いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
●彼の気持ちを知りたいとき~片思い編~
前回まで、パートナーシップの問題を前にしたとき、「男性心理」を知りたくなったらその前にもっと大切なことがありますよ。というお話を3回に渡ってお届けしてきました。
そのポイントは、彼の気持ちが知りたくなるときは、じつはあなたが「自分らしさ」「自分の本当の気持ち」を見失っているとき。
なので、まずは彼のことは横に置いておいて、「本来のあなた」=「彼が大好きだったあなた」を取り戻していくことです、ということでした。
※今日の記事の前に読み返してみてくださいね↓
こちらでご紹介した現象は、記事に書いたケースや、浮気・復縁・離婚という状況では本当によく起きています。
それ以外でも片思いをしているときや、「あれ?わたし都合のいい女になってる?」なんて思ったときも同じような状態になっていることも多いですね。
例えば、女性クライアントから「片思いしている彼の気持ちが分からないんです」というご相談で良く聞く状況があります。
・彼の仕事が忙しくてなかなか会えないけど、LINEなど連絡はマメにくれる。
・たまに私が元気がなかったりして連絡のペースが落ちたりすると「どうしたの?何かあったの?」と聞いてくれる。
・私が「寂しいなー」と言うと、「じゃあ会いに行くよ」と言ってくれる。
・ちょっと遠距離だけど、会うときには私の住んでいる方へ出向いて来てくれる。
・でも彼は私に恋愛感情はないらしい。告白もしてこない。
・一度だけその場の雰囲気で体の関係になったことがあるけど、そのあと「好きだ」とか「つきあって欲しい」と言われることはない。
・どうやら他にも仲の良い女性の友だちがいるようだ。
・彼は自分の気持ちを表現するのは苦手な人。本当のところ私のことをどう思っているのかが分からなくて不安だし辛い。
あくまでカウンセリングの現場でよく遭遇する状況ですので、こんな感じ、として見てみてください。
たいてい、こういった彼は優しくてイイ人なんですよね。だから、あなたも素敵な人と仲良くなれて、好きな人ができて幸せ。のはずですが・・・
彼とはしょっちゅう会えるわけじゃないし、彼の気持ちも良く分からないから、どこか前向きになり切れなかったり・・・
いつも不安が心の奥のほうにあることを感じていて、時折それが心の表面に噴き出してどうにも押さえきれなくなってしまうこともあったり・・・
せっかくの恋愛があまり楽しめないケースは多いのです。
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実際にクライアントさんとお話していても、楽しさよりも不安や焦燥感を強く感じることは多いですね。それだけ彼のことが好きなんだなあとも感じとれます。
そして「私、そんなに彼から好かれてないんじゃないかな」という気持ちも良く見え隠れしますね。
でも彼のことは好きだし、できればおつき合いしたい。その感情のギャップがある分だけ、不安も怖い感じも大きくなってしまいます。
仕事で忙しかったり遠距離な彼だと、会えない時間が多いだけにやり取りできる情報量も限度がありますから、余計に「彼が何を感じていて、何を考えているのか」が分かりづらくなりがちですね。
でも、わざわざこっちへ会いに来てくれるのだから「少なくとも嫌いなわけではないんだろうけど・・・」、アレコレ考えて、友だちに「これってどういうことだと思う?」って聞きまくったり、人の話で喜んだり落ち込んだり。
でも答えが出る訳でもなく、モヤモヤしてしまうんですよね。
優しいし、素敵だし、彼とおつき合いしたいな、って本気で願う分だけ怖さも同時に感じちゃうんです。
「もし私から告白してダメだったら、もう会えなくなるかも」
「だったら今の関係を壊さずに、このままでいる方が良いかも」
「連絡もできるし、たまに会えるし、だったら私から動くのはヤメておこうかな」
こんなイイ人なら失いたくないですからね。
だから、彼からの決定的な言葉を欲しくなるのかもしれないですね。
自分からは怖すぎて近づけない。言えない。
彼がハッキリしてくれたら、私がどうしたらいいか決められるのに・・・
このあたり、自分に自信がない分だけハマってしまう罠みたいなものです。
※まさに前回の記事で書いた「私には愛される価値なんてない」という思い込みがもたらしているわけです↓
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自分では決められないから、相手に決めて欲しい。
私たちは誰でもこんな気持ちになるときがあります。でも、自分の気持ちが良く分からないとき、どうするのか決められないとき。
じつは相手の方も同じ心の状態でいたりするんですね。
だとしたら、状況が変化していくことって(しかも期待通りに)まず無いんですね。
彼の気持ちをキチンと確認したいなら、まずあなたの方が自分の気持ちをしっかりと心の真ん中に捉えられるようになることです。
「私、本当はどうしたいの?」をハッキリとさせることが必要なのです。
勇気がいりますね。そして怖いです。
反射的に、そんなの無理って感じたかもしれません。
そんなことしても意味ないんじゃない?って思うかもしれません。
自分の中で一番大切にしたいこと。求めていること。願っていること。これが私たちの状況を前に進めてくれる力を湧き上がらせてくれるんです。
あなたの心に尋ねてみてください。
「私、本当はどうしたいの?」
何度も何度もです。心の深い場所にある本当の想いに気づけるまで。
私たちの心は数えきれないくらいの層がありますから、気持ちを掘り下げるたびに別の感情が出てくることもあります。
「彼と一緒にいたい」
「でも私が傍にいたら迷惑かも」
「拒絶されたらすごく傷ついてしまう」
「でも一緒にいたい」・・・
すぐに本心が分かることはないと思います。心の声は間違っているモノもたくさんありますから。
それだけに、何が自分の本当の想いなのか?いつも自分の心に尋ねる習慣をつけることを目指してみましょう。
自分自身の深い部分とつながることができると心が安定してきます。フワフワ落ち着かなかったものが、しっかりと地に足が着いてくるんですね。
自分の気持ちを大切に扱うことができると、相手の気持ちも大切に思いやること、尊重することができるようになってきます。
「彼も自分がどうしたいのか分からないのかもしれない。迷いがあるのかもしれない。決められないのかもしれない。」
「だけど、私が本当にしたいことを私から伝えよう」
今があなたの態度を決めるときです。
あなた自身のために。この状況から抜け出していくために。
結果はどうなるか分かりません。選択権の半分は相手にもありますからね。
だけど、あなたが自分で進むことのできる場所まで自分の足で辿りつくこと、そしてやれるところまでやりつくせたら、今の不安と恐れの世界の中に居続けるよりも、きっと心は深く満たされて安心感を得られるはずですよ。
これは本当に勇気がいるチャレンジです。
それだけに1人で越えていくことは難しいこともあります。
ぜひ信頼できる人にサポートを求めてください。私たちカウンセラーも応援しますからね。
次回もお楽しみに↓

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
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