いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
今日はお寄せいただいたご相談に回答するかたちでお送りします。
◎みどりさん(女性)
近藤あきとし先生
いつもブログを読ませて頂いています。今、バツイチ子持ちの彼と復縁し、結婚の話が出ています。嬉しかったのですが、結婚が現実的になってくると、恐れが出てきて躊躇してしまいます。別れていた1年の間、彼が先妻、子どもと戻ろうとしたり、私と戻りたいと言ったりしたことがあり、年月が経てばまたブレるのでは?というのが恐れの1つにあります。上手くいかないと思うともう一方に戻ろうとします。
無料カウンセリングを受けたところ、お互いに見捨てられ不安がある。彼の甘え、優柔不断さは私の中にもある。幼少期の自分を彼に投影して助けようとしている、と言われ私もそうだなと思いました。ただ、そこから彼とどう接していけばいいのか具体的によく分かりません。
対等に接する、自分の気持ちを優先する、というのは、彼がこうしてほしいという事に対して、自分がやりたくなかったらやらない、という態度を通す事でしょうか。彼はよく料理や家事をしてくれたり、私が悩むと話を聞いてくれたりして、いつもありがとうと言っているのですが、それは彼の不安ベースの行動かなと感じています。何かしないと私が離れてしまう、というような。。彼の言動をあまり受け取らない方がいいのでしょうか。
なんだかパートナーシップが怖くなってしまって、彼から距離を置きたくなっている自分がいます。自分にも見捨てられ不安があるから問題のある彼を選んでしまっている、というのなら早く別れた方がいいんでしょうか。彼を愛することは間違っているのでしょうか。そう思うととても悲しい気持ちになります。
こんなことを聞いてしまう自分が情けないのですが、この状況での自分の気持ちの整理の仕方、彼との接し方など、記事にして頂けると有り難いです。
復縁が叶って、結婚の話も出ているってすごいことですよね。
きっと、ここに至るまでにも紆余曲折あったのでしょうね。
だいぶ頑張ったのではないですか?
彼は離婚を経験している他にも、人生でけっこう傷ついてきた人かもしれないですね。
たぶん優しいんだけど自信があまり無い感じではないでしょうか。
そして子供さんのことだけでなく、色々なものを背負っているんだろうと想像します。
そういった男性はたいがい心を開くというのが苦手なわけですが。
そんな彼が、また女性とつき合ったり復縁もできたというのは、そうとう彼は「みどりさんは自分のことを受け止めてくれている」ということを感じているからでしょうね。
私のカウンセリングの経験からですが、
どうも離婚に関しては男性の方が傷つきの度合が大きいようで、再婚に対してかなり後ろ向きだったり、そもそもパートナーをつくろうとしないこともよくあります。
それなのに彼は、みどりさんと復縁して再婚をしたい意志をもっているわけですから。
その事実からだけでも、みどりさんは「私が出来ることは全部やってきた」と思って良いです。
今までの働きかけや取り組みを続けていただいて大丈夫ですよ。
ぜひぜひ、ここまで進んでこれた自分を褒めてあげてください。
別れていた間の彼がとっていた行動や、今現在の態度というのは
さきほど書いたように、大切な人との親密な関係での傷つきからなんだろうと思います。
みどりさんを避けたいのではなく、傷つくことを避けたいゆえからなんでしょうね。
>別れていた1年の間、彼が先妻、子どもと戻ろうとしたり、私と戻りたいと言ったりしたことがあり、年月が経てばまたブレるのでは?というのが恐れの1つにあります。上手くいかないと思うともう一方に戻ろうとします。
こういうのもまた失敗して痛い目にあいたくない気持ちからなんですよね。
離婚して傷ついた。また同じ痛みを感じないようにする一番良い方法は、結婚しないことですから。
みどりさんにとって大事なのは、彼のそういった態度と「私じゃダメなんだ」ということを結びつけないことですよ。
彼は傷つくことがイヤなのであって、みどりさんがイヤなのではないですからね。
そこはキッチリと切り分けて捉えようという意志を持ってみてください。
でないと、彼が本当に愛情から与えてくれているものが受け取れなくなりますし、お互いに思い違い、すれ違いになって、今度は彼がみどりさんの不安な様子を見て「やっぱり俺じゃダメなのかも」と思ってしまいますからね。
彼はみどりさんのこと大好きだと思いますよ。
もっと彼の愛の部分を見てあげられると良いですよね。たぶん不安が少ない状態だったら出来ている時もけっこうあるんじゃないですか?
