【ドキドキを超えて、ワクワクへ飛び込むにはどうするか?】
①人は基本的に変わりたくない。
私たちは本来変わるのは嫌なんです。変化することは怖いって感じます。
なぜなら、人には「今のままでいよう・現状を維持しよう」という本能があるからなんです。
「安心・安全・安定」が好きで、曖昧さ・複雑さ・確実でないモノは苦手なんですね。
だから何かを習慣にしようと思ってやり始めても、「安心・安全・安定」センサーに引っかかると、「いやいやちょっとまて」ブレーキをかけようとします。
私たちが、なにかと諦めるのが早いのはそのためなんですね。
②だけど既に変化しているコトに気づく。
だから色々やってみるけど続かないのは当たり前だったりします。
でも今日、ここへいらしているみなさんは、カウンセリングサービスのHPを読んだり、私や他のカウンセラーのブログを読んだりして、フェスタの告知を見てきましたよね。
なおかつ、申込ボタンを押して、メンドクサイ個人情報まで色々入力して、ここまで電車に乗って、五反田駅から歩いて、会場である「ゆうぽうと」まで来てるわけですよね。
いろいろ普段とは違う行動を重ねて。人は変化を嫌うにもかかわらず、です。
ということは、みなさんは既に変化をしているんです。
本当なら、普段しないことをしてきてここへ来ているわけですから、そこはみなさん自身が今ちゃんと意識して気づいてみることは大事ですよ。
でも何で変化を嫌うのにここへ来れたんでしょうか?
それは『明確な理由・目的』があったからですよね。これがあったから行動できたんです。
逆に言えば『明確な理由・目的』があれば、一歩進むことにあまり迷わないし、一時的に迷っても結局は興味を持ったことには気づいたら手を出しているものなんですね。
③『心は初めてのことを嬉しい・喜び』に感じる性質もある。
これは先ほどの「安心・安全・安定」とは間逆の性質なんですが、人はこういった相反するものを矛盾なく心の中に持てるというのも一つの特性といえます。。
少し前に脳科学者の茂木健一郎先生のセミナーのレポートを読んだことがあるのですが、そこで茂木先生はこんなことをおっしゃっていました。
「脳は初めてのことが実は大好きで、新しい出会いがあるとドーパミンを出すんです。」「できるかどうか分からない、この先どうなるか分からない不確実性があるからこそ嬉しくなってしまう。」
これは良く言うドキドキワクワクというモノですね。
ドキドキのほうが「不安だから元に戻ろう」とするのに対して、ワクワクが「楽しそう・うれしいな」ということです。
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【チャンクダウンとベイビーステップ】
私は仕事柄コンサルタントの方とお話することも多いのですが、以前に聞いて私の中のアイデアを呼び起こさせる言葉がありました。
それが《チャンクダウン》と《ベイビーステップ》です。
チャンクは「塊」ダウンは「小さくする・細かくする」という意味です。
問題というのは時に曖昧で複雑で、それが向き合うことの難しさを感じさせることがあります。
ハッキリと何が問題なのか理解できなかったり、問題は分かっていてもどこから手をつけて良いのかが分からないということもあるでしょう。
そんな場合は、問題という塊を良く見て小さく細かくしていくことで、明確・単純・分かりやすくしましょう、ということなのです。
要は、抽象度が高い(曖昧・分かりにくい)ものを ⇒ 抽象度が低い(具体的・分かりやすい)
という形にしてみるわけです。
ちなみに予断ですが・・・
今の話はカウンセリングの中でもやってることだったりします。
クライアントさんの話が抽象的で掴みにくく感じたときは、具体的にどんなことがあったのかというような質問をしていきますし、
逆に話が細かすぎて、かえって散漫な印象を感じる場合は、私のほうから「要するにこうですよね」と、大づかみに捉えるようにしていくことを心がけています。以上、予断でした。
具体的にチャンクダウンをするには、絶対的に大事なことがあります。
それは紙に書くことです。
みなさんは頭の中で悩みをこねくり返して、堂々巡りになって抜け出せなくて、疲れて諦めてしまうことって、今までになかったでしょうか?
紙に書いてみるだけで、問題が視覚化されて、明確になって、シンプルになっていきます。
(実はこれは、ちゃんとした手法で「Think on Paper」という思考習慣をつくる方法なのです。)
次のベイビーステップは「赤ちゃんみたいな小さい一歩ではじめる」ということです。
最近は「モチベーションは長く続かない」という考え方が心理の世界で主流になってきています。
心理学上では「なにか行動しよう」とした時に、やる気とかモチベーションの重要度は、実はそれほど高くないということが分かってきているんです。
それよりも、いかに行動を習慣化するかのほうがずっと重要だと言われ始めています。
つまり、どうせモチベーションが下がってしまうのだったら、最初に上がって次に下がったところの低いモチベーションでも続けられるような、乗り越えやすいハードルのチャレンジを最初からしたほうが良いよね、という考え方です。
ちなみに、私は今回の講演をするにあたって自分なりのチャンクダウンとベイビーステップを実行してみました。
※明日の記事でどのように実践したかと、その効果もお話したいと思います。