成功ほど忘れ易いものはない？＆ 3月17日(日)1DAYワークショップのご案内

みなさんがつい「うっかりミス」や「忘れ物」をしてしまった時に、
心の中で思っているのはこんなコトはないでしょうか？
「また同じ失敗をしちゃった」
「あんなに気を付けていたのに」
「どうしていつもこうなんだろう・・・」
私も書いていて胸が痛くなる気がします^^;
こういうコトも時々なら良いのですが、頻繁に起きたり
気がつくと大事な場面で必ず同じことになっていたりすると、
いつの間にか自分を責めることを無意識に繰り返して、
周りに対して過剰に自分を守ろうとしたり、
いつも上手くいかないコトを当たり前に思って、
諦めや無気力さを感じてしまうことがあるかもしれません。
ネガティブな思い込みが人生に未来や希望を見えにくくさせてしまうんですね。
心理学では「ツァイガルニク効果」と呼ばれる現象があるのですが、
これは達成した目的や完了した課題（つまり成功）よりも、
達成できなかった未完の目的や課題（失敗ですね）のほうが
私たちの記憶には残りやすいというモノなんですね。
例えば
・試験勉強で頭に詰め込んだ内容をテストが終わると同時に
　きれいに忘れてしまった
・学校で先生に当てられて正解を答えられた時より、
　友達を思わず「お母さん」と呼んでしまって笑われたことの方を
　良く覚えていた
・買い物に行こうとして、家を出る時までは買うモノを覚えていたのに
　スーパーに着いた途端に何を買おうとしていたのか、ど忘れしてしまった
などということがこれにあたるんです。
つまり『成功した体験や達成した出来事は忘れてしまい、
失敗した体験や終わってない出来事はずっと覚えている』
というコトになります。
だとすると、私たちが自分のこれまでを振り返って失敗ばかりだったなと
思ってしまうのは実はそうとは言えなくて、記憶に埋もれた成功の実績や
生き生きと自信に溢れていた時代があったのかもしれないんですね。
ただ忘れているだけで。
こう書いていて、私も一つ思い出した記憶があるのですが、
幼稚園に通っていた頃、年長組になってから私がずっと出来なくて
悔しい思いをしていたモノがあったんです。
それが「うんてい」だったのですが、みなさん覚えていますか？
長いハシゴを横倒しにした形の遊具で、お猿さんみたいにぶら下がって
移動していくアレです。
それが私はどうしてもゴールまでたどり着けないで、
いつも真中あたりで腕が疲れて落ちてしまっていたんです。
何度挑んでも跳ねのけられてしまい、当時の私にとってはどうしても
越えられない高い壁のようでした。
でも幼稚園を卒園する日、卒園式が終わって保護者だけが集まって
先生の話を聞いている時に他の子たちは教室で遊んでいたのですが
私は一人で外の「うんてい」の前にいたんです。それまで一度もゴールまで
たどり着けなかったので、その日までしばらくチャレンジしていなかったのですが、
なぜかその時は今日は最後までイケるかもしれない、と直感したんですね。
そう感じると自然と体が動いて、あっけないくらいあっさりとゴールして
しまったんです。あれほど私にとって越えられない壁だと感じていたものが
達成してしまうとあっけなさすぎて、嬉しいというよりビックリしてしばらく
茫然としていました。ただ母にこのことを言いに行った時には嬉しさが
込みあげて来て、興奮してしまってただ「あわあわ・・」と言っているだけで
全然伝わって無かったのを覚えています。
当時こんなに印象に残る大成功のはずだったのに３０数年きれいに忘れていました。
確かに「ツァイガルニク効果」はその通りと言えそうです。
ですがこの記事を書いていたら記憶の中から蘇ってきたのですから、
消えて何も残っていない訳ではないみたいです。
私たちの心の性質として本当にただ忘れていただけ、なのでしょう。
ただ、成功を忘れるということは、そこに留まらずに次の目標に向かって
進んでいけるということでもあるので、決して悪いことばかりではないのです。
私たちが進歩してきた理由の一つでもあるのでしょう。
ですが、私たちが自分自身を不当に低く評価してしまっていると、自信を持つことが
難しくなくなってしまい、次へ進む為の力もなかなか湧いてはこないんですね。
考えなければいけないのは、その低い評価の元になっている経験や体験の記憶は
実はバランスがかなり偏っているかもしれない、ということです。
自分ってこういう人というイメージがあると思います。
それがあなたにとって、苦しい遠ざけたくなるようなモノであったとしたら、
または、どこか窮屈さや不自由さに縛られているように感じるなら、
それは偏った一つの見方で作られてしまったモノかもしれません。
あなたの心のどこかに、成功や達成の記憶、そのことで喜んでくれた人たちや
感謝しれくれた誰かの存在、それら評価されないまましまい込まれている宝物が
あるのかもしれないのです。
それを意識するには自分と向き合う、ということもとても大切ですが、
他の誰かの価値を見ることによっても、思い出すきっかけにできるんです。
人の価値観、考え方、感じ方、思いに触れることそして受け入れること、
その人の価値を見ること、認めることを通して、心の世界は広がってゆくんです。
それが縛られていたあなたの心を自由にしていく、最初の一歩になると思いますよ。
そんな体験を今スグにしてみたいと思う方にはピッタリのチャンスが来週日曜日に
やってきます。
　　　　　　　　　　
『癒しの１ＤＡＹワークショップ』
　講師（トレーナー）：根本裕幸
私は半年ぶりの１ＤＡＹワークショップ参加となるので非常に楽しみにしています。
間もなく満席になるとのことですので、ご予約はお早めにお願いいたします。
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『癒しの１ＤＡＹワークショップ』
講師（トレーナー）：根本裕幸
日時：2013/3/17（日） 10:00～20:00
会場：五反田・ゆうぽうと５階　
料金：￥21,000-（税込み）
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