いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
4日から4回にわたって、お送りいたします、
前回開催した5月3日の東京カウンセラーズ・フェスタで
私が講演させていただいた、
『◎◎だけで、コミュニケーションはもっとラクになる』の講演原稿に
若干の加筆修正した記事の第2回目になります。
第1回の記事⇒その1
皆さんが、コミュニケーションをちょっと苦手に感じていたら、
もう一度人と関わろうと思ったときに、あと一歩を踏み出すための
ちょっとしたヒントになるのではないかと思います。
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『◎◎だけで、コミュニケーションはもっとラクになる』 ~その2~
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さて、なぜこんなことが起きたのかというコトを、私はカウンセラーになってから自分なりに分析をしてみたんですね。
私たちが対人関係に不安を感じる時というのは、相手に対する信頼が乏しいときと言えます。
例えば、職場で信頼が充分感じられる相手からミスを指摘されてもそれほど傷つきはしませんよね。
でも信頼をあまり感じられない人や、苦手な人から指摘されたら、人格まで否定されたような気がして「やっぱり私嫌われてるのかも…」と思ってしまうこともあるかもしれませんよね。
こう感じることの理由には、実は多くの場合ルーツがあるんです。
皆さんが昔、身近な大人(両親・近所のおじさん・学校の先生)ものすごく怒られたり・存在を認めてもらえなかったり・条件付の愛情しかもらえなかったり、という経験があったと思ってください。
その時感じた感覚や不安は、今感じる感情とと一緒だったりするんですね。
私の場合で言うと、父親がかなり支配的な所があったので、習い事から進路まで何もかも決められていて、敷かれたレールの上ををひたすらなぞることを要求されていたんです。
しかも「こうしなさい」と口に出さずに要求してきたので、昔の私は父の求めるレールを必死に空気や顔色を読んで見つけ出さないといけませんでした。
当然上手くいかないことのほうが多かったので、かなり小さい頃にすでに、私は父から愛されない・受け入れてもらえないという不安を持っていたように思います。
そこから徐々に「期待に応えられない自分は、ここにいてはいけない」という感覚が生まれていったんですね。
だから、成長して家族以外の人間関係を築こうとしても「ここにいてはいけない」という感覚がある分だけ、他人から遠ざかってしまったのです。
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また、そんな父に対して怒りを感じていても、それをぶつけたり、グレたりすると父を失望させてしまうと思って、いつの間にか怒りを外に出せなくなってしまいました。
どんどん溜め込んで心の中で怒りが内向きになっていき、いつの間にか自分自身に怒りを向けてしまっていました。それが自己攻撃・自己嫌悪になっていたんです。
そこから「やる気」や「気力」といった前向きな力もしぼんでいったのでした。
なぜかというと「怒り」の持つエネルギーというのは「やる気」「集中力」とほとんど一緒だからなんですね。
だから「怒り」を抑えるというのは、同時に「やる気」も抑え込んでしまう、という副作用があるのです。
感情を抑えることはみなさんの予想以上の心のエネルギーを使いますから、すごく消耗するんです。とても疲れてしまうてしまうのですね。
すると、何もかも無意味で空虚な感じが気がしてきたりもします。
そして、自分にとっての一番に興味を持たないようにしてしまうんですね。
なぜなら、一番のモノを選んでもしガッカリしたら、もう「本当に意味なんて無かったということになるんじゃないか?」という不安が出てくるからです。
いわゆるセカンドチョイスをしてしまうんですね。2番目以下のモノを選んでしまうわけです。
自分で選んだつもりでも、1番ではないので、イマイチ嬉しくなかったり、満たされた気がしなかったりというのは、こういった理由があるからなんですね。
私も自分の選択というものはとうに無かったので、何を選ぼうがどこへ行こうが嬉しい楽しいと思えることは無く、目標を持って前向きに人生を生きていくエネルギーはすっかり失われていたのかもしれません。
そんな時期を過ごしてきたものですから、何とか就職して入った会社でも人間関係はほとんど築けませんでした。
そして自分の自己嫌悪を周りに悟られたくない気持ちから、犠牲的にハードワークをしすぎて「うつ病」になり、カウンセリングと出会うことになったのです。
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◆2月3日の講演では「母子癒着」についてお話しました。
こちらの原稿も、あわせてどうぞ。
↓ ↓
その1 ・ その2 ・ その3 ・ その4 ・ その5 ・ その6
◆8月2日(土)に東京・五反田で開催されます、
【東京カウンセラーズ・フェスタ】で講演をさせていただくことになりました。
講演総合テーマ:「問題は乗り越えられる」
カウンセラーズ・フェスタとは、
8人のカウンセラーが、自らの癒しの体験、カウンセリングを通して
得た経験などから、それぞれの視点で共通のテーマについて、
その考え方や見かた、想いを語りつくし、みなさんにお届けする1日です。
近藤の講演タイトルは、
「『わたしならできる!』未来を創る自信の育て方」
です。
みなさんのご来場をカウンセラー一同楽しみにお待ちしています。