心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
9月12日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
「どうせ私は愛されない」という思いの正体
前回のブログでは、恋愛が上手くいかない原因の一つ、【無価値感】という感情について解説しました。
過去の人間関係で「貰えなかった愛情」を、今のパートナーから取り戻そうとして求め過ぎてしまうと、ケンカやセックスレスの問題が出てくることがある。というお話をしました↓

今回も続きをお届けしていきますね。
愛を受けとれないとき、心の中で起きていること
さて、この【無価値感】の根っこには「私には愛される価値なんて無い」という痛みがあると言われています。
この痛みを抱えたままパートナーシップを築いていこうとするとどうなるかというと・・・
出会ったパートナーがどれだけ素晴らしい人で、どれだけ愛情を与えてくれたとしても、心の奥の不安や怒りが解消されていない分だけ、差し出された愛情を受けとれなくなってしまいます。
心の奥に残った“貰えなかった愛”の痛み
なぜかと言うと、「私が貰えるはずだったものを奪われた。横取りされた。」という悲しみ、屈辱感、憤り、諦めなどの感情が、心の奥に痛みとして残っているからです。
そうした深い部分にある感情に捉われている時には、目の前にある愛情を十分に感じられなかったり、愛される喜びを100%味わうことができないんですね。その分だけ受けとれることができないというわけです。
「両親から愛されなかった私は、パートナーからは絶対に愛されるべきなんだ!」
という思いで関わっていると、どれだけ愛されたとしても心のどこかに
「だって私が愛してもらうのは当然でしょ!」
と感じる自分が出てきてしまいます。
感謝を伝えられない関係が、無価値観を強化する
パートナーに素直に「愛してくれてありがとう」と言えなくなってしまうんですね。
ただ、それは相手にとってみるととても厳しいことだというのはお分かりいただけるでしょうか。
徐々にパートナーが疲れてきて、諦めてしまった時、あなたとっては
「また私の好きな人が私から離れていく」
という気持ちになるかもしれません。
その感覚がさらに「やっぱり私は愛されないんだ・・・」という無価値感を強化していく、という悪循環につながってしまうのです。
「どうせ愛されない」の罠から抜け出すには
この罠から抜け出すための方法は、あなたが今までの人生で誰かからもらってきた愛情に気づいて、もう一度受けとり直すことです。
今日は、あなたがパートナーと上手くいっていないなあと感じるジャンルや、ケンカした内容、不満に感じていることなどを振り返ってみてください。そしてちょっとした違和感に目を向けてみることです。
過去に“許せないまま”の感情がないかを振り返る
自分自身の心にこんな問いかけをしてみてくださいね。
「もし、そこに過去の両親との関係の中で感じたこと、昔のパートナーへの怒りや恨みが関係しているとしたら・・・私はいったい何を許していないんだろう?」
すぐに思い当たる出来事が浮かんでくることもあれば、なかなかピンとこない場合もあるでしょう。
でも少し時間をかけても良いので、「まだ私が許していないことって何だろう?」と問いかけてみてください。
それに気づいたとき、当時の悲しみや寂しさが出てくるかもしれません。
もし感情が溢れそうになったら、我慢して抑えようとせずに心の中心で受けとめてみましょう。
もう一度「もらってきた愛」を受けとる
しばらく感じ続けて、その感情が小さくなっていくのを感じたら、もう一つこんな問いかけをしてみてください。
「今まで、両親や過去のパートナーが与えてくれた愛情はどんな形だっただろうか?」
「ひょっとしたら私が欲しい形ではなかったかもしれないけど、あの人は愛情を示そうとした時、優しさを表現しようとした時は、どんなやり方で与えるひとだっただろう?」
最初はなかなか出てこないかもしれません。でもあなたはきっと見てきたはずなんです。
大切な人たちの愛情がどんな形であったのか。
ゆっくりで良いので思い出すことができたら、その一つ一つを丁寧にテーブルの上に並べるようなイメージをしてみてください。
そしてそれらを手に取ってじっくりと眺めてみたり、感触や温度を感じてみるようなイメージをしてみましょう。
あの時、受けとれなかったものをもう一度受けとってみたい、そんな気持ちで取り組んでみてくださいね。
本当の愛は「受けとる力」から始まる
幸せなパートナーシップを手に入れている人は、今まで受けとってきた愛情や支えてもらったことに自然と感謝できている人だと思います。
ずっと抱えてきた「私は愛されてこなかった」という感覚が、「もしかして、私って愛されてきたのかもしれない」にひっくり返った時には、今のパートナーとの問題は問題でなくなっているかもしれませんよ。
その時には、「私を愛してくれてありがとう」という思いを、何の抵抗もなくパートナーに表現しているあなたになっているでしょう。
さらに言えば、あなたがもらってきた愛は、あなたが大切な人にあげたい愛に変わっていくんです。
その時のあなたは目一杯の愛をパートナーに与えられる人になっているはずですよ。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし