コンプレックスを越えるギフトを受け取る(その4)

こんにちは。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

日曜日はあいにくの天気の中、みずがきひろみカウンセラーの【心理学ワークショップ@横浜】にご参加くださいまして、ありがとうございました。

会場の外は寒い雨でしたが、最後に参加されたみなさんで一緒に取り組んだグループワークが終わるころには、なんだか体がポカポカして、部屋の温度もいつの間にか上がっていたように感じられました。

セクシャリティが解放されたときに暖かく感じるのは心だけでなく、体も同じように暖かくなるんです。

心の仕組みを理解することも必要ですが、それ以上に、体験し実感するということは心の豊かさを感じるうえではとても大切なんですね。

どうぞ、あの満ち足りた豊潤なハートの感覚のままで、みなさんの関わる人たち、そして大切なパートナーに向き合ってみてくださいね。

ハートを開いて、そのままの自分を差し出して、相手に与えることができたら、受け取った相手の心に変化が現れるのはもちろんですが、それだけではありません。

じつは与えた側のあなたも変わってしまうんです。(グループワークの実習で、その入り口を体感できたのではないでしょうか。)

お互いが変化するので、あなたと相手の関係もまったく新しいものに変わっていくんですね。

◇ ◇ ◇

それがどうして今までできなかったのでしょう?

私たちには、どうやら「コンプレックス・自己否定」という呪いがかかっていることが多いようです。

私は嫌われる

私は魅力がない

私は失敗する・・・

おとぎ話であれば悪い魔女にかけられるところですが、この呪いは違うんです。

じつは自分で自分にかけているんですね。

でも一度かかってしまうと、こんな考えが止まらなくなることがあります。

「私はきっとこの先の人生、いつも人に嫌われて、なんの魅力もない人間として、必ず失敗する人間として生きていくんだろう。」

そんな時にかぎって、周りを見てみると、いつも自分のことを嫌ったり、バカにしたり、ダメなところを責める人ばかりが現れるように思えたりするものです。

自分より愛されている人、魅力のある人、上手くいっている人を見て、延々と自分を他人を比較しては、ダメな自分に絶望することもあるかもしれません。

たまに、呪い通りに生きている自分が恥ずかしくなることもあって、

「まずい!隠さないと、こんな自分を他人に見られたら嫌われてしまう!」

と、ここでもまた【私は嫌われる】の呪いが発動する悪循環。

◇ ◇ ◇

はたして、自分にこの呪いをかけたのはいつなんでしょう?

ヒントは前回にお伝えした部分です。

「大好きな親を妹に取られちゃった」

「私が一番じゃなくて、仕事のほうが大切なんだ」

という観念ができあがることがあります。つまり、

「私よりも○○のほうが魅力があるもんね・・・」

「魅力がないから、欲しいものがもらえなくても仕方ないよね・・・」

という、受け取れない(一番になれない=最高のモノはNG)・禁止する(もらえるはずがない)という思い込みになっていきます。

私たちは子供時代に親とピッタリとくっついて一体のように感じていました。

そんな無条件に愛されていた時代から、徐々に自我が芽生え始めると、少しずつ「自分と親は別の人間なんだ」と意識し始めます。

誰もが成長とともに、親が思い通りに動いてくれない。願ったことが叶わない。といった期待外れを感じますが、この状況が続くと、私たちは大好きだった親に「裏切られた」と感じるのです。

ここで私たちは、ピッタリとくっついていた親から分離し、「だったら全部自分でやるわ!」と怒りとともに【自立】のプロセスに入っていくのです。

ただし、これはある意味、成功でもあるんですね。

親をあてにしないで、自分だけで生きていくことで、期待しない分、裏切られなくて済みますからね。

◇ ◇ ◇
 

とはいえ自立した度合だけ、心には怒り、寂しさ、悲しみなどの心の痛みが隠れています。

この痛みが私たちのコンプレックスになるのです。

【コンプレックス=『良いモノはもらえない(愛されない)という理由』⇒だったら『自分から愛してやるものか!』】

この、『自分から愛してやるものか!』という言い訳へつながる部分が、呪いの正体だったんです。

また多くの場合、コンプレックスは自分の身体のいろいろな部分に投影されます。

痛みの上に、女であること、男であることを乗せてくるんです。

自分の性の部分にコンプレックスがあったら、上に書いたように「隠さないと!」と思ったとしたら、本来の性を抑えなければいけません。

それは同時に自分らしさも封印することになってしまいます。

ということは、コンプレックスを超えた先の、本当の自分らしさを解放することとは、

あなたのセクシャリティを解放することなんですね。

呪いを解く鍵はここにありました。

セクシャリティを受け入れることは、私が私であることを受け入れること。ただそれだけです。

女は女のまま。男は男のまま。

あなたはあなたのままで、相手を愛すること、応援すること、与えること、明け渡すことができるんですね。

ワークショップでお伝えしたことが『あなたがあなたであることを受け入れること』のサポートになりましたら幸いです。

それでは、今日がみなさんにとって素晴らしい日でありますように。

ありがとうございました。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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