いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
10月10日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
超自立的に生きている男性と恋愛をしていると、急に連絡がとれなくなって音信不通になったり、「距離を取りたい」「友人関係に戻りたい」と言いだしてくることがあります。
今日はそんな問題が起こる心理についてのお話です。
2015/10/10掲載
●超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(その1)
ここ数回にわたって、超自立タイプの男性の心理について書いてきましたが↓
今日はそんな男性と付きあった場合にパートナーである、彼女側が陥りがちな問題についてお話したいと思います。
これまでにも解説してきましたが、超自立タイプの男性は、感情という目に見えない、繊細で、脆いモノは自分の中にあってほしくないんです。
そんな弱い部分が自分の中にあるとは思いたくないし、あったとしてもどう扱ったら良いのかがまったく分からないんですね。
また、そう感じる分だけ、自分の感情や気持ちを周りの誰かに悟られてしまうことをとても恐れています。
意識的にも無意識的にも、自分の心に触れられそうになると距離をとったり、必死に感情を隠そうとします。
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このタイプの男性にとって、超自立的に生きること自体が、心の奥にある「過去の心の痛み」を隠して、その上に仮面(ペルソナと呼ばれます)となる「超自立」という人格を作って、自分を守ろうとしている行為になっているんです。
でもいつの間にか、それが防衛であり、人とのつながりを阻む壁になっていることに気づけずに、仮の人格を守ることが目的にすり替わってしまうことは多いのです。
いつしか、作り上げた仮面の下を誰にも触れさせないことにエネルギーを注いでしまい、幸せを受け取ることよりも大事なことにしてしまうんですね。
するとこの状態でパートナーである女性がどうなるかというと…
彼が感情を隠して抑圧すればするほど、当然ですが彼の気持ちは分からなくなります。
彼女にしてみれば、自分が愛されているかどうかが分からず、だんだん不安になってきます。
彼が感情を隠している分だけ、彼女は怖くなってしまうんです。
彼からの愛情が伝わってこないので、いったい自分がどう思われているのだろうかと疑心暗鬼になるからです。
そして、たいていこういった状態になると、彼女は彼の気持ちを知りたいがために、彼が感情的になるようなことをやりたくなったりするんです。
彼が怒ると分かっていても(深層心理的には彼を怒らせたいのですが)、
何度もメールや電話をしたり、不満をぶつけたり、彼の家に押しかけてみたりして、彼が感情的になるようなことをしたくなってしまうのです。
これは【抑圧した感情が周りから出てくる】という、一つの感情の力学と言えます。
彼が感情を隠そうとした度合いだけ、周りの人がその感情を表現したり、彼を感情的にさせようとしてしまう、無意識の心の働きなんですね。
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私たちは恋愛関係を持つと、自動的に過去に封印した心の傷が浮上してきます。
そこには、パートナーとの関係で心の傷を癒すという目的があるのですが、
心の痛みを感じるのがあまりに怖いと、その気持ちを隠すために男女関係を壊してしまうことがあります。
ある意味「痛みを癒すこと」よりも、「痛みに執着する」ほうを選んでしまうわけです。
一度失敗したこと、以前に体験したのと同じ痛みを回避したいと思うことは、誰にでもあるものです。
たとえば、子供のころなど、依存をしていた時代に傷ついた人は、
「僕は誰かに依存していたから傷ついたんだ」
と思うので、傷つかないために依存しないという方法で痛みを回避しようとするのです。
すると、自分の人生から「依存心」を切りすてようとします。
甘えたいと思っても甘えられない。そういう人は、
「依存=立場が弱い」
「依存=利用される」
というふうに、心にインプットされてしまうからです。
過去に持っていた「依存心」のために、心や感情が傷ついたと感じていると、私たちはそうならないように、感情を抑圧し、隠すことを覚えます。
または、傷つく恐れをごまかすために、自分は自立側にたって、人間関係の主導権を握り続けないといけないような強迫観念が出てきます。
そんな超自立タイプの男性(女性の場合も同様ですが)と恋愛関係をもっていると…
パートナーとの距離感が近づいてくると、つまり、二人の関係がより親密になると、いきなり「距離をとろう」と言いだしたり、連絡が取れなくなり音信不通になったりして、
パートナーから逃げてしまうという現象が起こるんです。
この続きは次回にお届けしますね↓
2015/10/25「超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(2)」