●嫌われるのは分かっているのに彼を試してしまう~疑いが止まらない本当の理由をお話しします~
パートナーシップの悩みはカップルによってさまざまではありますが、じつはすべての問題に共通するテーマがあるのです。
それは「愛されるのが怖い」という感情のパターンです。
そう聞くと「でも私は愛することの方が怖いです。誰か好きになるのが怖いんです。」と言いたくなる方もいるかもしれませんね。
そんな場合でも、じつは心の奥では「愛されるのが怖い」感情パターンを強く持っているものなのです。
たとえば、皆さんが「愛することの方が怖いよ」と思っているとしましょう。そんなあなたが、つい誰かと恋愛関係になってしまったとします。
すると、おつきあいが始まったことで思いもかけない問題が次々に出てきてしまうはずです。
「彼のことを好きになれないのが申し訳ない」
「本当は彼のことそんなに好きじゃないのかも」
こんな感覚で悩むことが多くなる可能性があるでしょう。
もし仮に、そんなあなたが勇気を出して、
「よし!もうウダウダ悩むのはやめて、彼のことを愛してみるぞ!」
と決断して、「私から愛するんだ」と腹をくくったらどうなるでしょう?
パートナーはあなたのことが大好きでつきあっているので、あなたが正面から愛そうとしてくれたら、嬉しくて幸せで、もっとあなたを愛そうとするでしょうね。もしそうなったら・・・
「え、あの、私そんな、そこまで思ってはいないんだけどな~・・・」
と、つい後ずさりして引いてしまいたくなる、かもしれませんよね。
ここで何が起きているかというと、「愛を受けとる」ことができないわけです。だから「愛されないように、愛さない」と心の奥で決めているわけです。
パートナーは本当にあなたを愛したいと思っているのに、あなたが愛を受けとる心の器を小さくしている分だけ、入ってくる愛はホンの少しだけになってしまうんです。
逆に言えば、愛を受けとれる心の器を大きくしておけば、あなたの元にたくさんの愛がやってくるということです。
特に女性はこの「受けとる」力を伸ばしていくと、あなたのパートナーは勝手にやる気になっていきます。
男性は自分の幸せにはあまり興味はないのですが、愛する女性が幸せかどうかにはものすごく興味があります。
そして「出来るなら、自分が与える愛で幸せを感じてほしいし、満たされてほしい」と願っているからです。(この話なかなか信じてもらえないのですが本当なんですよ)
あなたが「彼の愛を受けとりきる」と意識することで、彼の「与えたい」力がどんどん引き出されていきますし、愛情が循環する関係に進んでいきますからね。
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よくあるケンカで、「私と仕事とどっちが大事なのよ!」と彼女が彼に怒るというのがありますが、
じつはこのタイプのコミュニケーションをしている時も「愛される恐れ」が隠れているんです。
こういった文句を言ってしまいたくなる理由は、どこかで「私は本当に愛されているの?」と不安になっているからです。
その不安を掻き消したくて、彼に本心を聞きたくて文句というカタチで感情をぶつけているんです。そして、彼から「君が一番大事だよ」という言葉が欲しいからですよね。
ちょっと厳しい言い方をすると、不安を彼にぶつけることで
「私が不安なのはあなたのせいだから、あなたが何とか私の不安を取り除いてよ!」
と注文を突き付けているわけです。
ただ、こういった文句を言われて嬉しい人はいませんし、素直に態度を改めようと思う人もあまりいないでしょう。
「それは自分でどうにかしてよ」と言われてしまうか、言葉にはしなくても、彼の方が嫌になって離れていく結果になるのは想像できそうですよね。
では、こうしたケンカが起きている時、心の世界では何が起きているかをお話ししますね。
多くの人は「愛されたい」と思いながら、同時に心の奥(潜在意識や無意識)では「本当に愛されるんだろうか?」と不安を抱えています。
そして「私はその不安を自分では取り除くことができないから、あなたの言葉と態度で私が不安にならないように愛を証明してね」と、パートナーの愛を試してしまいたくなるんです。
もしあなたがパートナー側の立場だとしたら、そんな風に試されるのはどんな気分でしょうか?
これが付きあい始めのロマンスの時期なら、頑張って愛を送ろうとするかもしれません。しかし、それもずっと続くのはしんどいですよね
おそらく大抵の人が嫌になってしまうでしょう。試され過ぎているうちに恋愛感情が冷めていくからです。
「僕のことを試してばかりで、そこまで疑われるなら、もういいよ!」と諦めてしまうんです。
意識的には「愛されたい!」と思っていながら、態度や言葉は「愛されないこと」をやってしまっているんです。心の奥に「愛される恐れ」があるからです。
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パートナーシップの「愛される恐れ」の不安は今の恋愛関係で始まったものではなく、多くは子供時代の家族関係や過去の恋愛関係の痛みから生じています。
過去にあなたを愛してくれなかった人への不満や怒りを、今のパートナーにぶつけてしまっているんです。当然パートナーには覚えのないことなので、どこかで嫌になって離れていってしまいます。
これはある意味、過去の痛みに執着しているとも言えます。
しかし痛みよりも大切なことは、目の前のパートナーを信頼することです。
※じゃあどうしたら信頼できるのよ!と思われたらこちらの記事を読んでみてください↓
もし今日のブログを読んで「私も同じことをしているわ」と感じたら、あなたのパートナーシップが幸せな関係になることを阻んできたものを思い返してみてください。
たとえば失恋、喪失、裏切り、コンプレックス、過去の痛みの体験、自己否定や自己嫌悪などの思い込み・・・
次に「◎◎だから、私は愛されない」という項目を書き出してリストアップしてみましょう。
そこまで出来たら、右手に「愛されない理由」、左手に「パートナー」を乗せてみるイメージをします。
その二つを見比べて、「私はどちらを大切にしたい?」とあなたの心に問いかけてください。
あれこれ考えると分からなくなるので、直感的に出てきた心の声を大切にしてくださいね。
パートナーを痛みのシンボルにしたいのか?それとも幸せのシンボルにしたいのか?
あなたの心は何と言っていますか?
※参考記事です↓こちらもどうぞ