いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
12月19日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
- 人が超自立になるのは、もう二度と傷つきたくないからです。誰かから助けてもらうことや、誰かに頼ることを絶対にしたくないと固く心に誓っています。
- そんな彼を助けたいあなたは、もしかしたら、彼ではない『昔助けられなかった誰か』を、今も助けたいと感じているのかもしれません。
- 長く続けてきたこの状態から抜け出すためには、自分を責めるのではなく、自分が楽になること、もっと良いものを受けとっていいことを自分に許すことです。言い換えると、あなただけが過酷な道を歩まないといけないという呪縛から解放されることです。
(このシリーズ、「彼⇔彼女」・「父親⇔母親」を入れ替えても当てはまる内容になっていますので、男性の読者も参考になりますよ)
2015/12/19掲載
●超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(その6)~「癒着と親子関係」
前回からの続きです↓
今日は前々回に予告した「癒着と親子関係」についてお話したいと思います。
超自立タイプの彼とおつき合いしている女性の多くが非常に強い母性を才能として持っている、ということは以前にもお話しました。
しかし、あまりにも彼との親密感・一体感をもとめるあまり、彼との境界線が曖昧になることも少なくありません。
心理学では、そんな状態を癒着と言います。
彼に酷いことを言われても「私が悪いから」と思ったり、彼と離れている時に普通でないほどの不安を感じることがあります(自分の一部が無いように感じるからです)。
だちに相談すると、たいていは「そんな彼やめときなよ」と言われるのですが、それでも好きなので何とか彼に関わろうとします。
跳ね除けられたり、拒絶されたりして、傷ついている自分をさらに自己攻撃してしまうことも、カウンセリングをしていると本当に良く聞くことなんです。
人が超自立になるのは、もう二度と傷つきたくないからです。
そして誰かから助けてもらうことや、誰かに頼ることを絶対にしたくないと固く心に誓っています。
そんな彼を助けたいあなたは、もしかしたら、彼ではない『昔助けられなかった誰か』を、今も助けたいと感じているのかもしれません。
◇ ◇ ◇
前回の記事にこんなことを書きました。
「だとすると、無意識的に『傷ついたパートナー』を選んでいる可能性もかなり高いのかもしれないんですね。
彼と出逢った最初から、あからさまに傷ついていることが分かっていたのならともかく、たいていは『そんな部分があるとは知らずにつき合っていた』という人がほとんどでしょう。
それくらい私たちは、潜在的に『放っておけない、助けてあげたい』という思いを抱えていると、的確にそういった相手を見抜いてパートナーを選んでいるようです。」
もちろん、表面的にはそんな意識はないでしょうし、幸せになりたいと思っているはずですよね。
でも、初恋の相手や、今でも忘れられないかつての恋人を思い出したとき、
「そう言えば、どこか寂しそうだったり、孤独そうに見えたな」
と感じてはいませんでしたか?
想いのルーツを辿っていくと、家族、そして父親に遡ることは少なくないんです。
例えば、いつも忙しくて家にいない、口を開けばお母さんへの文句ばかりだったお父さん。
嫌だなあと思いながらも、その態度や言葉の裏に、どこか傷ついている痛みを感じていなかったでしょうか?
あるいは、無口でほとんど愛情を示すことがなく、一人でいることが多かったお父さん。
その背中を見ていると、心の中に誰も入れない孤独を抱えているように感じられたかもしれません。
すると、この状態を何とかしたいと思うんですね。
「お父さんの傷ついた痛みを癒してあげたい」
「お父さんをもっと笑顔にしてあげたい」
子供なりに「助けたい」という想いを抱えて頑張るのですが、いかんせん大人の事情を子供がどうにかすることはできません。それは仕方のないことです。
ただ、その時の「助けられなかった」という悲しみは、小さな心には抱えきれないほどの「無力感」と「罪悪感」を感じさせてしまうのです。
「もう一度助けられたら報われるのではないか?」と父親とは違う相手で、助けることに再チャレンジしているのかもしれません。
あるいは、助けられなかった自分を罰するかのように、「助けさせてくれない相手」を探してしまうのかもしれません。
その「助けたい」という気持ちが強い分だけ、癒着の度合も強くなってしまうんですね。
今日は少し過去を振り返って、今まで好きなった相手や、つきあってきたパートナーを思い出してみましょう。
彼はどんな風に傷ついているように見えて、あなたはどうやって助けようとしてきたでしょうか?
そして上手くいかなくて、失敗した自分をどれくらい責めてきたでしょうか?
◇ ◇ ◇
長く続けてきたこの状態から抜け出すためには、自分を責めるのではなく、
「もう幸せになってもいいんだ、私」
と自分が楽になること、もっと良いものを受けとっていいことを自分に許すことです。
言い換えると、あなただけが過酷な道を歩まないといけないという呪縛から解放されることです。
「私がお父さんを助けなければいけない」
「失敗したから、私は幸せになってはいけない」
それが本当は真実でなかったことに気づき、心から納得できたときに、繰り返されてきたパターンから脱出することができます。
その為には、まずあなたが楽になれる場所・サポートしてくれる相手・つらい感情を吐き出せる手段を見つけて、「助けてもらうこと」から始めてみましょう。
これまでにもお伝えしてきましたが、自分のケアを何よりも優先することが大切です。
補償行為を続けて、何度もボロボロになってきたあなたがどれだけ疲れ切っているか?
もう感じてもいいんですし、自分を労わって癒してあげてもいいんです。
そして「彼がこうなってくれたら嬉しいな」と思うこと、「彼にこんな部分があったら良かったのに」と感じる要素を、あなたが先ず受け取ってみようと決めてください。
彼が弱さを見せてくれて甘えてきて欲しかったとしたら、まずあなたが誰かに弱い自分を見せられるように。
彼にもっと自分自身を大切にしてほしいと感じていたら、あなたが自分を大切にできることって何なのかを見つけられるように。
これは、あなたが抱えてきた過酷さや厳しさという罰を、優しく、大らかで、一切の犠牲がない愛し方・癒し方を学ぶ機会に変えるチャンスにすることができるんですね。
もし今が、安全に守られた感覚を感じながら、あなたの内面を探求し、心の成長が求められているタイミングだとしたら、なにを一番大切にしたいと思いますか?
本当の意味での「大人の女性の自分」に出逢う準備はできていますか?
今日は無力感を主に扱ったので、次回は罪悪感からの見方をお届けしますね↓
2016/1/3「超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(7)」
それでは、今日がみなさんにとって素晴らしい日でありますように!
今年1年アメブロ【恋愛テクニック】をお読みくださいましてありがとうございます。
来年もよりみなさんが幸せになれる生き方のスタイルを提案するアイデアをお伝えしていきたいと思います。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。