超自立男性との恋愛がしんどい!~自分を責めるかわりにできること~

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。


9月11日に
【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。

●超自立男性との恋愛がしんどい!~自分を責めるかわりにできること~

久しぶりに超自立男性シリーズを書こうと思います。

今週のニコニコチャンネル『恋愛心理学アカデミー』でライブ配信にゲスト参加させていただいた際にも、超自立男性についての質問がとても多かったので、今日はおさらいのようなブログにしますね。

※ニコニコでは「タイムシフト視聴」で1週間は見逃し配信があるそうです。見逃した方も、もう一度見直してみたい方もこちらでご覧くださいね。
★見逃し配信のリンクが下記のブログに載せてあります↓

まず、みなさん一般的に自立して生きている人ってどんなイメージでしょうか?

例えば
・自分で身の周りのことはこなせる
・周りに頼らず自分で生計を立てられる
・自分の力で問題を解決できる

のように、独り立ちできているようなイメージかもしれませんね。
頼りがいがある、なんてのもそうかもしれません。

しかし、心理学的な意味での自立というのは少し違っていて

・弱さや依存を嫌っている
・感情を抑圧しているので何を考えているか分からない
・誰の助けも借りない(頼れない)
・仕事ではハードワークしがち

のような特徴を自立した人と呼んでいます。

そして、自立をさらに極めた超自立ともなると、
「何事も自分一人で背負わなければならない、と思いっていて、自分の弱さや甘えを許せないので、誰の力も借りずに生きてこうとする」
という生き方になってしまうのです。

誰かに頼ったり、助けを求めることができず、対人関係では相手も自分自身のことも苦しめてしまうこと多いので、とてもしんどい生き方なんですね。

私たちは誰もが、親や周りの大人にお世話されてきた依存時代を経て、一人で生きていけるように自立します。

そうして色んなことを一人でできるようになろうとする分だけ、それまでの依存的な自分を嫌だと感じますので、心の奥の方に抑圧していきます。そんなものは無かったかのように振る舞うんですね。

ただ、その自立の度合が高くなり過ぎると、大人になった時に恋愛、結婚、仕事などの対人関係に問題が生じてしまうんです。

特にパートナーシップは一番距離の近い対人関係なので、ここで問題が起こることは非常に多いのです。

なぜなら自立すると、一人でできると同時に【自分のやり方】【自分のルール】を持つので、相手のやり方・ルールと衝突して、どちらの方法でいくのか?という争いが起こりやすくなるからです。

また、自分の【正しさ】を証明しようと相手に勝つことにこだわるあまり、相手との関係性が悪くなる場合もあります。

なので、超自立の人は【孤立化】しがちなのも特徴と言えます。

ここで恋愛における超自立男性の特徴をあげてみましょう。

・近づいたと思ったら距離を取られる
・思考的、論理的過ぎて感情表現に乏しい
・ちょっとオレ様なところがある
・連絡は途絶えがち
・その代わり聞いてもいないのに近況報告してくる時もある
・好きなものへの情熱はすごいがパートナーにはあまり熱を上げない
・「つきあうって何?」「好きになるって良く分からない」などの迷言を言ってくる
・偉そうに甘えてくる。依存が出てくるとメンドクサイ。
・急に冷たい態度になりシャッターを下ろす
・「距離を取って一人になりたい」と言いだす
・仲良くしてたと思ったら、ふいに音信不通になる
・しばらくすると何事もなかったかのように連絡してくる