>嬉しかったのですが、結婚が現実的になってくると、恐れが出てきて躊躇してしまいます。
ここはみどりさんのテーマなんですよね。
そして彼と同じ感情を抱えているところでもありますね。
>無料カウンセリングを受けたところ、お互いに見捨てられ不安がある。彼の甘え、優柔不断さは私の中にもある。幼少期の自分を彼に投影して助けようとしている、と言われ私もそうだなと思いました。
詳しくお話を聞いてみないと分からないですが、私も似たような見立てを考えると思います。
私のブログやカウンセリングサービスのHPで「親密感への恐れ」という言葉を見たことがあるんじゃないかと思います。
私たちは家族や恋人同士など、すごく近い親密な対人関係をもった時にホッとする安心感や喜び、充足感を感じるわけですが、その分だけ相手の感情に影響を受けることや相手が離れていくリスクの可能性も受け入れることになります。
そして失恋や離婚や死別など、実際に誰かとの関係が失われたり傷ついたりした時に、心に大きな痛みを感じるわけです。
すると、同じ痛みを感じたくない度合だけ、無意識的に親密感を避けるようなことをしてしまうんですね。
大切な人との関係を喪失したことで、「自分はダメなんだ。私が間違っていた。愛される価値なんてない。」という思い込みを持つようになって、その誤解から自己嫌悪が強くなり「罪悪感」を抱えると、周りの人たちとの対等な関係性が築きにくくなります。
なんとなく人から距離を取ったり、より自立した自分になって誰にも頼らない生き方になったり、一人でいることで自分を守ろうとしている人は多いですね。(みなさんの中にも思い当たる人はいるのではないでしょうか?)
>なんだかパートナーシップが怖くなってしまって、彼から距離を置きたくなっている自分がいます。自分にも見捨てられ不安があるから問題のある彼を選んでしまっている、というのなら早く別れた方がいいんでしょうか。彼を愛することは間違っているのでしょうか。そう思うととても悲しい気持ちになります。
そうなんですよね。
パートナーができたとしても、つい「この人は大丈夫かな?」という気持ちをどこかで抱えながら相手を見てしまうこともあります。
もう二度と失いたくない傷つきたくないという思いが強い分だけ、今の関係を壊したくなくて「相手から嫌われないように」本当は嫌なことでもNOが言えなかったり、理不尽な要求でも限界まで受け入れてしまうこともあり得ます。
みどりさんがそうだというワケではないですが、こういったケースで多くの人が
どう考えてもそこまでしなくてもいい状況なのに、耐え忍ぶことを選んでみたり、ここでNOを言っても相手から拒絶されるはずはないと分かっていても、どんな言動も受け入れてしまうのは、ひとえに心が「相手から嫌われること」を恐れているからなのです。
もし機会があれば、みどりさんの過去の対人関係やそこで感じたことなどを伺うことが出来たら、もう少し詳しいお話も出来ると思います。
>ただ、そこから彼とどう接していけばいいのか具体的によく分かりません。対等に接する、自分の気持ちを優先する、というのは、彼がこうしてほしいという事に対して、自分がやりたくなかったらやらない、という態度を通す事でしょうか。
>彼はよく料理や家事をしてくれたり、私が悩むと話を聞いてくれたりして、いつもありがとうと言っているのですが、それは彼の不安ベースの行動かなと感じています。何かしないと私が離れてしまう、というような。。彼の言動をあまり受け取らない方がいいのでしょうか。
どうしたらいいのか、ですよね。
まずは上にも書いたとおり
「私は出来ることは全部やってきた」と自分を認めることがスタートです。
みどりさんが彼との関わりの中でしてきたこと、そしてここまで進んできたことは誰にでも出来るモノではないということを自信にして良いですよ。
自己嫌悪と罪悪感が土台になっていた見方を手放して、自己肯定感と自己愛を育てていくことで、そもそも私たちは愛される存在であるし、本質的に対等なんだということが、心という大地に水が少しずつ沁みこむように体感できるようになりますからね。
しっかり自分と向き合って癒していきたいと思われたらカウンセリングを受ける方がベターかと思われます。
なにしろ、みどりさん自身の心を見つめ直すことに取り組んでみて欲しいですね。
エクササイズ的にできることでご紹介するなら、
まずは、どのくらい自分が我慢をしているか?チェックしてみるといいでしょうね
。
みどりさんは今ホントはしたいけど我慢して止めていることって何があると思いますか?
「気を使わず思い切り話がしたい」「彼とピッタリとくっついていたい」「好きなメニューだけのご飯を食べたい」などなど・・・
出来ればメモ帳に書き出してみると良いですよ。
20~30個くらい見つけたいところですけど、たぶん最初はほとんど出てこないかもしれません。
自分を抑えてきた歴史が長い分だけ、したいことが心の押し入れの奥にしまい込まれているはずなので。
なので、ちょっと気長に考えて何度もトライしてみてください。
みどりさんの欲求が分かってきたら、今度は伝える方向に変えてみます。
ある程度、出揃ったら書いた言葉を声に出してみましょう。
「私は○○がしたい」という風に。
少しずつ心が解放されると同時に、コミュニケーションへつなげるエクササイズになりますからね。
目指すところは「私たちが将来どんな夫婦になりたいか?」です。
彼はけっこう怖がりさんですから、みどりさんが2人の未来のイメージを見せてあげることが必要だと思いますよ。
「将来2人で○○なことが出来たら幸せだね」とか、
「私たち○○なカップルになれるよね。きっと」みたいに。
みどりさんは自覚していないところでもう既に与えている部分もありそうですね。
この先の未来を彼がイメージしやすいように導いてあげることができたら、彼は
「前の時は上手くいかなかったけど、みどりさんとだったら大丈夫かもしれない」
と思うように変化していきますよ。
でも、もう彼はかなり感じているような気がしますけど。
参考になりましたら嬉しいです。
みどりさんの幸せを応援しています。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし
メッセージお待ちしています。
●いただいたご相談、ご質問はブログ上でご紹介させていただくことがありますのでご了承ください。ただし、全てのメッセージへの回答は保証できかねます。