心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
●不本意な関係が続いているのは、パートナーとの問題を無意識に受け入れているからかもしれないという話
「パートナーが私の気持ちを分かってくれない」
「私の望みを叶えようとしてくれない」
「私を大事にしてくれない」
パートナーシップのカウンセリングをしていると、女性からのこうした不満の声を伺うことがあります。
そしてほとんどの場合、つきあうパートナーが変わっても、なぜか同じ恋愛パターンが繰り返されてしまいます。
もちろん、クライアントさん毎にそれぞれの事情は違っているので、お悩みをどうやって解消していくかも個別のケースによって違ってきます。
ですが、カウンセリング事例を積み重ねてきて実感するのは、多くのケースに当てはまる共通の心理があるということ。それは、彼女側も「パートナーが望みを叶えてくれないことを受け入れている」という心理です。
おそらく「そんなわけあるはずがない」と感じる人が多いのではないでしょうか?もちろん意識できる部分ではその通りです。
ですが私たちの心には意識できていない領域(無意識)があるといわれていて、その無意識の力の方が強いとも言われているのです。
だとすれば、自覚はないけれども、あなたも心のどこかで、
「彼(夫)はきっと私のことを分かってくれない!」
と決めつけたり、諦めたりしているのかもしれないのです。
たとえば今、あなたがパートナーに対して感じている不平不満を思い出してみてください。
もしかしたら今イメージに出てきたものは全部、あなたも「この人じゃあ、仕方ないか・・・」と受け入れてしまっている部分がなかったでしょうか?
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パートナーシップに現れる問題を見ていくと、無意識のうちにパートナーを「私を分かってくれない人」として受け入れ、納得している自分が隠れていることに気づかされます。
もちろん意識的には問題を望んでいるなんてことはあり得ません。ですが無意識のどこかで、
「でも仕方ないよね。このパートナーなんだから」
と納得している自分もいたりするとすれば、つきあう人が変わっても同じパターンが繰り返されてしまう理由がなんとなく見えてきそうです。
たとえば、いつもパートナーから大切にされない恋愛を繰り返している人もいます。
あるいは、身体だけが目的の男性とばかり関係を持ってしまう人。
または、毎回パートナーからお金を要求されて渡してしまう人。
本人からしたら、そんな恋愛をしたいなんて考えているわけがありません。
やっとのことで前のパートナーと別れて、次の出会いのときには「きっとこの人は違うはず・・・」そう思っています。
ところが、新しい彼とつきあいはじめてしばらく経ったときに「お金が足りないから貸してほしい」と言われると、断れずに渡してしまうんです。
これは心のどこかで、「愛されること」を「お金」と引き換えにしてしまっているからです。
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他にも夫婦関係ではこんな形で現れることがあります。
たとえば、夫が何度も転職を繰り返しているケース。
あるいは、いつも仕事ばかりで家にいない夫。
それを妻が心配したり、イライラして怒ったりする。
「もういい加減に落ち着いてよ!」と言ってやりたいけれど、どこかで「この人には言っても無駄だわ・・・」そんな気持ちになったことのある人は少なくないのではないでしょうか?
これもパートナーの言動に対して、不満を抱きつつもどこかで受け入れて同意をしてしまっているからです。妻は諦めて
「夫が今の職場でストレスが溜まってしまうくらいなら、また転職すればいいわ」
夫の側もこう思ったりします。
「妻がイライラして怒りをぶつけられるくらいなら、何も言わないでおこう」
それがベストな方法ではないとは分かっていても、それ以外にどうしたらいいのか分からない。そんな時、私たちはパートナーの問題を無意識的に受け入れて納得してしまうことは良くあるのです。
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なぜかというと、パートナーと共に問題に向き合い、二人が望む形の幸せを手に入れるための勇気や信頼がお互いに実感できないからです。
それ以上に、不安や恐れや疑いが心に横たわっているからなんですね。
パートナーシップで直面するあらゆる問題は、お互いが抱えている心の傷に気づいて癒したり、未処理の感情を見つめ直し、思い込みを手放すために浮上してきます。
心の取り組みを通してパートナーと向き合い直し、もう一度愛することを選ぶことで、今まで以上の絆と信頼関係を作り直すために出てくるのですが、
相手との関係がこれ以上悪くなることを恐れてしまうと、何もしないことを選んでしまいます。
「こんなことを言って嫌われたらどうしよう」
「別れるって言われたらどうしよう」
こうした不安は誰もが感じたことがあるかと思います。そして前に進むことに躊躇してしまい、不満を抱えながらも不本意な関係を続けている人もいるでしょう。
すると、相手に自分の要求を飲ませたくてコントロールするような関わり方をしてしまうこともあります。
よくあるのは、怒りをぶつけたり、被害者的なふるまいをして相手の罪悪感を刺激したり、相手が差し出したものを叩き落して埋め合わせを強いたり・・・
こうした手段で一時的には要求が叶うこともあるかもしれませんが、二人の関係を前向きに深めていくにはマイナスにしかならないのは分かりますよね。
この問題を越えていくのに大切なのは、どれだけ素直な感情や本心からの願いをコミュニケーションできるかです。
「でもそんなこと言って、嫌われたらどうするんですか」
「もう何度もトライして傷ついてきたのに、またやるんですか」
そんな不安を感じる方もいるかもしれませんね。
でも今のまま我慢を続けて、不本意な関係のまま、問題のないカップルを装うことであなたは幸せでしょうか?
・パートナーシップでどんな体験ができたら本当に幸せなのか?
・パートナーにどういう関りをしてもらえたら心から満たされるのか?
まずはあなたの心に素直な気持ちを丁寧に聞いてみてください。
そのうえで今度は落ち着いた気持ちで、あなたの本当に大切にしたい願い(あるいは、今困っていること)をそっと差し出すようにパートナーに本心を打ち明けてみてください。
最初からあなたのリクエストのすべてが受け入れられることはないかもしれません。
それでもパートナーが何かしら応えてくれたものに、あなたが少しでも満たされた感じを受けとれたら、そこに愛があると感じられたら、素直に気持ちを伝えてみてください。
お互いを素直に受け入れあうのには時間も回数もかかるかもしれませんが、こうした丁寧なやりとりを積み重ねていく先に、お互いを満たしあい支えあう関係が待っているはずですよ。
それはきっと、あなたが本心から望んでいる幸せな関係ではないでしょうか?
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし
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