「こんな私は彼とは釣り合わない」不安が消えないあなたへ~自己承認ができない本当の理由を解明する~

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●「こんな私は彼とは釣り合わない」不安が消えないあなたへ~自己承認ができない本当の理由を解明する~

ゴールデンウイークが終わって、皆さんそろそろいつものペースに戻ってきましたかね。

私はカウンセリングに加えて『しくじり恋愛先生』というイベントがあった為、気がついたら休みが1日しかないゴールデンウイークでした。気をつけないと昔の癖だったハードワークが戻ってきそうです。

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さて本題です。
最近は「比較」「自己承認」がテーマになるカウンセリングが多かったように感じます。

たとえば、大好きだった彼とおつきあいできたのに、彼の前だと緊張してしまって全然自分が出せない。一緒にいても気を許せないので、家への帰り道でやっと解放された気がして楽になる。

あるいは、「彼は素敵だけど、私は全然魅力的じゃない。きっと本当の私を知ったら彼は私の前からいなくなってしまうかも?」そんな不安が湧きあがってきて、「私よりも可愛くて性格の良い女性なんていくらでもいるので、もう彼は他の女性を見ているように思ってしまうんです・・・」

そんなお悩みの声をたくさん伺いました。

誰もがこうした不安に捉われてしまうことはあるかもしれませんが、なぜか毎回同じ感情のパターンでしんどくなってしまう人は少なからずいるんです。

仕事ばかりしている彼に腹が立ったり、実家の家族ばかり大切にしている彼にイライラしてしまう。なんていうのも根っこは同じ感情ですね。

また恋愛だけでなく、友だちとの関係や仕事でも、こういった周りとの比較ばかりしてしまい、その度に自己嫌悪で苦しくなってしまう場合もあるでしょう。

もちろんこうした感情には理由があります。
では、どんな心理が隠れているかというと、私たちが無意識的に「比較」と「競争」の罠にかかってしまうからなのです。

ここで大事にしたいのは、既に書きましたが「自己承認」です。

ただ、今日のようなテーマでお悩みの方は、自分を認めようとすると、すぐにネガティブな理由(←比較と競争)を持ってきては、逆に自分を否定してしまいがちです。そんなことしたくはないはずなのですが、してしまうんですよね。

自分に厳しい評価ばかりしてしまうので、私が「それは自分に厳しすぎやしませんか?」と聞いても、「えっ、そんなことないです」なんて答えが返ってくるのが定番のやりとだったりします。

なぜなら、人は潜在的に感じている感情と表面意識を一致させたい傾向があるので、潜在意識にある劣等感と自己嫌悪を証明するために、そんな理屈に合わないことを何の疑問も持たずにやってしまうようなのです。

ちなみに自分の方が勝っていると感じるのは「優越感」ですが、これは「劣等感」の裏返しなので感情レベルでは同じものと言えます。

なので、ついつい強がってしまうとか、彼にマウントをとってしまう。なんていう人にも当てはまるので、思い当たる方はよく読んでみてくださいね。

周りと比較してしまう理由はもちろん存在するのですが(思春期特有の心理など)、今日はそこは深堀りせず、どうしたらいいのか?をお話ししていきましょう。

※理由やルーツとなる心理を良く知りたい方は、カウンセリングを受けてみてください。

だから、どうにかして自分よりも優れた人を見つけ出したり、自分以上に頑張っている人を必要としてしまうんです。自分がダメだと証明するために。

これから話すのは、ある女性クライアントのお話です(ブログに書くことを了解いただいています)

彼女には友達の紹介で出会った彼氏がいました。彼はいわゆるハイスペック男子で有名企業、高収入、ルックスも性格も良かったのです。

彼女からしたら申し分のないパートナーでしたし、何より趣味が同じで価値観も合うところが嬉しかったので、すぐに結婚も考えてしまうほどだったのですが・・・

冒頭に書いたようなお悩みが彼女にも出てきたのです。素晴らしい彼の前ではガチガチに緊張してしまい、自分の気持ちをまったく表現できずにいたのです。

次第に彼の方が「僕には心を開いてくれないのかな?」と不安になりはじめ、つい最近「少し距離を置きたい」と言われてしまったことでカウンセリングに来たのでした。

彼女の話を詳しく聞いていくと、子供の頃からお母さんから褒めてもらったことがほとんどなかったとのことでした。

お父さんは仕事で帰りが遅く、関わる時間はお母さんの方が圧倒的に長かったのですが、何かを頑張ってもお母さんから認めてもらおうとしても、より厳しい言葉が返ってきてしまうことばかりだったようです。

さらにお話を聞いていくと、お母さんのお母さん(彼女からすると祖母)は、早くに亡くなっていてお父さん(祖父)が一人で育ててきたことが分かりました。

祖父は自分にも他人にも厳しく、彼女のお母さんも褒めてもらったことはほとんど無かったそうでした。

また祖父は事業で成功していた人で、そんな祖父にお母さんはとても似ているらしいのです(お母さんも仕事好きで長く自営業をしていました)。

ここまで話が聞けると分かってくることがあります。彼女のお母さんは父親に育てられてきた分、バランス的には父性的な関わりが圧倒的に多かったはずです。

父性(男性)的な愛情には慣れているので与えることも得意だった為、受容的(母性的)な優しさより、厳しさで娘に接してしまうことが多くなってしまうのは仕方なかったかもしれません。

つまり、認めて(褒めて)もらえずに育ってきたお母さんは、自分の娘をどう認めてあげたらいいのか分からなかったのです。

彼女にとっては、お母さんから認めてもらいたかったけれど、十分にもらえなかったことが「自分には認められる価値なんてないんだ」という思いにつながっていったんですね。

それが自己嫌悪と劣等感になり、自分を認めることが難しくなっていったのでした。

「お母さんに褒めてもらえなかった私が、いったいどこに認められる価値があるがあるのよ!」という思いが、彼女の心の奥にずっと横たわっていたんです。

あなたを認めてくれなかった人を許し、あなたの方からその人へ承認を与えるということ。

先ほどの彼女の事例で言えば、
彼女のお母さんの生い立ち、時代背景、幼少期に何があったのか?何が無かったのか?を深く知ることです。

お母さんが経験してきたこと、その時の感情がどのようなものだったのか?そこに気持ちを重ねてみると何が感じられるでしょうか?

幼かった頃のお母さんにはどうしようもなかった状況。それでも生き抜いてきた芯の強さがお母さんにはありました。

気をつけないといけないのは、完璧にやろうとしないこと。

ここでも比較の罠が出てきて、すぐに自己否定の方へあなたを誘い込もうとするからです。

実際に彼女にはカウンセリングを通して、様々な視点からお母さんを理解する取り組みを続けてもらいました。

彼女も途中で「こんなことをして何の意味があるの?」「お母さんが私にしたことを忘れろっていうの?」など、何度もお母さんに背中を向けてしまいたく気持ちになったそうですが、

彼と幸せになりたい願いと「もうこの苦しみを終わらせる」という強い思いで、許しのプロセスを進めていくことが出来ました。

その時には、「自分には認められる価値なんてない」と思っていたあなたは、もういないはずですからね。

※参考記事です↓こちらもどうぞ

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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