いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
先月スマートフォン向けウェブコンテンツ『ヒトメボ』で取材を受けた記事をご紹介しましたが、その際に文字数の制限から記事に載せられずにカットをしなければならなかった部分がありました。
(参考)
【類は恋を呼ぶ!?「これが同じだと好感を持ちやすいもの」ベスト5】
※クリックするとリンク先の記事が見られます!!
今日は、掲載できずにお蔵入りした部分を紹介すると同時に、さらに詳しく解説を加えた内容でお送りします。
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(掲載されなかった文章)
類似性から親近感を抱くコトで、気になる相手と友人関係になることはあまり難しくはないでしょう。
しかし、それだけで友人から恋愛へ発展することはそれほど多くはないかもしれません。
なぜなら、より深い関係になるにはお互いの似ている部分だけでは不十分だからです。
相手とは違う
部分があることで、お互いに補い合える「相補性の法則」によって二人が助け合い支えあえることを実感できた度合だけ、親密さが高まり恋愛へと発展しやすくなるのです。
とは言え、いわゆる「価値観が同じ」と感じるのは、やはり類似性の多さが大きく影響しているものなんですね。
そういう意味では、自分が苦手だと
感じるモノが相手と一緒ということも、重要な類似性と言えます。
例えば人ごみが苦手な人同士なら、混雑していないリラックスできる場所を
求めることが、自分だけでなく相手も快適でいられることにつながるので、一緒にいるのがとてもラクな関係になれるんですね。
恋愛関係に至るには、まず相手と友好な関係を築くことが必要です。
恋人同士へ進む為のステップとして類似性を意識することで、気になる人との心の距離を縮められれば、その先の恋のチャンスをグッと引き寄せられますよ。
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上の文中に出てくる「相補性の法則」とは、自分に足りない部分を相手が補ってくれる、相手の足りない部分を自分が補うことで、パートナーシップの関係性や絆が強くなっていくことを言います。
特に男女関係において「相補性」が最も重要になってくるのは
「結婚相手」でしょう。
長く良い関係でいたい相手との間では、とても重要な性質の一つだといえます。
出会った当初はお互いのことをよく知らないので、共通の話題を探すため「類似性」を見つけることが大切ですが、付き合いが深まるにつれて大切な要素になるのが「相補性」なのです。
つまり心理学的に見ると、パートナーとのつきあいが始まった当初は「類似性」の影響が大きく、つきあいだしてからの時間が経つほど、大きく影響してくるのが「相補性の法則」なのです。
私たちの心の成長過程として、親に全てを依存していた子供時代から、徐々に身の回りのことを自分でやるようになり、「全てを自分でやらねば!」という完ぺきな自分を求める時期に入ります。
そして、やっぱり自分は完ぺきにはなれないという自らの弱さを受け入れる段階へと進んでいきます。
「自分には、~が無いんだ・~が弱いところなんだ」ということを受け入れられた分だけ、自分には無い要素を持ち合わせている相手に強い価値を見出すのです。
自分はこういうことが苦手・弱みがあると認められると、今度は自分とは違う魅力や長所・才能を持った人に魅かれるようになる、ということですね。
「自分にないもの」を誰かに補ってもらえた分、私たちの人生はとても楽になり、また補い合うことによって、より互いを満たしあえるような相手を求めます。
よく言われる「二人で一人(ニコイチ)」とか、「凸凹カップル」などと表現される関係は、まさに「相補性の法則」が成立している関係なんですね。
それだけに「相補性」から感じる魅力は、「類似性」よりもずっと強力であると言えるでしょう。
と言うことは、あなたの気になる相手や意中の人とより親密な仲になりたい場合には、まず相手が持っていない要素をチェックしてみましょう。
相手の持ってない要素や不得意なジャンルが、あなたが補ってあげられる部分であれば、あななは相手にとって価値のある存在になりやすいのです。
既に相手に魅かれている時点で、ある程度「相補性」を無意識的に感じていることも多いですからね。
相手の中に見える苦手なジャンルは、あなたの才能だったり、相手よりはあなたの方が得意としているモノである可能性は高いでしょう。
何より、相手の足りない部分を直して欲しいと考えるより、補ってあげることを考えて関わっていく方が、その関係は良好になりやすいんですね。
そしてもし、相手が自分には無いと思っている部分や、欲しいと思っている要素(強く欲求しているモノ=ニーズ)と、あなたが補ってあげられるモノが合致したら、あなたは相手にとって、とても魅力的な存在になれるのです。
お互いがお互いをうまくサポートできている場合、その関係は非常にお互いにとって大切な関係になります。しかし、この「相補性」は出会ったばかりの時期は強調し過ぎないように気をつける必要があります。
例えば、知り合ったばかりの会社の同僚がイベントの幹事役が得意だったとしましょう。
その時あまりに毎回の取りまとめをお願いしていたとしたらどうでしょうか?
仮にもし、あなたは代わりに全く違う部分で相手をサポートしていたとしても、毎回のように頼りすぎてしまったり、もしくは押し付けてしまっていたりしたら、そして少しずつ相手に負担を感じさせていたとしたら。
やがて小さな不満が蓄積され、後々のお互いの関係に良くない影響をもたらしてくるかも知れないのです。
「相補性」が有効に働くのは相手との仲が良くなってからですから、ある程度の信頼関係や親密さを築いてから意識していくことが必要なんですね。
最も「相補性」が活かされて一番良い結果をもたらす状況とは、相手を頼りすぎず自然な形で助け合えた時だと言えるでしょう。
その為には、あなたがどんなことを与えたい人なのか、そして既にどんなことを与えてきたのか、を知ることがとても重要なんですね。つまり、あなた自身の魅力を知ることが最も重要なのです。
男女関係において、大切にしたい相手との仲を掛け替えのないモノにする為に最も大切なことの一つ、それは、
「パートナーが喜ぶことを、自分からすすんでしてあげたいと思えること」
ではないでしょうか?
そしてその時、もし相手もお互いに同じ気持ちでいるとしたら、私たちは心から満たされて幸せだと感じられるのです。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます!
心理カウンセラー
近藤あきとし
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