いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
パートナシップに関するカウンセリングをしていると、
「彼(彼女)を愛するって、どういうことなんでしょう?」
「どうしたらパートナーを愛することができるでしょうか?」
そんなお悩みを伺うことが良くあります(意外と多いです)。
じつは、こういった質問をする方たちは、ある共通するところがあるんです。
それは、人を好きになったり、愛情を注いだりということができないわけではなくて、「何よりも人を愛したい。自分の全てで大切な人を愛し抜きたい。」ひときわ大きな愛情を持ちあわせている人だということです。
ただ、それが大きければ大きいほど、本気で愛そうとすると怖くて仕方なくなるので上のような悩みが出てくるわけです。
アメブロでも、こちらのブログの方でも良く書いていることですが、
過去の人間関係の中で愛にまつわる痛みを感じたことがあり、その傷が今も癒されていないとしたら、誰だってまた人を愛することは怖くなりますからね。
その怖さを越えて、もう一度誰かを愛することは本当に勇気がいることです。
にもかかわらず、「愛するってどういうことなの?」という悩みを抱えるということは、「この怖さを越えて人を愛し抜いたうえで幸せに生きたい」という強い想いを持っている人だとも言えるのです。
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カウンセリングを通じて分かってきたのは、これだけの想いを持ちあわせる人というのは、【誰かを愛すること=人生をかけたテーマ】になっていることが少なくないんですね。
例えば、
・名のある家の生まれで、後継ぎとして結婚にとても期待をかけられている。
・一人娘、あるいは兄弟が女の子ばかりで、婿養子を迎えないといけない事情がある。
・両親が離婚をしていて、母(父)は一人で大変な苦労をしながら私を育ててくれた。そんな母(父)に親孝行をしたいので、絶対に幸せな結婚をして、その姿を見せて安心させてあげたい。
・過去に大好きな人とおつき合いしていたけど別れてしまった。あれだけ愛していた人と上手くいかなかった私が、また誰かを好きになっても幸せになれるか不安。また失敗するのではないかと思ってしまう。
などなど、こういった背景を持った方たちがたくさんいました。
すると新しい出逢い・恋愛関係が、単なる新たなパートナシップということに収まらない場合が出てきます。
家族からの期待、親への愛情、過去のパートナーへの後悔、別れたことに対する失敗感、未来への不安など、
様々な想いと感情が長い期間をかけて心の中に積み重なっていて、それが重いプレッシャーになっていることがとても多いのです。
こういったプレッシャーを背負いながら、人生をかけて何かをしようと思ったら、ちょっとやそっとでは手を付ける気にならないでしょうね。
こんな状況ではパートナシップに限らず、例えば仕事でも、誰かのサポートでも、ライフワークでも、社会貢献であっても、同様に怖くなってしまうでしょう。
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ここでは表面意識的には
「本当にこのパートナーで良いのかな?この結婚に人生をかけても大丈夫なんだろうか?」
と、相手が真実かどうかに疑いや不安を感じているのですが、
その下の潜在意識では
「私はこのパートナシップに飛び込めるだろうか?人生をかけてやり遂げられるだろうか?」
あるいは、
「はたして私は、この彼(彼女)に見合うだけ人間なのだろうか?」
と、自分自身が真実であるかどうかを疑いながら、「やっぱりダメかも」という自信の無さを感じています。
私たちは相手に対して否定的・懐疑的になっている時というのは、じつは自分自身に信頼を置けていないときなのです。自分への不信感でいっぱいのときなんですね。
でも、見方を変えるとそれだけ誰かを愛すること、パートナーとの関係性に正面から関わり愛し抜くことに、真剣に向き合っているからこそだとも言えます。
誰でもこういった状況だったら、もう失敗はできないと思うでしょうし、怖くなって動けなくなってしまうのは無理もないことですからね。
なぜなら、私たちはどうでもいいことには恐れを感じませんし、悩むこともないからです。
自分自身にとって、そして自分の大切な人にとって、重要な変化を選択するときほど不安になりますし、人生に大きく関わる行動をしようとしたときほど怖くなるのは当たり前ですよね。
その恐れが大きく悩みが深い分だけ、あなたの本来の想いも大きく、愛も深いわけです。
そして不安と恐れを通り抜けた向こう側に、本当に心から望んでいるものがあるからです。
そんなときは、最初に書いたように「自分にはそれだけの『大きな愛』があって、誰かを愛し抜くことを人生かけてやり通したいことだと感じているんだ」という想いに戻ってみましょう。
心の中の大きな愛につながった状態で、あなたの本当の心に従って生きてみようと思ってみてください。
「不安も恐れもあるけれど、誰かを愛すること、共に生きていくことを選びたいだろうか?」
「自分もパートナーも、周りの大切な人たちも含めて、私は幸せな人生を生きたいだろうか?」
そう自分自身に問いかけみましょう。
もしその答えがYesだったら、恐れながら、不安を抱えながらでイイんです。今のままの自分で、あなたが人生をかけて叶えたかった幸せの方へ進んでいって大丈夫です。
大切な人を愛し抜きたい、そう心から願っているみなさんをいつも応援しています。
次回に続きをお届けします↓

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それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし