに、何らかの依存症のような状態になってしまうケースもあります。(私も・・・以下同文)
もしかしたら読者の中にも、こういった感覚に覚えがある人はいるかもしれませんね。
今日はそんなあなたのためのブログです。
*
あなたが何を好きなのか?本当に彼を好きなのか?実際のところあなた以外には分からないですよね。
ただ、こういった感覚をふだんから感じている人は、心のどこかで「自分は間違っているのではないか?」という恐れをもっている場合が多いのです。
自分の感覚や感情に自信を持てなくなると、人生におけるすべてのことに疑いの目で見るようになってしまいます。
すると、恋愛においても
「私は本当に愛されているの?」
とか、逆に、
「私は彼を本当に好きなのだろうか?愛しているんだろうか?」
など確信が持てなくなってしまうわけです。
「私はパートナーに本当に愛されているの?」という疑いをもっているとき、あなたは当然、彼のことを100パーセント愛しているとはいえない状態ですよね?
なぜなら、「本当に私のことを愛しているの?」と疑いの目で見ている彼のことを、「ありがとう大好き!」とは思わないでしょうからね。
最初はちょっとした疑いの感覚。でも彼への気持ちが冷めていくのを止められないのを感じるようになります。
その理由は、あなたが彼を愛していない(愛の扉を全開でなく半開きにした)分だけ、彼に愛されているとも感じられなくなるからです。
また感情と言うのは共鳴するので、あなたの彼への思いが冷めていっているのを、彼も何となく肌で感じてしまうのです。
そうして二人の関係も冷え切ってしまうわけですが、多くの人がここで、
「私って、いつも飽きるのが早くて恋愛が長続きしないんです」
「いいなと思う人と出会っても、すぐ気持ちが冷めてしまうんです。私って恋愛に向いてないのかな?」
といった悩みを抱えるのです。
*
では、「彼(彼女)のことが本当に好きだ」「パートナーに愛されて幸せ」と、心から感じられるようになるにはどうすればよいのでしょうか?
効果的な方法の一つが、あなたの心に「楽しい」と感じる体験をさせてあげることです。
できれば一緒に楽しめる誰かと同じ時間を過ごせたら、さらに効果が高まります。
私もかつては楽しいこと、好きなものが全く分かりませんでした。
「何のために生きているのか分からない」虚しさを感じたくなかったので、そこから目を逸らすためにひたすら仕事に依存するようになっていったんです。
今思えば、それは感情を麻痺させるのを後押ししていただけのような気がしますね。
※このあたりの話はプロフィールに詳しく書いてありますので、よろしければ読んでみてください↓

さて、そんな私がどうやって「楽しい」「好き」を体験していったかと言うと…
最初はまったく見当もつかなかったのですが、当時相談していたカウンセラーから「職人的な感性があるよね」と言われていたのを思い出しました。
たしかに磨きぬかれた職人の技から生み出される作品や、研ぎ澄まされた名人芸などの技術にはすごく惹かれるものを感じてはいました。
そんなタイミングで、近所でよく通っていた喫茶店の店員さんからこんなオススメをしてもらいました。
「この前すごく素敵なカフェを見つけたので、近藤さんも行ってみるといいですよ」と店名と場所を教えてもらいました。せっかくだし、と思い。休みの日に訪れてみると、
そこは自然豊かで静かで、日常から切り離された空気を感じさせる空間。カウンターの向こうには職人気質でこだわりの強い店主さん。さらに珈琲は抜群に美味しい。
思わず「ここは良い!」言いたくなってしまうくらい、私の「好き」のスイートスポットを打ち抜かれた気がしました。
それ以来、通い詰めたのはもちろん、店主さんからまた別のお店をオススメしてもらい訪れて、またそこで別のところをオススメされて訪れて…を繰り返していました。
そのうちに京都や大阪などのお店もオススメに上がるようになってきました。そうなれば「もちろん行くしかない」と、珈琲代の何十倍の旅費を使ってカフェに行くためだけに旅行をするようになっていったのです(私は千葉県在住です)。
やってることだけ聞いたら、バカじゃないの?と思う方もいるでしょうが、
「私が楽しいからいいんです!」
「ただ好きだからやってるだけですよー」
そう自信をもって言えてしまうようになりました。
*
日々、楽しいこと、好きなものを選ぶ。嬉しい、面白いを心に体験させてあげる。
できれば楽しい仲間と同じ時間を過ごす。そんな経験を自分で選ぶようにしていると、
ある時「前に悩んでいた頃よりも、ずっと楽しい人生になっているな」とか、「誰かと笑っている時間が増えたなあ」そんな自分に気づけるかもしれません。
私がラッキーだったなと思うのは、カウンセラー養成スクール時代に知り合った友達が日本の各地にいるので、どこかへ旅行してもたいてい近くに誰かが住んでいて会うことができたことです。人のつながりのありがたさを実感しました。
そんなプロセスを通して、あなたもきっと自分の「好き」「楽しい」の感覚や感情に、そして自分自身に自信を持てるようになっていきますよ。
「これって楽しいのかな?」「これが本当に好きなんだろうか?」なんて自分を疑う気持ちも無くなっていきます。
そんなあなたになれた時には、「パートナーに愛されているか?」「この人を好きかどうか?」が分からない、と迷っていたこと自体を忘れてしまっているかもしれません。
今回は行動面の解決方法をお話ししましたが、次回はより深い心理面を解説したいと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし
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