心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
5月だというのに暑いですね。
もう夏が来たのかと思ってしまいます。
だったらゴールデンウイークが終わったばかりだけど、もう夏休みももらいたいなー、と思うんですが・・・
さて、今日はブログ読者の方から質問をいただいたのでお答えしていきます。
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近藤先生。いつもブログを読んで、勉強したり、励まされています。ありがとうございます。
失恋との向き合い方のブログを読んで、自分のことを考えました。
私は20年以上前の恋人をいまだに引きずっています。今でも夢に出てきますし、思い出すと切なくなって泣いてしまいます。
それが原因かはわかりませんが、40歳を目前に独身で彼氏もいません。
恋人を作ろうと行動はしているのですが、うまくいきません。恋愛において、自分は20年前から時が止まっているような気がします。そんな自分がなんだかとても幼く、不甲斐なく感じます。
彼が今どうしているかわかりませんが、結婚して子供がいる姿を想像すると、消えてしまいたい気持ちになります。私はこの状態からどうすれば前に進めるのでしょうか?
(はっぽんあし さん)
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こういったお話は読んでいるだけでも胸が締めつけられるような気がしてしまいます。
20年以上前の恋人を今でも夢に見たり、思い出すと泣いてしまうということは、はっぽんあしさんの心の中にはまだまだ悲しい気持ちがたくさん詰まっているのかもしれませんね。
そして、あの時に流すはずだった涙が今も残っているみたいです。
私のブログを見つけてくださってありがとうございます。失恋をテーマに書いた記事というと、このあたりでしょうか↓
もう一度恋愛をして恋人をつくろうと行動しているのに、うまくいかないとなると「どうして?」って思いますよね。
あれこれ考えるうちに、かつて恋人だった彼が忘れられないことが原因だったことに気づくと、「そんな昔の恋愛を引きずっているなんて・・・何やっているの私・・・」。そんな風に自分を責めてしまうこともあったかもしれません。
ただ、はっぽんあしさんにとっては、あの恋愛はまだ過去になっていないようです。
軽く目を閉じて深呼吸をしてみましょうか。当時の恋人を思い出すとどんな光景が浮かんでくるでしょう?どんな感情が感じられるでしょうか?
メールに書いてあった通り、20年前のあの失恋からあなたの心は止まってしまったようなものかもしれないですね。
この止まった時を動かすことが当面の目標になりそうです。
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恋人を作ろうと行動しているけど、うまくいかない。また愛したい誰が欲しいのに、思い通りにならない。長い間そのことで絶望的な気持ちを抱えてきたのではないかと思います。
「もうこのまま誰のことも好きになれないのかな?」
「幸せな恋愛をして、恋人と一緒の時間を過ごすことを諦めないといけないの?」
そんなことを考えてしまうと、暗い未来ばかり想像してしまいますし、恋愛のことを考えるのも嫌になってしまいそうです。
では、今どうして恋愛に前向きになれないのか?についてですが。
(メールには過去の恋人との関係性や失恋に至った経緯が書かれていなかったため、具体的な状況が分からないので、私の想像も入ってしまうことをご了承ください)
はっぽんあしさんの心の奥には、恋愛をすることへの恐れがあるのかもしれません。
誰かを好きになりたいし、幸せなパートナーシップが欲しい。でも好きになったのに相手に拒絶されてしまったら、また傷ついてしまう。
「もうあの時のように傷つきたくない。」
「だから人を好きになるのは止めておこう。」
カウンセリングの経験上、こういったご相談を伺っていくと、頭では「恋愛したい」と考えていても、心の奥ではまったく違う感情があることは珍しくないのです。
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もしそうだとしたら、はっぽんあしさんの心のどこかに20年前の失恋の痛みがまだ残っているように思われます。
私たちの心というのは未解決の感情を残していると、その感情がさまざまな場面で私たちが前向きに進むための行動にブレーキをかけてしまう性質があります。
はっぽんあしさんの場合、「もう傷つきたくない」という感情が、新たな恋愛へ進もうとする際にブレーキをかけているようです。
