心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
4月27日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●誰かを責めるのを止めた時、2人の関係が前に進み始める(4)
ここ3回に渡ってパートナシップのプロセスの一つ「パワーストラグル」という「ケンカの時代」についてお伝えしてきました。
2019/3/16「誰かを責めるのを止めた時、2人の関係が前に進み始める(1)」
2019/3/30「 〃 (2)」
2019/4/13「 〃 (3)」
前回の記事では、ケンカが起こっている裏にある心の真実、私たちの怒りの矛先は「変わらないパートナーに向けられているのではなく、パートナーが良い方向へ進むための力になれていない自分、状況を変えられない自分に対して向けられている」ということをお話ししました。
私たちは心の奥では、そんな自分に酷いダメ出しをして責めているものなんです。
ただ、こういった感情をまともに感じるのはつらいので、「私はこんなにしてきたのに!」と自分の主張ばかり押し付けてしまったり、相手のせいにして攻撃をしてしまって終わらないケンカを繰り返してしまうんですね。
さらに言えば、私たちは自立するとともに【間違いを認めること・謝ること=周りから非難される・一斉に攻撃される・袋叩きにあう・人生の終り】のように思い込んでしまうことが良くあります。
その結果、相手に謝れなくなってしまうんですね。
だからこそ、自分の方が先に謝ることでパートナーに「謝っても非難されないし、袋叩きになんかあわないし、人生が終わるわけじゃないよ」ということを伝えることができるのです。
*
誤解しないでいただきたいのは、このようなコミュニケーションをとる目的は、負けを認めてみじめな気持ちになることでも、あえて下手に出てケンカを丸く収めるためでもないのです。
何のためかと言うと「間違っても、謝っても、責められるわけじゃない。間違えても修正したら良いだけなんだよ。」という信頼関係を2人の間に作り育てることなんです。
その信頼があれば、相手を責めることも、言い訳をすることも、必要以上に自分を責めて自己嫌悪に陥る必要もなくなりますからね。
私たちは成長してくるプロセスで、点数をつけられ、評価を受けるということを数えきれないくらい体験しています。
点数を稼ぐために、あるいは悪い評価をされないために、常に正しい答えを探し、間違った選択をしないような考え方になってしまうことが良くあります。
すると「間違い=悪いこと=罰を受ける」という思い込みを抱えてしまい、
誰かに間違いを指摘されて責められる前に、相手を責めたり、自分を防衛ばかりしてしまったり、必要以上に自己攻撃をすることで、「これ以上、私を責めないでください!」というメッセージを周りに発しているわけです。
(正しさにこだわったり、ルールや規則に厳格になり過ぎている人たちは、こういった感情がとても強いですね。その結果、周りに対して責めるような言動になってしまうんです。)
そうして、幸せになるためではなく、間違えないこと、失敗をしないことに膨大なエネルギーを費やしながら生きている人は少ないないんです。
*
この記事を読んでいて、「私も同じことをしてきたかもしれない。」と思ったら、ぜひ今日から幸せになるためにエネルギーを注ぎながら生きようと決めてくださいね。
パートナーに対して「失敗することも、間違えることもあるけれど、それで全てが終わるわけじゃあないから。一緒に幸せになるために生きていこうよ」という気持ちで関わってみてください。
現在進行形でパートナーとケンカが続いているという人もいるかと思います。
今回のシリーズでお伝えしたようなコミュニケーションをしてみたことで関係が前に進むこともあれば、相手の反応が思ったようなものではない事もあるでしょう。
そういった場合、ひょっとするとパートナーは同じような問題を別の人との間でも繰り返してきた可能性があります。
そうなると、パートナーの心には過去の失敗からくる痛みが積もっているでしょうから、今あなたが出せた勇気と同じものを相手が持つことはすぐには無理かもしれません。
だから、すべての人にこのやり方で上手くいくとは言い切れません。が、一つだけ言えることがあります。
それは、もしあなたが今回お伝えしたようなコミュニケーションをやりきったとしたら、2人の関係がどう進んだとしても
「私は全力でパートナーに向き合うことができた」
「私は自分の感情から逃げたり、相手のせいにすることはなかった」
という達成感と自信が間違いなく手に入るでしょう。
そして、いつかパートナーにあなたの心の真実が届いて、準備ができた時に、あなたに心を開いてくれるはずです。
*
相手との関係が上手くいっていない状態で、自分が先に心を開いて、素直な気持ちを表現することは誰にとっても怖いものです。
そのうえでパートナーに時間を与えて待つことも簡単ではないかもしれません。でも、あなたの心の真実から関わることが出来た時、それは怖さよりも愛を選ぶことができたということです。
あまり待つ時間がない場合には期限を切ってみても良いです。それでもパートナーが誠実に向き合う気がないのであれば、それは2人の求める幸せの形が違っていたということですから、別々の道を選ぶことがお互いにとっての幸せになるはずですからね。
これまで4回に渡ってお届けしたテーマは、パートナシップに限らず、家族・友人関係でも、職場の人間関係でも同じことが言えます
あなたの人間関係でこのような課題に取り組み、やりきった暁には「どうしたらお互いに許し合い、成長しあえる関係が作れるか」という秘訣を手に入れることができるでしょう。その時には、自然に信頼と安心感を周りに与えることができるあなたに成長しているはずですよ。
***
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!