心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
10月21日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●問題のある人が周りにいると、自分の恋愛の問題に向き合わなくて済む。という問題の話
恋愛や仕事、お金、人間関係など、人生のあらゆるジャンルでうまくいかないことがある時、皆さんはつい誰かのせいにしたくなることってなかったでしょうか?(私はありました)
例えば、
・次の恋愛に進めないのは、浮気して別れた元彼のせい
・好きな男性に近づけないのは、すぐに怒るお父さんのせい
・なかなか結婚できないのは、離婚した両親のせい
・仕事の段取りができないのは、上司の教え方が悪いせい
・自信が無いのは、学生時代に私をいじめた◎◎のせい
などなど、皆さんもどんなことで誰のせいにしていたか?思い出しておくと、今日のブログの内容がよく入ってくるはずですよ。
ちなみに自立しすぎていると、こんなことを思うことが依存に感じるため、なかなか思いつかない場合も多いですね。
なぜならこうした依存的な感情を自分が抱えていると認めたくない分だけ、抑圧して心の奥にしまい込んできたからです。
話を戻すと、私たちはこうした誰かへの不平不満や文句を言うことで、自分の人生がうまくいっていないことを正当化してしまう時があるということです。
すると、うまくいかない自分を感じた瞬間に「私ががこうなったのは◎◎のせいよ!」という文句をつい言いたくなってしまうんです。
ここに落とし穴があるのですが、逆に考えてみると、私たちが悩みや問題を持ち続けてしまい幸せでない状態でいる間は、「誰かへの文句を手放さなくていい」(不平不満を言い続けられる)ということです。
*
こんな人のカウンセリングをしたことがありました。
女性のクライアントがカウンセリングルームへ来られて、まず口から出た言葉は、
「人生がつまらないんです」
くわしく聞いてみると、好きな人が現れてもいわゆるトキメキを感じない。つきあうことになっても親密な関係になりそうになると距離を取ってしまう。
恋愛がしたくないわけじゃないのに、パートナーができると毎回引け目を感じてしまい、良い関係が長く続けられないというお悩みでした。
家族の話を聞いてみたところ、郊外の実家に今も両親と3人で暮らしで、彼女は姉が二人いる3姉妹の末っ子とのこと。
両親とも優しく世話好きで、あまり嫌な思い出はないそうですが、住んでいる地域が昔の日本にありがちな、とても保守的な価値観を根強く持っていて、彼女の両親もそうした価値観以外をあまり認めないところがありました。
上のお姉さんはそんな両親と考えがあわず、反発ばかりしていたので地元から離れた大学へ行き、卒業後は海外で働いていました。
真ん中のお姉さんは両親とは衝突することなく、上手に距離を取りながらマイペースで好きなことをして、早くに結婚をして家を出ました。
なので彼女が家にいることを両親とも喜んでいるので、一人暮らしをしたいけれど、親をガッカリさせたくない気持ちもあって長い間悩んでいました。
「もしかして、実家の両親が理由になっていて恋愛がうまくいかないってことはありませんか?」と私が聞いてみると、
「家を出ることが想像できなくて、将来親と同居してくれる男性かどうかを気にしているかもしれません」
「結婚を意識しはじめると彼に言おうかどうしようか迷うんですが、無理なことだったら悪いし、それで悩んでしまって恋愛が楽しくないんです。」と答えてくれました。
*
彼女はある意味、家を背負ってしまっていました。
私たちは人生を自分以外の誰かに決められているように感じたり、先回りされて用意されたものを受けとるしかないと感じると、この先も自分に自由がないように思えてきます。
そしてずっと縛られた人生になるのなら、未来のことなんて考えたくないと思ってしまうんです。
さらに、お姉さんたち二人への気持ちを聞いてみると、
実家のことには一切関わってこない上の姉にも、要領よくふるまってさっさと家を出た真ん中の姉にも、腹が立ったり羨ましかったりする気持ちはあるものの面と向かって言ったことはなかったとのこと。
ここまで聞いていくと、彼女の問題を作っている根本にある感情が何か分かってきます。
「あなたが家を出られない(出たくない)のは、姉二人が両親を見捨てていったように感じているからかもしれませんよ」
「あなたまで家を出たら、姉二人と同じになってしまうように感じてはいませんか?」
彼女はコクリと頷きます。
どこかで家を離れたいと思いながらもそうしないのは、彼女が両親の元に居続けることで「私はお姉ちゃんたちのように自分勝手にはならない!」という姉二人への「あてつけ」なっていたのです。それは彼女にとっての怒りの表現の代わりになっていました。
また両親に対しても、
「お父さんお母さんがもっとしっかりしてくれてたら、私は自由になれたのに・・・」という文句と怒りがあったようです。
彼女が恋愛になると臆病になってしまう現実の裏側には、「わたし一人が犠牲になっている・・・」ことへの不満が隠れていました。
こうした感情を抱えている人は、家のため親のためにという思いが強く、自分の人生を諦めてしまうことが多いのです。
周りの期待を敏感に感じ取って、その期待に応えるための人生になってしまうからです。
自分の幸せや希望を諦めて、誰かのための人生になっているので、最初に彼女が言ったように「人生がつまらない」わけです。
※彼女はその後もカウンセリングを通して、怒りや不満を解放したり、自分に幸せを許すような取り組みを続けていきました。実家を出て一人暮らしを始めて、しばらく後に彼氏ができてからは連絡が無いので、うまくいっているようです。
*
「お姉ちゃん。私はあなたのようにはなりませんでした。」
「お父さんお母さん。私はあなたたちの望み通りの生き方をしました。そして今、人生がとてもつまらなくて生きる意味を見つけられません。」
「今の私を見て、みんなどう思いますか?」
これは家族への強烈な「あてつけ」であり、「復讐」とも言えます。
問題のある親、問題のある兄弟、問題のあるパートナーなど、
私たちは周りに問題のある人がいる時、その人への文句を使って、自分の人生や問題に向き合わなくてもいい言い訳にしてしまうことがあります。
そしてこれは彼女だけではありません。
私たちは無意識のうちに同じようなことをしてしまっているんですね。
今日は、あなたの人生の問題を「誰かへの【あてつけ】や【復讐】にしていないか?」という視点から自分を見直してみてください。
そこに気づいた瞬間、あなたが欲しい幸せに手を伸ばさずに、先送りにしていた理由が分かってしまうかもしれませんよ。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
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