皆さんは全然タイプも性格も違うパートナー同士のカップルを見たことは無いでしょうか?
たとえば片方はアウトドアが好きだけど、もう片方はインドア派とか。あるいは彼氏が感情的で寂しがりだけど、彼女の方はどっしり落ち着いていて一人でも平気なタイプなど。
どうやら私たちは、自分が持っていない要素をパートナーを通して手に入れようとするところがあるらしいんですね。
お互いに得意な部分と苦手な部分を補い合うことで関係が上手くいくことは良くあります。ただ、その過程で過去の痛みが刺激されてしまって逆にパートナーシップに問題が出てくるケースもあるのです。
こんな人がいたとしましょう。
人間関係を築くのが苦手で、友だちもあまり多くないし、そもそも自分から周りに関わっていくことが上手にできなくて悩んでいる。
この人が心の底で感じているのは、こんなことかもしれません。
「もっと仲良くできる友だちが欲しいんだけどな」
「すぐに周りと仲良くなれる人って羨ましい」
「でも私は口下手で、面白いことも言えないし」
いわゆるコンプレックスというやつですね。すると多くの場合、自分には無いと思っている要素を持っている人に魅力を感じるようになるんです。
「交友関係の広い人と一緒にいたら私も変われるかもしれない」
「あの人とつきあったら私も明るく面白くなれるんじゃないかな」
そういう思いが強くなって、どうにかその人と恋人同士になることができたと思ってみてくださいね。
初めのうちは、とても嬉しいですよね。パートナーの友だちを紹介してもらったり、楽しい場所に遊びに連れ出してもらえたりします。
でも、そもそも自分は人づき合いが苦手で、内向的な性格、自分を表現するのも抵抗があったりするので、だんだんとそういう時間に疲れを感じるようになっていきました。
一方、パートナー側は、普段から友だちと遊ぶことが好きなのでまったく気になりません。しかも色んな人と出かける機会が多いので、2人で過ごす時間がなかなか持てなくなってきます。すると、それがすれ違いを生んで、徐々に2人の心の距離が離れていきます。
この状況、じつは2人ともに自分のやり方を変える気が無いために、譲れなくなって頑固になっていることで出てくるものなんです。
あるいは外へ出ていくパートナーに対して、嫉妬や不安を感じるために関係が上手くいかなくなってしまうこともあります。
恋愛を通して欲しいモノを手に入れたい気持ちの陰に、こんな罠のような状況が隠れているケースは少なくないんですね。
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自分には無いと感じている要素を手に入れようとしたのに、その要素が仇となって関係がうまく行かなくなる。
そこにはどんなテーマがあるのかというと、それは「欲しかったモノや幸せを受けとる準備ができていなかった」ということです。
受けとる準備ができてないと、無いと感じている要素に関係する「過去の痛み」が、気づかないうちに顔を出してくるので、その痛みに振り回されてしまうんですね。
すると上の例のように、一緒にいることに疲れて締まったり、パートナーに嫉妬や不安を感じたりして、欲しかったはずの幸せとはだいぶズレた気持ちばかり感じるようになってしまうのです。
私たちが「幸せになりたい」と思った時、一歩を踏み出しチャンスを掴み取る勇気が不可欠ですが、さらにもう一つ必要なのが「幸せを受けとる心の器」を作っておくことなんです。
なぜなら大きな幸せが目の前にやってきても、それを受け入れるだけの器が自分に無いと、受けとりきれずに幸せがこぼれていってしまうからです。
だとしたら、あなたがパートナーに対して不満感や怒りを感じている時というのは、じつは過去に欲しくて仕方なかったモノを受けとる(あるいは過去に禁止したことを自分に許す)チャンスが来ている時なんです。
どういうことかと言うと、例えばパートナーが外へ遊びに行って、あなたのことをかまってくれないと不満でいっぱいの場合、そこには「子供時代に両親が自営業をしていて、忙しくて遊んでもらえなかった」過去の痛みがあるのかもしれません。
もし、そういった家庭の事情があった場合、事実かどうかに関わらず、子供は「お父さんもお母さんも、私よりも仕事の方が大事なんだ」と感じてしまうことがあります。
すると「大好きな人が仕事に取られちゃった」「一番は私じゃなくて、仕事なんだ・・・」という思い込みを持ってしまうことは珍しくありません。
そこから成長して大人になり、パートナーとの関係を持とうとした時に、かつての過去の痛み(思い込み)が呼び起されると、
「彼(彼女)にはきっと私よりも大切な○○があるはず。だって私は一番じゃなくて二番目だから・・・」
と感じてしまいます。これが私たちの心理パターンになってしまうんですね。
このパターンを強く持っている女性の典型的な問題は嫁姑関係ですね。男性だと奥さんの父親との関係がうまく築けないことが良くあります。
「夫(妻)は、私よりも実家のお義母さん(お義父さん)の方が大事なんだ。そっちが一番で私は二番目・・・」
すごくシンプルに表現するとこんな感じですね。
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こうした心理パターンを持っていると「欲しいモノを欲しい」と言えなかったり、あるいは、パートナーに「私をもっと大切にして(一番にして)ほしい」とお願いできないことが良くあります。
これは、過去の痛みから生じた思い込み、感じ方、心理パターンが、「幸せを受けとる心の器」を決める大きな要因になっているからです。
ただ、もうお分かりかもしれませんが、こうした思い込みは子供時代の頭で考えた為に、ほとんどが誤解で出来ています。(過去の恋愛で体験した痛みも同じです。)
今の成長したあなたの視点で見てみると、当時とは違う見方・捉え方・感じ方ができるはずです。
こうした誤解を含んだ思い込みを、パートナーシップを通して癒し、書き換えていくことで、より大きな幸せを受けとれるあなたに成長することができるんです。
パートナーがあなたに魅力を感じたのは、あなたこそが自分に相応しいと感じたからなんですよね。だからこそ好きになって、もっと深く知りたい、親密になりたいと思ったはず。
時にはそれが信じられないと感じることもあるかもしれません。でも、それはパートナーの言葉や態度のせい、ではなく「過去の体験から生じた自分の心の痛み」がそう感じさせているからです。
もし、あなたがパートナーとの関係で同じような状況にいるとしたら、過去の痛みを手放して、パートナーがあなたの中に感じた魅力や価値を受けとってみようと思ってみてください。
あなたが自分の価値を認めて受けとれたとしたら、そのこと自体がパートナーにとって最高のプレゼントになりますからね。
今日は、もっと大きな幸せを受けとる「心の器」を育てる為に、痛みではなくパートナーの愛情と2人の幸せのほうを選んでみてくださいね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
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