いつもありがとうございます。
●二人の間の『嫉妬』という問題が教えてくれるギフト
「ずっとやりたかった習い事を少し前から始めたんですが、そのせいなのか、最近なんだか彼(夫)が不機嫌なんです。」
「私が出かける時になるとグチグチと嫌味を言われてしまって・・・」
「私もいちおう気を使いながら通っているのに、毎回しかめっ面で嫌味を言われていると、本当に腹が立ってしまうんです。」
カウンセリングをしていると、こんな夫(彼)への不満のお話を伺うこともあります。
習い事や趣味ばかりでなく、会社員や主婦をしながら副業やビジネスをしている人からもこういった不満がでてくることもありますね。
ずっと家にいた奥さんが習い事やスクールへ出かけることに文句を言う旦那さん。
いつも休日はデートしていた彼女が週末になるとセミナーやランチ会へ行ってしまい機嫌が悪くなる彼氏。
彼らの心にどんな感情があるかと言うと、それは嫉妬なんですね。
妻(彼女)が習い事やビジネスを始めたとたん、服装やメイクに今までより気を使うようになり、自分といる時より綺麗な身なりでウキウキと出かけていくのが、何だか気に入らなくて不機嫌になっているんです。
「スクールやセミナーに行く時はやたら楽しそうだな。僕といる時にはあんな顔してないのに。」とか、
「帰ってくるといつも機嫌が良いんだよな」とか、
「友だちが増えたって言ってたけど、最近ラインや電話している時間が長いのはそのせいか」
などなど。彼がパートナーからもらえないモノを、彼女が自分の知らない友だちには与えているのを感じて嫉妬しているわけなんです。
時には「もう辞めたらどうだい」なんて言うこともあるかもしれません。
でも、彼の心の底には「僕には彼女をあんな楽しそうな顔にしてあげられない」という危機感が隠れているんです。
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こんなことが実際にあったら「彼はなんて心が狭くて器が小さいのかしら」と思うかもしれませんね。
今あなたがそう感じているとしたら
「私は新しい場や新しい出会いで受け取ったウキウキするような楽しさを、彼と一緒にいる時にも同じくらい感じているかな?」
という問いかけを自分にしてみてくださいね。
もし答えがNOなら、ひょっとすると二人の間にずっと以前からの不満が積もり積もっているのかもしれません。
習い事やセミナーへ行って楽しむことが彼へのあてつけ、復讐になっている可能性があるんです。
もしあなたの心に、パートナーへの不満や怒りがあるとしたらどんなものか?思い返してみると良いでしょう。そしてずっと彼に言えていなかった気持ちに気づいてみようと思ってみてくださいね。
(もし答えがYESだったら、彼に感謝の気持ちをあらためて言葉にして伝えてみてください。それだけで関係がグッと良くなることも多いですよ。)
相手から嫉妬されていると、まるで攻撃されているように感じるものですが、じつは彼からすると「僕の不安を解消してほしい」と思っていることがほとんどなんです。
「僕には君をあんなに喜ばせることができないんだ。それが不安だし、君が離れていくようで寂しいんだ。」
こういった気持ちが彼の方の本心ではあるのですが、この本心に気づいて打ち明けられることはなかなか難しいことなんです。そうとう追い詰められて危機的な状況にならなければ。
逆に考えると、彼もあなたも2人ともがコミュニケーションできていなかった本心に気づくために、今回のような問題という危機的な状況をお互いが作ったのかもしれない、とも言えるんですね。
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私たちは愛されたいのに、愛されていると感じられない時、パートナーの気を引くために、わざと嫉妬させようとすることがあります。そのためにハプニングを自演してみたりなんてこともしてしまうんです。
大げさな例えで言えば、彼の気を引きたくて他の男性と遊んで楽しんでいるところをあてつけのように見せつけてみたり、のようなことですね。
(つまり、習い事やセミナーへ通うことも、彼からするとそれらに浮気しているように感じているわけです。)
そう考えると、パートナシップに嫉妬の問題が浮上してくる時というのは、二人の絆を今よりもっと感じたい時なのかもしれないのです。
「私がパートナーを不安にさせているとしたら、どうしてなんだろう?」
「私がパートナーを安心させてあげられるとしたら、どんなことができるかな?」
そんな発想をしてみることで、今の状況を越えていけるヒントが得られるはずですよ。
また、もう一つ注目してみたいのが【嫉妬されている側は立場が強い】ということです。
感情的には嫉妬している側のほうがしんどいですからね。だから嫉妬される側のほうが楽ではあるわけです。
だとすると、もし「なぜか私って、いつもパートナーに嫉妬されたり、劣等感を感じさせてるみたい」と感じているなら・・・
ひょっとしたら、あなたが【嫉妬をしなくてすむパートナー】を無意識的に選んでいるのかもしれません。
いつもあなたが嫉妬される側でいられるような相手でないと安心できないと思っているのかもしれないんですね。
「パートナーが魅力的になってきているのを感じると自分から別れてしまう」
とか
「パートナーが自立してしっかりしないように、出る杭を打つようにしてしまう」
そしてパートナーが嫌気を感じてお別れをする。なんてパターンを繰り返している人もいたりします。
【自分がパートナーに嫉妬をする=立場が弱くなる】と感じるので無意識的にコントロールしてしまうことがあるからです。
じゃあ嫉妬をする側になることを恐れている人は、いったいどんな感情を潜在的に抱えているかというと、それは
「もしパートナーがとっても魅力的になってしまったら、きっと私を捨てて他の人のところへ行ってしまうに決まってる。」
という恐れなのです。
つまり、自分が素晴らしい恋愛や、本当に魅力的なパートナーを受けとることを恐れているんですね。
そんなことに思い当たる部分があったら、落ち着いて心を見つめ直す機会をつくってみてくださいね。
そして恐れの先にある、本当に幸せなパートナーを受けとりたい、という願いの方を大切にすることを目指してみましょう。
※ちなみに嫉妬を強く感じるベースには「過去の喪失感」が関係していることも多いのです。こちらの記事は参考になると思いますので、読んでみてくださいね↓
2015/6/8「家族の三角関係がもたらす嫉妬の罠」
https://kondouakitoshi.jp/archives/65880012.html
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
★【好評です】超自立タイプの男性との恋愛シリーズ
★近藤の執筆したアメブロ【恋愛テクニック】のバックナンバーです。
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