こんにちは、心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日は、以前あるクライアントさんとのやりとりの中で気づかせていただいた、「人生を変えるタイミング」と「一歩を踏み出す勇気」についてお話ししたいと思います。
「もっと早く来ればよかった」という言葉の奥にあるもの
少し前のことになりますが、面談カウンセリングを受けてくださったある女性のクライアントさんが、セッションの終わりにこんなことをおっしゃいました。
「実は5年前から近藤さんのブログを読んでいたんです。でも、今日ようやくここに来ることができました」
「こんなことなら、もっと早くに来ればよかったな」
彼女は5年間、パートナーシップにおいて全く同じ悩みをぐるぐると繰り返していました。自分一人ではどうにも解決できない。そう薄々感じながらも、カウンセリングルームの扉を叩くまでに、これほどの時間が流れていたのです。
私は少し気になって、彼女に聞いてみました。
「その5年間、どうしてカウンセリングに来ようと思わなかったんですか?」
すると、彼女は正直な気持ちを話してくれました。
「カウンセリングを受けて、本当に解決するのかなって疑っていたんです。受けても自分が変われなかったらどうしよう、そう思うと怖くて…」
この気持ち、私にもよく分かります。心理学を学ぶ前の私自身、「自分を変えること」への怖れを人一倍抱えていたタイプでしたから、彼女の言葉はどこか昔の自分に重なって見えました。
今この記事を読んでいる方の中にも、そんな状態の方がいるかもしれません。多くのクライアントさんが、期間の長短こそあれ「本当に良くなるんだろうか」という不安を胸に抱えながら、それでも最後は勇気を振り絞って来てくださいます。
「変わらない安心感」という名の罠
カウンセラーとして長年関わってきた経験から、一つはっきり言えることがあります。
「やってみるかどうか迷っている間は、現実は1ミリも変わらない」
私たちは、現状がどんなに苦しくても、どこかで「今のまま」でいることに安心感を感じてしまいます。今の苦しみは「勝手知ったる痛み」だからです。
新しい一歩を踏み出すことは、人生が変わる可能性を秘めている一方で、傷ついたり、がっかりしたり、無力感を味わうリスクも伴います。だからこそ、「今のままの自分」という安全な場所に留まろうとする心のブレーキが、自然とかかってしまうのです。
でも、人生の分岐点に立ったとき。誰かが変えてくれるのを待つのか?
それとも「私の人生は、私が変える」と自ら選び取るのか?
この違いが、その後の人生に決定的な差をもたらします。
「人生の転換点」が教えてくれること
彼女にさらに聞いてみました。
「それほど不安があったのに、どうして今回は一歩を踏み出せたんですか?」
すると彼女は、少し言葉を詰まらせながら答えてくれました。
「実は…彼がずっと嘘をついていたことが発覚したんです」
私たちの心は不思議なもので、「このままではいけない」と分かっていても、決定的な何かが起きないとなかなか動けません。そんなとき、まるで神様が仕組んだかのような「人生の転換点」が、ほぼ強制的にやってくることがあります。
仕事のトラブル、失恋、離婚、事故、あるいは家族の病気…。一見すると「最悪な出来事」に見えますが、それはあなたの魂が「もう、今の生き方を手放す時だよ」と送ってくれている、強烈なサインでもあるのです。
彼女の場合、パートナーの嘘というショッキングな出来事が、「5年間の迷い」に終止符を打ちました。「もう時間を無駄にしたくない」その決意が、彼女をカウンセリングへと向かわせたのです。
本当のハードルは「未来を信じること」
後になって分かったことですが、彼女が長い時間をかけていたのは「カウンセリングに来ること」だけではありませんでした。
彼女にとって本当のハードルは、「幸せになれる見込みのないパートナーと別れる決断をすること」だったのです。
「この人と別れたら、もう二度と誰とも出会えないかもしれない」
そんな無価値感や未来への不安が、彼女を長い間、現状に縛り付けていました。
でも、カウンセリングを通じて自分自身と向き合い、勇気を出してその関係を手放した彼女のもとに、2年後、全く新しい、心から信頼できるパートナーが現れました。そして今、彼女は幸せな結婚生活を送っています。
あなたの手の中にある「選択権」
私たちの目の前には、常に2つの道があります。
1.今のままの、慣れ親しんだ(けれど苦しい)人生
2.先は見えないけれど、より自分らしく幸せな人生
どちらを選ぶ権利も、常にあなたの手の中にあります。
幸せをつかむ人というのは、決して「不安がない人」ではありません。「不安を抱えながらも、幸せな未来の方を選び取った人」なのです。
最初は、視界が霧でかすんでいるように見えるかもしれません。でも、その霧の先にいる「幸せな自分」を信じて一歩を踏み出した人には、必ず新しい世界が開けていきます。
カウンセリングとは、つまるところ「自分自身を見つめ直すプロセス」です。見たくなかった自分の一部や、過去の傷、癒えていない痛み。それらを抱えたままで、大丈夫です。
「どうなるか分からないけれど、やってみよう」
そう決めた瞬間から、パートナーシップも、仕事も、家族関係も、驚くほど大きく動き始めます。私はこれまで、そうやって人生を変えてきたクライアントさんたちを何人も見てきました。
「誰だって、いつからだって、人生を変えることができる。」
クライアントさんたちの姿は、そんなメッセージを送ってくれているような気がします。
今、もし暗闇の中にいると感じているとしても、あなたには「自分らしい人生」を選択する力が、ちゃんと備わっています。
一番勇気がいるのは、最初の一歩です。その一歩を、一緒に踏み出してみませんか?
新しい世界で、あなたが笑顔で過ごしている未来が、必ず待っていますよ。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし
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