「こんな私は彼とは釣り合わない」不安が消えないあなたへ~自己承認ができない本当の理由を解明する~

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それでは、5月18日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。

●「こんな私は彼とは釣り合わない」不安が消えないあなたへ~自己承認ができない本当の理由を解明する~

ゴールデンウイークが終わって、皆さんそろそろいつものペースに戻ってきましたかね。

私はカウンセリングに加えて『しくじり恋愛先生』というイベントがあった為、気がついたら休みが1日しかないゴールデンウイークでした。気をつけないと昔の癖だったハードワークが戻ってきそうです。

※イベントに参加できなかった方へ【見逃し配信】を販売しております。5/19(日)までの限定販売ですので、興味のある方はお早目にお申込みください。

さて、最近は「比較」「自己承認」がテーマになるカウンセリングが多かったように感じます。

たとえば、大好きだった彼とおつきあいできたのに、彼の前だと緊張してしまって全然自分が出せない。一緒にいても気を許せないので、家への帰り道でやっと解放された気がして楽になる。

あるいは、「彼は素敵だけど、私は全然魅力的じゃない。きっと本当の私を知ったら彼は私の前からいなくなってしまうかも?」そんな不安が湧きあがってきて、

「私よりも可愛くて性格の良い女性なんていくらでもいるので、もう彼は他の女性を見ているように思ってしまうんです」・・・

そんなお悩みをたくさん伺いました。

誰もがこうした不安に捉われてしまうことはあるかもしれませんが、なぜか毎回同じ感情のパターンでしんどくなってしまう人は少なからずいるんです。

仕事ばかりしている彼に腹が立ったり、実家の家族ばかり大切にしている彼にイライラしてしまう。なんていうのも根っこは同じ感情ですね。

また恋愛だけでなく、友だちとの関係や仕事でも、こういった周りとの比較ばかりしてしまい、その度に自己嫌悪で苦しくなってしまう場合もあるでしょう。

もちろんこうした感情には理由があります。では、どんな心理が隠れているかというと、私たちが無意識的に「比較」と「競争」の罠にかかってしまうからなのです。

ここで大事にしたいのは、既に書きましたが「自己承認」です。

ただ、今日のようなテーマでお悩みの方は、自分を認めようとすると、すぐにネガティブな理由(←比較と競争)を持ってきては、逆に自分を否定してしまいがちです。そんなことしたくはないはずなのですが、してしまうんですよね。

「これだけ頑張ったよ!」と思っても「でももっと頑張っている人はいるし・・・」とか、

「私の良いところはココ!」と思っても「でももっと魅力的な人がいるから・・・」など、

自分に厳しい評価ばかりしてしまうので、私が「それは自分に厳しすぎやしませんか?」と聞いても、「えっ、そんなことないです」なんて答えが返ってくるのが定番のやりとだったりします。

私たちは劣等感や自己嫌悪が強いときには、「自分のダメなところと相手の良いところを比べること」を本当によくやってしまうのです。

なぜなら、人は潜在的に感じている感情と表面意識を一致させたい傾向があるので、潜在意識にある劣等感と自己嫌悪を証明するために、そんな理屈に合わないことを何の疑問も持たずにやってしまうようなのです。

ちなみに自分の方が勝っていると感じるのは「優越感」ですが、これは「劣等感」の裏返しなので感情レベルでは同じものと言えます。

なので、ついつい強がってしまうとか、彼にマウントをとってしまう。なんていう人にも当てはまるので、思い当たる方はよく読んでみてくださいね。

周りと比較してしまう理由はもちろん存在するのですが(思春期特有の心理など)、今日はそこは深堀りせず、どうしたらいいのか?をお話ししていきましょう。

※理由やルーツとなる心理を良く知りたい方は、カウンセリングを受けてみてください。

私たちが自分を認めることができない時、比較と競争の罠に捉われて抜け出せない時には、心の奥で「自分には認められる価値なんてないんだ」という感情を抱えているからなのです。

だから、どうにかして自分よりも優れた人を見つけ出したり、自分以上に頑張っている人を必要としてしまうんです。自分がダメだと証明するために。

これから話すのは、ある女性クライアントのお話です(ブログに書くことを了解いただいています)

