二人の「お金の価値観の違い」という問題は、ともに成長するためのチャンスに変えられるという話

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●二人の「お金の価値観の違い」という問題は、ともに成長するためのチャンスに変えられるという話

前回のブログでは↓夫婦のお金の価値観がケンカの種になってしまうケースをご紹介しました。

カウンセリングの現場でも、パートナーとの間でお金の価値観の違いによって、関係が深まることを妨げてしまうというお話は少なからず伺います。たとえば、読者の皆さんも、

という不満を感じたことはあったりはしませんでしょうか?

しかし、こうした不満感の本質はお金とは違う部分にあることが多いのです。こうした文句を言いたくなる時、心理的には、本当の不満を隠しているのがお金であることが多いからです。

あなたが心の奥で本当に感じている不満がある時、仮に夫(彼)の収入が今よりもずっと多かったとしたら、

と思ってしまう部分があるはずです。それが、パートナーの稼ぎが十分でないと感じた時に、心の表面に浮上してきていると考えてみるといいかもしれません。

そして、その不満は前回のブログと同様、あなたがパートナーに与えることで解消されていくはずのものなんですね。

さて今回は、お金の価値観の違いがパートナーシップの問題を引き起こしている時の、夫側の心理を解説していきたいと思います。

たとえばこんな夫婦がいたとしましょう。

A(女性)さんは実家がいわゆる資産家で、金銭的には何も不自由することなく育ってきました。社会人で一人暮らしを始めてから結婚するまでは、両親が買ってくれたマンションで暮らしていたとのこと。

そのAさんが結婚した夫の実家は普通の家庭でしたが、両親に払ってもらえたのは大学進学の学費まで。彼が一人暮らしをする生活費を出す余裕は家には無かったため、常にバイトを掛け持ちしながらの学生生活でした。

夫は高収入ではなかったものの二人で生活するには十分な金額を稼いでいたのですが、Aさんは結婚前と同じようにお金を使っていたため、夫から何度も文句を言われその度にケンカをしていたのです。

あまりに違うお金の価値観から、もう離婚しかないのか?と悩んだ末に、夫婦でカウンセリングに来られた・・・という架空のケースで考えてみましょう。

お金の価値観の違いがパートナーとのケンカをもたらすのは、私たちが「お金」というものに対して、さまざまな感情的な葛藤を映し出しているからです。

上記のケースでいうと、夫は【無価値感をお金に投影】していて、妻(Aさん)は【家族との癒着】の問題を抱えたままになっているのです。

男女どちらにも言えますが、自分よりも経済力があるパートナーとおつき合いすると、「ラッキーだな」と思う反面、日々の生活で劣等感や無価値感を刺激されてしまうことが多くなりがちです。

たとえば二人で出かけた時に、夫はランチは2~3千円くらいなら妥当かな?と思っていたのに、妻の選んだレストランは最低5千円からで、それなりの料理を食べようと思ったら1万円を超えてしまうお店ばかりだとしたら。

こうした違いは外食だけでく、服、旅行、車、家、プレゼントなど、あらゆるお金を使う場面で出てくる可能性がありますが、どうしても不安や劣等感が刺激されてしまうんですね。

おつき合いが始まったばかりの頃は、頑張ってパートナーに合わせていても、だんだん苦しくなってきて「もう付き合いきれない!」と感じてしまい、別れを選択するカップルもいます。

感情的な面から言えば、

とパートナーに伝えることが出来れば、そしてパートナーも真摯に受け止めて、どうしたら二人ともが満ち足りるお金の使い方ができるか?をコミュニケーションすることで解決に向かうカップルも、いるとは思います。

しかし、お金の有る無しを「自分の価値」「人としての価値」と結びつけてしまっていると、とても惨めな気持ちになってコミュニケーションできないと感じる人もたくさんいます。

そうなると表面的は「お金の話題はパートナーと気軽に話せない。素直に分かち合えない。」という問題になっていますが、

より深い心理では「自分の惨めさをパートナーには見せられない。気づかれたくない。」という感情の葛藤が隠れているわけです。

すると、お金以外での劣等感や不安などの、葛藤を感じるジャンル全般をパートナーに打ち明けられなくなっていくんです。

たとえば、職場での問題があったとすると、

・仕事上の悩みがあり、ビジネスが上手くいっていない

・周りが自分よりも早く出世していくのを見て焦っている

・評価されていない現実に直面して、自信を失っている

などの劣等感や惨めさに繋がるような話題はすべて話せなくなったり、避けるようになってしまうんです。

そうして惨めさを感じない為に、自分の本当の不安をパートナーには打ち明けず

と言いながらハードワークしたり、「今は僕の仕事の話には触れてこないでくれ!」という雰囲気を出してしまったり、自分がどれだけ頑張っているかを主張しだして自己正当化をしてしまうのです。

そうなると、いずれお互いに疲れてうんざりしてしまうのは想像できますよね。

もし仮に、論理や力でパートナーを納得させたり、ハードワークの結果ヘトヘトになりながらも収入を上げることができたとしても、惨めさの感覚に蓋をしただけなので、いずれ同じような問題が浮上してきてしまうでしょう。

なぜなら、お金の問題の示している心のテーマを見直し、癒すプロセスを通してパートナーとの絆を育てていけなければ、比較や競争の枠の中での勝ち負けを繰り返すだけでキリがないからです。

その様子は、まるで「惨めさ」から逃げるために「パートナーとの深いつながりや、愛し愛される満ち足りた関係」を自ら遠ざけているようなものです。

ここで逆に、お金に対して抱えている感情をパートナーにすべて打ち明け、一緒に癒すことができたら、お金が原因でお互いを責めることは無くなっていきます。

上のケースでは夫も妻も、過去の思い込みや心の傷がパートナーとの関りによって炙り出されています。

その感情の葛藤を相手のせいにするのではなく、自分自身の心のテーマとして見つめ直し、癒すことで、目の前のパートナーがどれだけ大切な存在だったかに気づくことにも繋がります。

そして、「二人にとって人生で何が大切なのか」を、丁寧にコミュニケーションすることで、最初は問題でしかなかった価値観の違いを、より深くお互いを受け入れあう関係性に変えていくことができるわけです。

仮に、今はお金の余裕が無かったとしても、二人で豊かさを感じるためのアイデアやインスピレーションを分かち合うこともできます。

また、実際にアイデアに取り組んでみたものの、望んだような経済的な豊かさを実現できなかったとしても、そのプロセスを二人で歩んできたという経験と道のりがパートナーとの絆を育み、人生を心の豊かさで満たしてくれるはずです。

パートナーシップで直面する「お金の問題」は、そのままお金の問題ではなく、私たちの心の中にある「まだパートナーに心を開くのを恐れている部分」を教えてくれているのです。

「すべてを見られるのが怖い」その部分をパートナーに開示して、誠実にコミュニケーションをとっていくことは、パートナーとより深く、強い繋がりを育てる大きなチャンスだと言えます。

皆さんの周りにいる、つい羨ましくなるカップルや、憧れてしまう夫婦は、きっと人生の喜びも困難も、両方を分かち合ってきた二人のはずですからね。

今回のブログを読んでいて自分にも関係があると感じた方は、目の前の「お金の問題」というフィルターを通して自分自身を見つめ直し、パートナーとの関係を振り返ってみてくださいね。

問題に隠れている心の痛み、感情的なテーマにきっと気づけるはずです。そして思い込みを手放し、過去の傷を癒すことで、二人がより深く強く結びつくチャンスを見つけてみてください。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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