別れたパートナーが忘れられない心理的な理由を考えてみた(1)~怒りと文句に隠れている感情の話~

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●別れたパートナーが忘れられない心理的な理由を考えてみた~怒りと文句に隠れている感情の話~

私たちカウンセラーのブログで「執着や過去の痛みは手放しましょう」といった言葉が載っているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?

でもどうしたら手放せるのか、どうなったら癒されたことになるのか、良く分からないという声も多く聞かれます。今日はそんなテーマを扱いたいと思います。

たとえば、読者の皆さんの中で、お別れしたパートナーから貰ったプレゼントや手紙や、一緒に写っている写真が今でも手元に残っているという人はいないでしょうか?

こういったものを、別れた直後に全部捨てられる人もいれば、「やり直したいから取っておきたい」とか、「無くなったら全部忘れてしまいそうで不安になる」などの理由で捨てられない人もいます。

捨てられない人にとっては、プレゼントや写真は単なるモノではなく、そこに「かつての2人の絆」を見ていたり、「愛していた証し」のように感じているようです。

ということは、それらを捨てることは、かつてのパートナーを捨てること・あの時の愛をすてること・あの人を好きだった私自身を捨てることのように感じてしまうんですね。

感覚的に、2人のパートナーシップがもう終わったんだということを受け入れることにつながるから、なかなか捨てられないのかもしれません。

だとすると、つらいのは物理的に捨てることではなくて、

「捨てる」=「パートナーへの執着を手放す」
「捨てる」=「2人の関係が終わったことを受け入れる」

この感覚が本当につらくて、しんどいことだということです。

捨てる(=手放す)という行為にどんな感情を込めているのかが大切なわけですが、

ということは、元カレや元カノとの思い出の品を捨たとしても、失恋の痛みや執着を手放したことにはならないケースも出てきます。

「お別れしたんですぐに捨てました」と言っている人でも、じつは、

「視界に入る思い出して落ち込むので、とにかく目に付かないトコロへ捨てた」だけで、手放しているようで、距離を置いてひたすら感じないようにしているだけの場合もあり得ます。

恋愛とは違いますが、たとえば実家に住んでいたらいつも両親とケンカになってしまうので、とにかく実家を出て一人暮らしをした。というケースに近いかもしれません。

ふだんは離れて暮らしているので、顔をあわせる頻度が減って、関わりが少なくなった分だけ険悪にならなくて済むので、一見関係は良好になったように見えたりします。

しかし、だからと言って親子関係が改善されたかというと、そうとは言えないこともあります。

お盆や正月に泊まりで実家へ帰ると、2日も経てば以前と同じようなケンカが起こる。なんてことは想像できそうですよね。

(距離を置いたことで相手を冷静に見られるようになって、関係に変化が起こることもあるので一概にこの方法がダメというわけではないですが)

話を戻しますが、だとすると過去のパートナーのことを感情的に距離を置いただけで、手放さずにいたとしたら、

次におつきあいを始めたパートナーが過去のパートナーと同じ心の距離(親密感)に近づいてきたら、前と同じ問題が出てきて、また同じように距離を置きたくなってしまう、なんてことも起こり得ます。

想像してみてほしいのですが、あなたの過去のパートナーと一緒に写っている写真を手で破こうとしたら、すごく胸が痛みますよね。

今でも相手に感謝していて愛情を感じているなら当然破りたくはないですが、その相手に執着を感じていて今でも期待を抱えているとしたら、これは手放すことがつらいので破りたくない気持ちになるんです。

好きな相手を好きな気持ちのまま、愛情を感じたまま別れるのは、すごくつらくて悲しいことです。その分だけ手放すことが難しく感じます。

なので、ほとんどの人が相手を嫌って別れようとするんですね。そうすれば少しでも別れを納得しやすいからです。

相手を好きだった気持ちと同じだけの感情的なエネルギーで、嫌いにならないと別れられないと思うからなんです。

ということは、別れたパートナーに不満があり、文句ばかりあるのに執着しているとしたら、どこかに愛情や期待をまだ持っているからなのかもしれないんですね。なかなか認めたくはないところだとは思いますが。

「いやいや、あいつは酷いやつだったよ」

そう言いたくなる人もいるかもしれませんが、そんなあなたは、間違いなくそこまで言いたくなるに見合うだけの感情のやりとりを、かつてのパートナーとの間に積み重ねてきたのだと思います。

「私だって、あんなに頑張ったし、愛してきたのに・・・」

とても愛していたからこそたくさん与えてきたわけです。
愛していない人の為にそこまで頑張ろうとはしませんからね。
あなたが怒っているのは、そこに愛があったからだということです。

私たちが、身近な誰かに怒っている、文句がある、恨みつらみがあるとき、その感情の下には必ず愛情があるんです。

怒っている自分の内側には「あんなに頑張って愛したのに・・・」という痛み、そして失敗感無力感に「打ちひしがれている私」が隠れているんです。

その痛みや失敗感をまともに感じたくない分だけ、パートナー(や親や上司)に怒り、攻撃したくなるんですね。(本当は失敗した自分をひどく責めているんですが)

でも本当に必要なのは、相手を攻撃することではないんです。大切なのは心の痛みを恐れずに受け止めて、癒すこと。

上手くいかなかった自分を責めるのでなく、精一杯やった自分を受け入れることです。

ちょっと想像してみてください。もし、あなたの大切な友達が失恋して落ち込んでいたり、自分を責めていたとしたら、どんな風に受け入れてあげたいでしょうか?

「あなたは精一杯やっていたよ。限界まで頑張っていたよ。」

と言葉をかけてあげたくなるかもしれませんし、

ただ傍にいて、悲しみに寄り添ってあげたくなるかもしれません。

あるいは、肩を抱いて一緒に泣いてあげようと思うかもしれませんね。

そうするのと同じように、あなたの中にいる怒っている自分、悲しんでいる自分、落ち込んで打ちひしがれている自分を、寄り添い受け入れてあげようと思ってみて欲しいんです。

私たちは抱えている感情を見ないようにしてしまうと、いつまでも心の中に残ってしまいます。

それが執着をつくってしまいますし、感情を見ない(感じない)ようにすればするほど手放すことが難しくなっていくんです。

もし、あなたが過去のパートナーが忘れられずに、執着で苦しんでいるなら、心のどこかに見ない(感じない)ようにしている感情があるのかもしれません。

「理屈では分かるけど、具体的にどうすればいいの?」

と思ったら、心理セラピーを受けてみることも一つの方法です。心の痛みは心の中の作業で癒すのが一番やり易いですからね。

潜在意識の執着は1人ではなかなか手放すことが難しいうえ、1人だけで取り組んだら何年もかかるところを、カウンセリングは何十分の一の時間で解消するサポートが可能です。

このブログとカウンセリングが皆さんの幸せなパートナーシップのお役に立てたら幸いです。

続きはこちらです。

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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