彼女には友達の紹介で出会った彼氏がいました。彼はいわゆるハイスペック男子で有名企業、高収入、ルックスも性格も良かったのです。

彼女からしたら申し分のないパートナーでしたし、何より趣味が同じで価値観も合うところが嬉しかったので、すぐに結婚も考えてしまうほどだったのですが・・・

冒頭に書いたようなお悩みが彼女にも出てきたのです。素晴らしい彼の前ではガチガチに緊張してしまい、自分の気持ちをまったく表現できずにいたのです。

次第に彼の方が「僕には心を開いてくれないのかな?」と不安になりはじめ、つい最近「少し距離を置きたい」と言われてしまったことでカウンセリングに来たのでした。

彼女の話を詳しく聞いていくと、子供の頃からお母さんから褒めてもらったことがほとんどなかったとのことでした。

お父さんは仕事で帰りが遅く、関わる時間はお母さんの方が圧倒的に長かったのですが、何かを頑張ってもお母さんから認めてもらおうとしても、より厳しい言葉が返ってきてしまうことばかりだったようです。

さらにお話を聞いていくと、お母さんのお母さん(彼女からすると祖母)は、早くに亡くなっていてお父さん(祖父)が一人で育ててきたことが分かりました。

母親を求めても求めても叶わない。幼い頃のお母さんには当たり前の状況だっただけに、母性的な愛情を求めることは我慢するしかなかったのでした。

祖父は自分にも他人にも厳しく、彼女のお母さんも褒めてもらったことはほとんど無かったそうでした。

また祖父は事業で成功していた人で、そんな祖父にお母さんはとても似ているらしいのです(お母さんも仕事好きで長く自営業をしていました)。

ここまで話が聞けると分かってくることがあります。彼女のお母さんは父親に育てられてきた分、バランス的には父性的な関わりが圧倒的に多かったはずです。

父性(男性)的な愛情には慣れているので与えることも得意だった為、受容的(母性的)な優しさより、厳しさで娘に接してしまうことが多くなってしまうのは仕方なかったかもしれません。

ただその分、母性的な愛情はあまり受けとれず慣れていなかったため、娘が生まれても母性的な愛を与えることには自信が無かったようです。

つまり、認めて(褒めて)もらえずに育ってきたお母さんは、自分の娘をどう認めてあげたらいいのか分からなかったのです。

彼女にとっては、お母さんから認めてもらいたかったけれど、十分にもらえなかったことが「自分には認められる価値なんてないんだ」という思いにつながっていったんですね。

それが自己嫌悪と劣等感になり、自分を認めることが難しくなっていったのでした。

「お母さんに褒めてもらえなかった私が、いったいどこに認められる価値があるがあるのよ!」という思いが、彼女の心の奥にずっと横たわっていたんです。

もし、今日のテーマと同じような問題で悩んでいる人がいたら、あなたに必要なのは「許し」かもしれません。

すこし違った言い方で言うと「あなたを認めてくれなかった誰かへの理解」になるでしょうか。

カウンセリングの世界には「あなたが貰えなったものは、あなたが与えにきたもの」という言葉があります。

あなたを認めてくれなかった人を許し、あなたの方からその人へ承認を与えるということ。

先ほどの彼女の事例で言えば、
彼女のお母さんの生い立ち、時代背景、幼少期に何があったのか?何が無かったのか?を深く知ることです。

お母さんが経験してきたこと、その時の感情がどのようなものだったのか?そこに気持ちを重ねてみると何が感じられるでしょうか?

幼かった頃のお母さんにはどうしようもなかった状況。それでも生き抜いてきた芯の強さがお母さんにはありました。

だけど、その裏にあった心の痛みを理解してみる意欲をもってみようと思ってみてください。

そしてお母さんの生き抜いてきた人生を承認してあげることに勇気をもってチャレンジしてほしいのです。

気をつけないといけないのは、完璧にやろうとしないこと。

ここでも比較の罠が出てきて、すぐに自己否定の方へあなたを誘い込もうとするからです。

実際に彼女にはカウンセリングを通して、様々な視点からお母さんを理解する取り組みを続けてもらいました。

彼女も途中で「こんなことをして何の意味があるの?」「お母さんが私にしたことを忘れろっていうの?」など、何度もお母さんに背中を向けてしまいたく気持ちになったそうですが、

彼と幸せになりたい願いと「もうこの苦しみを終わらせる」という強い思いで、許しのプロセスを進めていくことが出来ました。

ここで彼女が感じたことはまさにその通りで、許しのプロセスはお母さんだけでなく、彼女自身を許すことが最も求められていることなのです。

自分で自分をひどく傷つけ、誰の承認も受け取らないようにしてきた。そんな自分自身を許すことが出来たとき、

お母さんがお母さんなりのやり方で愛してくれたことが、心から受け取れるあなたになれるんです。

その時には、「自分には認められる価値なんてない」と思っていたあなたは、もういないはずですからね。

※参考記事です↓こちらもどうぞ

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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