ひねくれ者で素直じゃない彼を攻略しようと思ったら、意外なところに原因がありました。

心理カウンセラー近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

今週は素直じゃない彼に困っている人に向けた記事をお送りします。

「私の彼はものすごくひねくれ者で、素直じゃなくて、とても困っています」

恋愛のカウンセリングでは、こうした天邪鬼な彼の態度に振り回されている、と言われる女性のお客さまのご相談を伺うことがあります。

なお、天邪鬼かどうかは彼氏が若くても、中年でも、さらに上の世代でも、あまり関係ない印象があります。どの年代でも素直じゃない男性はいるようですね。

たとえば、こんなお悩みを伺ったとしましょう。

「私が、USJへ行きたい。と言うと、彼は『え~、嫌だよ』と言うのですが、結局は一緒に行ってくれます。」

「来週会えるよね。と聞くと、『う~ん。分かんない』と答えますが、その後で『来週どうする?』と連絡があって、ちゃんと会ってくれます。」

「へそ曲がりだけど、優しいので好きなのですが、素直じゃないのでホントに嫌なのか?嫌じゃないのに嫌と言っているだけなのか?いつも悩んでしまいます。」

「こういう彼はどうやって理解したらいいでしょうか?彼を素直な態度にさせることはできますか?」

なんていうご相談を伺うことは、珍しくはありません。

素直じゃない彼の心理を解説することもできますが、今日は別の切り口から心理分析をしてみたいと思います。

「彼がひねくれ者で困ってます」とおっしゃる女性クライアントさんには、一つの傾向があるんですね。

上に「彼を素直な態度にさせることはできますか?」と書きましたが、実際のカウンセリングの現場でも言葉や言い回しは違っても、同じようなことをおっしゃる方が多いんですね。

この表現からどんな傾向が分かるかと言うと・・・彼のことをコントロールしたい欲求が見え隠れしているんです。

彼の視点になってみると、彼女の言葉や雰囲気から「あ、僕のことを思い通りに動かそうとしているな」というコントロールの思惑を感じとって、反射的に「君の思い通りにはならないよ」というメッセージを態度や言葉で送っている。ということが起きていると考えられるんです。

結局はテーマパークに一緒に行ったり、ちゃんと次の週もデートしたりと、彼は彼女のことを嫌いではないですし、むしろ好きだからできることですよね。

ただ、人は誰でも行動を強制されそうになると、それに反発したい気持ちが湧き上がってくるものです。

それが本来、自由に生きたいと願っている人であったなら、なおさら態度に出てくるはずです。たとえ相手が好きな彼女だとしても。

彼は彼女を好きなわけですが、コントロールされたり、管理されたり、自由を奪われるというのは嫌なので「僕を縛ろうとしても、そうはいかないよ」というメッセージとして、拒否や同意しないという態度になっているんです。

「素直じゃない彼に困っています」と、おっしゃるクライアントの全員が・・・とは言いませんが、経験上、過半数の方は「彼をコントロールしようとしているので、彼が反発している」ケースになっている実感がありますね。

なので、「彼がひねくれ者でホントはどう思っているのか分からない」と悩んでいる女性は、「もしかしたら、私が彼を思い通りにしようとしているのかな?」という自分自身の隠れた心理に意識を向けてみてください。

でないと、ますます彼をコントロールしたくなるので、ますます彼は素直じゃなくなるか、離れていくかのどちらかになってしまいます。

「この問題を作っているのは、彼ではなく私の方なのかもしれない」そう思えると、「じゃあ、どうしてそんなに私のコントロール下に彼を置きたくなるんだろう?」という方向へ意識は向かいます。

では、もう少し深い心理を見ていきましょう。

なぜパートナーをコントロール下に置きたいと思ってしまうのか?ここには2つの理由が考えられます。

●1つには、自分自身が過去にコントロールされてきた経験があるケース。

たとえば身近な誰か(親や兄弟)から、反発できないかたちでコントロールされてきたり、自分の都合を優先することができなかったような場合。

あるいは、過去のパートナーがコントロールしてくるタイプで、いつも自分の都合よりパートナーの欲求に応えることを優先せざるを得なかったなど。

●2つ目は、早くから自立していたり犠牲的に尽くしてきた過去があるケース。

たとえば家族の誰かが問題を抱えていた為に、子供らしい依存を受け止めてくれる大人がいなかったなど、早いうちから自立を求められてきた。

自分の欲求よりも、周りの欲求に気づき、それを満たすことが求められてきた。

周り求めることに応えることばかりしてきたので、大人になってからもつい自分のことは横に置いて、相手に尽くしてしまう恋愛ばかりしてきた。などですね。

どちらにせよ、こういう体験がある場合、過去に満たされなかった自分の気持ちをたくさん抱えていますから、その分だけ恨みつらみや不平不満、怒りもたくさん抱えていることが多いのです。

そうなると、過去とは逆の立場になって「自分が相手をコントロールするんだ!そうすれば嫌な思いはしなくて済むんだ!」と思って、身近な人(特にパートナー)を支配したくなる欲求が出てきても不思議はないんです。

そうして、かつて大切に扱ってもらえなかったり、満たしてもらえなかった思いを、今の人間関係を使って取り戻そうとしてしまんですね。

では、どうしたらこの欲求を手放せるのでしょう?

コントロールしてしまう裏には、必ず自分自身の欲求があります。

その欲求と向き合っていくことが、コントロールを手放して行く一番の方法です。

欲求というのは人間ならば必ず存在する気持ちです。だから、欲求そのものを無くそうというのは難しい話ですから、それと上手に付き合う方法を学んで行くことがが一番大切ですね。

まず大事なのは、誰にでも欲求があるとすれば、誰にでも少なからずコントロールしてしまう可能性があるということです。

なので「コントロールしてしまうことが自分にも、誰にでもあるんだ」と気づくことも、とても大切なことだと思います。

するとなんだかホッとしたり、ちょっと謙虚な気持ちになれたりします。

謙虚な気持ちでいるときには、誰かをコントロールしたいという欲求は出てこないですからね。

もし、今日の記事と同じような状況だったり、似たような気持ちを抱えているかもしれないと感じた方は、パートナーに対して「私は今この人を思い通りに動かそうとしていないだろうか?」とチェックしてみましょう。

また、欲求を解消するシンプルな方法としては「自分がして欲しいことを、相手にしてあげる」です。

たとえば、彼に素直に返事をして欲しいと感じたら、まずはあなたが素直になって気持ちよく答えてあげる。といったことです。

簡単なことではないかもしれませんが、これは自分自身の与える姿勢になりますから、欲求を解消するにはとてもいい方法です。

それに、彼は「彼女の素直な言葉や表情って気持ちが良いな。それに僕をすごく尊重してくれてる感じがする」なんて気持ちになるかもしれません。

すると彼が自由でいたい人であればあるほど、自分を尊重してくれる彼女のことをもっと大切にしたいと思うはずですから。

こうした取り組みを習慣にしていけると、あなたとパートナーの関係は大きく変化していきます。そして彼との関係が、今よりもずっと楽なものに感じらるでしょう。

参考にしていただけたら嬉しいです。

※もし、自分の過去の体験や欲求と向き合うことが苦しく感じるなら、そこには心の痛みが残っているからかもしれません。その場合は一人でやろうとせず、カウンセリングなどで痛みを癒すことから始めることをおススメします。

それでは皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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