過去の失恋の痛みがどんな出来事から生じたのかは分からないのですが、こうしたケースでは、
・彼に拒絶された
・彼に依存しすぎてしまった
・彼の愛を受けとれなかった
・彼の為にもっとできることがあったのに、愛しきることができなかった
などで失恋に至ったことが心の痛みになっていて、次の恋愛へのブレーキになっていることが多いですね。
この心の傷を癒してあげて、ブレーキを解除することがはっぽんあしさんにとっての課題になるわけです。
未解決の感情はどれだけ昔のモノであっても、今の人生に影響しているということは、今も無意識の底で感じ続けているからです。
それを今もう一度きちんと向き合って感じてあげることで、痛みから解放されます。そして恐れとは全く別の感情、安心や平穏などに変わっていくんです。そうすれば新しい恋愛へ向かおうとしてもブレーキがかかることが無くなります。
とはいえ長年心の奥深くにしまいこんできただけに、できればあまり感じたくはない感情のはずです。
つらい感情を一人で感じるのはしんどいですから、カウンセラーなどに援助してもらいながら向き合っていかれると良いと思います。
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もう少し踏み込んだ分析をしてみましょう。
失恋という心の痛みが、20年以上経っても恋愛がうまくいかないほど影響していて、新しい恋人をつくるための行動をしているにも関わらず、現実が思い通りになっていない。とすれば、
ひょっとすると、失恋の体験がはっぽんあしさんに「私は彼に愛されなかった」という気持ちを生じさせているからかもしれません。
この気持ちが心の奥(無意識)にあると、「きっと次の恋愛でもまた愛されないんだ」という不安や恐れを感じるようになります。
もちろんそんな気持ちは感じたくないですから、意識的には自覚はないはずです。
ただ、愛されないという不安と恐れを強く感じる分だけ、本気で誰かを好きになるのが怖いですし、誰とも恋愛しないようにしてしまうのです。
覚えておいていただきたいのは、この「私は愛されない」という気持ちは誤解だということです。
何が彼とのお別れの理由になったのかは分かりませんが、どんな理由であれ、はっぽんあしさんは失恋という出来事から「私は愛されなかった」「私には愛される価値がないんだ」と思い込んでしまったのかもしれないからです。
もう一度言いますが、これは誤解なんです。
はっぽんあしさんには愛される価値があります。幸せな恋愛をして、心から満たされるパートナーシップを築ける力も持っています。
なぜなら、はっぽんあしさんが誰かとの親密な関係の中に幸せを感じたい人で、パートナーと愛し愛されることに人生の願いを持っているからこそ、これほど長きにわたって問題になっているからです。
どういうことかというと、恋愛がどうでもいいジャンルだったら悩みはしないからです。私たちは本当に大切にしたいモノがうまくいかない時に、人生をかけた問題になるからなのです。
それだけに、かつての恋人との失恋があまりにつらすぎて「私には愛される価値がない」と感じてしまった分だけ、深い心の傷になり、誰かに向けてもう一度愛の扉を開くのが怖くなってしまったのかもしれません。
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でもこの痛みの強さは、はっぽんあしさんの人を愛したい気持ちの強さの裏返しでもあるんですよ。
大切な人を愛し抜きたい想いが強いからこそ、恋愛がうまくいかなかったことで人生の時を止めるくらいのショックになったはずだからです。
だからこそ、未解決の感情に向き合って「愛される価値がない」という誤解を解くことにチャレンジしてみてください。
また心の傷がブレーキになってうまくいかなかった恋愛を繰り返した回数だけ、数えきれないくらい自分を責めてきたのだと思います。
自分の至らなさ不甲斐なさをたくさん自分で攻撃して、痛めつけて、恋愛へのダメ出しをしてきたことで、「私には幸せな恋愛はできない」という間違った自己概念を抱えてしまったのかもしれないですよね。
これもまた誤解なんです。こうした幾重にも重なり絡んでしまった感情を紐解いてあげることで、はっぽんあしさんの心に「もう一度、人を好きになってもいい」という許可が下りるようになります。
誰かを好きになることを諦めなくていいし、恋愛も結婚も諦めなくていいんです。
もう一度誰かを愛しながら生きることを、自分に許してあげましょう。
はっぽんあしさんの愛を待っている誰かが必ずいますからね。
※参考記事です↓こちらもどうぞ
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