「男性心理」を知りたいあなたが、それより先に知っておいた方がいいこと(1)~【アメブロ】恋愛テクニックより

いつもありがとうございます。

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
1月6日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。


●「男性心理」を知りたいあなたが、それより先に知っておいた方がいいこと(1)

パートナシップについてのカウンセリングをしていて、女性のクライアントさんから最も聞かれる話といえば、


「彼はどうしてあんなことをしたのか知りたいんです」
「いま彼がどんな気持ちでいるのか教えてください」

彼の気持ちが知りたい、というご相談ではないかと思います。

いわゆる「男性心理」を理解したい、ということなのですが・・・たしかに男性心理を知ることで恋愛や夫婦関係が上手くいくこともたくさんあります。


ただ、男性心理だけを知ったとしても、あまり彼との関係は好転しないかもしれないケースも少なからずあります。

それは、「自分らしさを見失っているとき」です。

具体的には、失恋の危機が迫っているとき、浮気の発覚したとき、離婚を言い渡されたときなどですね。

こんなときにはどうしても、
「彼を失いたくない、パートナーとの関係を取り戻したい」
ということを真っ先に考えたくなります(それが普通ですし、真っ当な感情なのですけど)。

「別れの痛みや喪失の苦しみを避けたい」、つまり「傷つきたくない」という思いが先に立ってしまいます。

仮にこの状況で彼の心理を知ったとしても、自分を横に置いて彼に合わせることばかりしてしまったり、彼に戻ってきてもらうために気を遣ってばかりになったり・・・

ここで何が起きているかというと、彼の心理を考えているようでじつは「自分が傷つきたくない思い」で心はいっぱいになっているんですね。

二人の幸せのための選択ではなくて「失わないため」の選択になってしまうのです。

たとえば、こんなケースで考えてみましょう(私が今思いついた仮のお話です)。

彼氏はちょっとおとなしいタイプ。口数が少なくて意思表示が苦手であまり主体性がない人。いわゆる草食系男子。

彼女は自立的ではっきりモノを言えるタイプ。二人のことはほとんど彼女が決めていました。

仕事もテキパキこなして、リーダーシップもあり、周りからの信頼も厚い。元気で前向き、オシャレで身なりも隙が無くて、女性からは「カッコイイ」と憧れの目で見られることもしばしば。

仕事のストレスやイライラをぶつけても彼はいつも受け止めてくれていました。

感情がコントロールできないとき、彼のせいじゃないことでも彼に怒ってしまうこともありましたが、それも黙って聴いてくれていました。

「優しいけどちょっと頼りないのよね」

と彼に感じることもよくあり、

「なんで、もっとしっかりしてくれないの?」

という気持ちが口をついて出てしまうことも少なからずあったのです。

でも、ある日彼から

「もう疲れた。別れたい。」

という言葉を告げられてしまいました。

彼女はどこかで分かっていたんです。彼に無理をさせていたこと。

甘えたいのに上手く甘えられなくて、かわりに気持ちをぶつけていたことや、

寂しいときに側にいて欲しいことが伝えられなくて、かわりに文句を言っていたことも。

だから、あまり見たことのない彼の決心した顔を見て「本気なんだ」とすぐに理解しました。

ただ彼女も突然のことで動揺でいっぱいなのに、つい強がりのところが出てきてしまい

「そう・・・分かったわ」

と受け入れたそぶりをしてしまったんですね。

その後で友だちに話を聴いてもらったり、占いに行ったり、色んなセラピーを受けたり、自分で心理学を勉強したり。

何とかして彼との関係を取り戻そうとするのだけど、やっぱり上手くいかなくて、そこでようやくカウンセリングに来られるかたもとても多いですね。

ここから本筋に戻りますが、私の経験上こんな状況のときに男性心理を知ろうとしても、状況がよくなることにはあまり繋がないことが多い気がするのです。

もし私がカウンセリングをするのであれば、
「一回距離をとって、彼を自由にしましょう。」
「そして彼が惹かれるあなたになって、彼の方から近づいてもらいましょう。」

とクライアントさんへ提案するでしょう。

彼の優しさは当たり前ではなかったんですよね。
今まで彼がしてくれたことは、すべてあなたの喜ぶ顔が見たいという想いに他ならないんです。

だからこそ、これ以上彼の中のあなたへの想いが壊れないように、再び「君とはもう無理」だと言わせないように、一度身を引くことが求められます。

「彼が愛してくれたあなた」をもう一度あなたの心の中に見つける時間が必要だからです。

また、
彼の優しさにあぐらをかいてしまったのはどうしてだったのか?
好きな彼なのに素直になれなかったのはどうして?
逆に彼の前でだけは言えていたことってどんなことだったのか?

あの時、あなたにどんな心理があったのか?
その時の感情は過去のどんな体験や人間関係から生じているのか?


一つ一つじっくりと検証したり、心の痛みが見つかったらそれを癒していく機会にするんです。

傷が深く痛みが大きいと大切なことを見逃してしまうこともたくさんありますからね。


※このあたりのアプローチは状況によって様々です。以下のリンク先の記事は参考になりますので読んでみてください。

「失恋の痛みの裏にあるモノ(その1)(その2)」
https://kondouakitoshi.jp/archives/65919115.html
https://kondouakitoshi.jp/archives/65919716.html

「元彼への執着を手放したほうが良い理由(その1)(その2)」
https://kondouakitoshi.jp/archives/65922129.html
https://kondouakitoshi.jp/archives/65922786.html

このプロセスは徐々に「癒し」から、彼との間に起こった状況から「学ぶ」機会へと移り変わっていきます。

ここでようやく「男性心理」の理解を本当に活かすことのできる段階を迎えるのです。彼を、というより男性自体を学ぶと言った方がいいかもしれません。

男女の心理の違い。感じ方や受け取り方の違い。
男性と女性の表現の仕方ってどう違うのか?
じゃあ彼がもっと喜ぶことってどんなことだったんだろう?などなど・・・

こうして「自分らしくいられる心」を育てることから、「男性(彼の)心理」を理解し受け入れていくことで、あなた心の器は大きく成長していきます。

これは「もしかしたら傷つくかもしれない」リスクすら受け入れられるくらい大きな心をもった自分に成長することでもあるんですね。つまり彼を手放すことができる自分になれるということです。

「わたしのために」でなく「彼のために」という想いを大切にしたいと心から思えたとき、彼に自由をあげられるくらい、彼のことを愛し抜いてみようと決められたとき、

ひょっこりと彼のほうから連絡をよこしてきたりするんです。不思議ですけど。

 

次回にもう少し続きをお届けしますね↓

2018/01/21「「男性心理」を知りたいあなたが、それより先に知っておいた方がいいこと(2)」
https://kondouakitoshi.jp/archives/65930260.html

***

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!

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