読んでいてウチの彼もそうだわー、と思う方もいるかもしれませんよね。

では、次は超自立している人がどうしてこうなってしまうのか?について。

その理由は『感情』をものすごくネガティブに捉えているからなんです。『感情』を感じることを、『弱くなる』ことだと思っているからなんですね。

なので、あらゆる感情を拒否して、抑圧して、感情に蓋をして生きているわけなのです。

とは言え、感情を感じるのは人としてとても自然なことなんですよね。
良いことがあれば嬉しくて喜びを感じますし、悪いことがあったら悲しかったり悔しさを感じます。

では、超自立男性が感情(弱さ)を感じるとどうなるか?というと、すべて『怒り』となって表現されてしまうんです。

傷ついても、落ち込んでも、悲しくても、寂しくても、時には嬉しくても。ぜんぶ『怒り』になってしまうんです。

どうしてかと言うと、先ほど感情に蓋をして生きているといいましたが、この『感情の蓋』として使うのが『怒り』だからなんです。

怒りは二次感情と言われていて、何かの感情を隠すために利用されることがあります。

なので超自立男性が嫌っている感情を感じそうになると、すべて怒りとなって表現されてしまうんですね・

では、心の中が怒りの感情ばかりになっているとどんなことが起こるかと言うと・・・

例えば、あなたが彼に「今日は友だちとゴハンに行くから連絡遅くなるね」と言ったとしましょう。

その時は彼は「分かった」と言って普通の態度でした。

それなのに、少ししたら急に不機嫌になって「来週は忙しいから会えなくなった」と言いだしたり、昔のケンカの話を蒸し返して「あれは、やっぱりお前が悪い」なんてことを言いだしたりすることがあるんです。

この時なにが起きているかと言うと、彼はじつは寂しさを感じていたんです。本当は今日はあなたと会いたいなと思っていたのに、友だちと会うと言われた。「えー、寂しいなあ。オレは今日は一緒にいたいよ。」と言えない代わりに、怒りで表現してしまったんです。

他にも、奥さんがママ友と旅行へ行くとか、彼女が趣味のサークルへ行き始めた、なんて時にも同じようなことが起こることがあります。

「オレがかまってあげてないからかなあ?」「ごめんね」と罪悪感を感じていても言えないので、不機嫌になることで表現することもありますし、

また別のパターンとして、パートナーと関係の無いところ、たとえば仕事が上手くいっていない、大きな失敗をしてしまったということがあって、つらいとか心配なことが起きていたことが、後になってあなたの前で怒りになって出てくることもあるんです。

抑圧されたさまざまな感情が押しこめられて、結果的に変なところから出てきてしまうんですね。

上に書いたようなことがパートナーとの関係で起きてしまうと、まず「なんで?」と思うでしょう、そしてあなたは色々と考え始めて「私の何が悪かったの?」と思い始めますよね。

でも自分を見ても永遠に答えは出ないんです。そして何がマズかったのかを延々と考え出してしまうと、自己嫌悪と罪悪感を行ったり来たりが止まらなくなって、パートナーシップがとてもしんどいものになってしまうのです。

ちなみに彼が急に距離を取ろうとする時にも、同じことが起きているのです。

どこかで感じた怒りをあなたにぶつけたくなくて、彼が一人だけで処理をしようとするので、距離を取ろうとしたり連絡が取れなくなってしまうんです。

また、久しぶりにあなたと会えた時に、彼があなたと話さずにずっとスマホゲームをしていたりYouTubeを見ているのも同じです。

外の世界で戦っているといつの間にか怒りを抱えてしまいますから、それを何かに没頭することで解消して、あなたにぶつけないようにしているんです。

たいていの場合、彼自身も何に怒りを感じているのか分かっていないので、何となくムカつく・・・という感覚でいます。

すると、そこにあなたも影響されて、何となく私が悪いのかな・・・という感じに引っ張られることがあります。

ですので、こういった場合には、あなたが「自分の悪いところ」を探すことはしなくていいんですね。

一歩引いたところから、彼の内面に起こっていることを想像してあげてみてください。

寂しいのかな?悲しいのかな?
罪悪感を感じているのかな?
「ごめんね」が言えないのかな?
仕事で何かあったのかな?

・・・などなど

それを感じられるとあなたは自分を責めなくて済みますからね。

ここまで読んで、「超自立男性ってメンドクサイ」と思ったかもしれませんね。

その通りでメンドクサイんです。「すみません」m(__)m

超自立は本人のしんどさが、周りの人もしんどくさせてしまうんですよね。

とは言え、パートナーシップはお互いさまの部分がありますから、あなたもどこかで抑圧した感情を知らないうちに彼にぶつけてしまっている可能性もあるかもしれません。

そこをお互いに許し合えて、サポートしあえたら、2人の関係性は成熟する方へ進んでいけるはず。

だとしたら、パートナーシップは気づいた方がリーダーシップをとるというのが心の法則だと言われていますので、このブログを読んでいるあなたが「楽でいられること。自分らしくいられる生き方を見つけていくこと。」に取り組む時なのかもしれませんね。

すると、あなたが「楽でいられて、自分らしい幸せ」を感じられた分だけ、今度はそれが彼に影響していって、彼も「自分らしく楽でいられる」ようにさせてあげることもできますからね。

それでは、今日の話があなたのパートナーシップのヒントになりましたら幸いです。

★超自立男性との恋愛シリーズのバックナンバーです

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

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