いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
カウンセリングの現場でお話を伺っていると、こんなご相談をよくいただきます。
「ずっとやりたかった習い事を始めたら、なぜか夫(彼)の機嫌が悪くなってしまって……」
「出かけようとすると嫌味を言われたり、しかめっ面をされたり。せっかく楽しもうとしているのに、正直腹が立ちます」
自分の世界や可能性を広げようと一歩踏み出したのに、一番応援してほしい人から水を差されたら、悲しくなるのもイライラするのも当然のことです。
これは習い事に限った話ではありません。お仕事をしている方が副業を始めたときや、新しいセミナー・コミュニティに通い始めたときにも、とてもよく起こる現象です。
なぜ夫(彼)は、あなたが楽しそうに出かけると不機嫌になってしまうのでしょうか。今回は、その不機嫌の裏にある男性心理と、この出来事をきっかけにふたりの絆を深めていくためのヒントをお伝えします。
彼の不機嫌の正体は「隠れた嫉妬と敗北感」
パートナーが新しいことを始め、メイクや服装に今まで以上に気を使うようになったり、ウキウキした表情で出かけていったりする。そのとき夫(彼)の心の中で芽生えているのは、「嫉妬」と「強い不安」です。
男性の頭の中では、こんな独り言が繰り広げられていることがあります。
「僕と一緒にいるときより、あそこに行くときのほうが楽しそうだな」
「僕には見せない笑顔で、知らない誰かと過ごしているんじゃないか」
夫(彼)は、あなたが自分以外の場所で満たされている姿を見て、どこか置いていかれたような寂しさを感じているのです。
そして男性にとって特に辛いのが、「自分は彼女をこんなふうに楽しませてあげられていない」という無力感や敗北感です。「自分では君を幸せにできないのかな」という危機感が裏返り、「もう辞めたら?」という意地悪な態度や嫌味になって表れてしまうわけですね。
あなたの心の中に「小さな復讐」はありませんか
こんなとき、「なんて心が狭い人なんだろう」と感じてしまうのも無理はありません。ですが、ここで少しだけ、ご自身の心の内側にも目を向けてみてください。
ひとつ、こんな問いを自分にしてみましょう。
「新しい場所で感じている楽しさやワクワクを、彼と一緒にいるときにも同じくらい表現できているだろうか」
もし「彼といるときはそんな気持ちになれない」と感じるなら、ふたりの間に、ずっと前から不満や諦めが溜まっているのかもしれません。
無意識のうちに「私だって楽しんでいいでしょう」「あなただけに縛られない」と、習い事に行くことで彼への仕返しをしようとしていないでしょうか。パートナーへの怒りや「どうせ分かってくれない」という思いが隠れていないか、振り返ってみるのも大切なポイントです。
反対に「彼と一緒にいるのもすごく幸せ」と思えているなら、その感謝や「あなたのおかげで毎日楽しいよ」という気持ちを、言葉にして伝えてみてください。それだけで彼の不安がすっと消えていくことも多いものです。
「嫉妬される側」に居続けたい心理
もう少し深いレベルで見ていくと、パートナーシップにおける「立場」の問題が見えてきます。
感情のメカニズムとして、「嫉妬している側」より「嫉妬されている側」のほうが、心理的な立場が強く、楽であるという側面があります。
もし「なぜか昔から、パートナーに嫉妬されたり劣等感を持たれたりしやすい」と感じているとしたら・・・無意識のうちに「自分が嫉妬する側、つまり立場が弱くなる側にはなりたくない」という防衛が働いているのかもしれません。
自分が相手に嫉妬する立場になると、「相手が魅力的になって自分を捨ててしまうかもしれない」という強い恐れ、いわば無価値感を感じてしまう。だからこそ無意識に、自分に嫉妬してくれるような相手を選んだり、相手より優位に立とうとしたりすることがあるのです。
ただ、その恐れを突き詰めていくと、本当は「素晴らしい恋愛を受け取りたい」「大好きな人と心の底から繋がり合いたい」という純粋な願いがあるはずです。
お互いに「本当に欲しかった絆」を取り戻すために
パートナーから嫉妬や嫌味をぶつけられると、攻撃されているように感じて身構えてしまいますよね。ですが、彼が本当に言いたい本音は、こんな言葉なのです。
「君がどこか遠くへ行ってしまいそうで怖い。僕を安心させてほしい」
そう素直に言えればいいのですが、男性にとってこの弱音を打ち明けるのは、とても勇気が要ることです。
今回の不機嫌や嫌味は、これまでふたりで言葉にしてこなかった「本当の気持ち」に気づき、より深い信頼関係をつくり直すためのきっかけなのかもしれません。
「どうすれば彼を安心させてあげられるだろう」
「私が本当にパートナーと分かち合いたい幸せって、どんな形だろう」
恐れではなく、「愛したい」「ふたりで幸せになりたい」という望みのほうにスポットライトを当ててみてください。
あなたが新しい一歩を踏み出したように、ふたりの関係もまた、次のステージへと進む準備が整っているはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし
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