こんにちは
近藤です。
これまでのシリーズ
>>近藤あきとしのストーリー ~その1~
>>近藤あきとしのストーリー ~その2~
>>近藤あきとしのストーリー ~その3~
>>近藤あきとしのストーリー ~その4~
>>近藤あきとしのストーリー ~その5~
今回が私のプロフィールシリーズ最終回となりました。
これまで読んで下さったみなさん、どうもありがとうございました。
今後は毎週水曜日に『◆◆もしもあなたに世界が救えるなら◆◆』
という心理学シリーズの記事をお届けしていく予定です。
そちらもどうぞご覧くださいね。
6,~私がカウンセラーとして与えたいもの~
自分がその時したいことをする、それが自分に馴染んできた分だけ、少しずつ外の世界との関わりをとり戻していくことができました。
また行動できるコトが増えた分だけ、心の世界が広がっていくのを感じられた気がします。
そしてカウンセリングを受けて数ヶ月も経った頃には、おそらくこのブログを読まれているみなさんと同じようにカウンセリングサービスの「心理学ワークショップ」に興味を持って、そこに参加するようになっていったのでした。
何度か参加するうちに、同じ参加者の人たちと顔なじみになって、自分たちの深い話をしあうようになり、連絡をとりあったり、打ち上げで盛り上がったりすることが楽しくなっていって、みんなに会いたいからまたワークショップに出たいと思うようになっていきました。
あ、もちろん心理学自体も楽しく学んでいましたよ。ホントに(^^;
そうするうちに、徐々にカウンセラーという職業が自分にとって、とても魅力的なものに感じられていったんですね。
最初に出会ったAカウンセラーのように、クライアントを大きな愛情で受け入れ、本人すら気づいていない価値を見出して伝えることで、その人が持つ本来の輝きを取り戻していく。
そんなサポートができたら嬉しいなと、自然に思うようになっていました。願わくば、私が経験したことをそのままに。
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当時知り合った参加者の何人かが、「カウンセリングサービス」の母体である「神戸メンタルサービス」のセミナー(ヒーリングワーク)を受講していることを聞き、それがカウンセラー養成スクールの主要なカリキュラムになっていると知ってからは、カウンセラーへの道が私の中で次第に具体性を帯びてくるのを感じていました。
養成スクールへ入学してからは、それまで誰も教えてくれなかった心の世界の仕組みや、許しや手放しの手法を、実践を通して体験していきました。スクールの代表である平トレーナーからは
多くのことを教えてもらいましたが、その中でも私にとって最も印象的な学びが2つありました。
それは、「人は与えることによってしか受け取れない」ということと、「人生を変えるのは【愛】ではなくて【勇気】です」という言葉でした。
私たちは問題にぶち当たった時、誰かに助けを求めます。
それは当り前なことです。
しかし、その時本当に必要なのは、助けを求めることではなく、心の離れてしまった誰かに近づくこと、そして私たちのほうから手を差し伸べることだったのです。
じゃあ、誰に近づいたらいいのか、誰を助けたらいいのかというと、自分で気がつくこともあるでしょうし、カウンセラーのように助言を与えてくれる人から教えられるかもしれません。
また、自分自身に「誰を助けたら良いの?」と問いかけることでも、潜在意識の中の想いに気づけるかもしれません。
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私にとって助けたい人とは父親でした。
それはAさんから教えてもらったことです。
何回目かのカウンセリングの時に「君はお父さんが大好きなんだね」と言われて、最初は正直意味が分からず黙ってしまったのです。
子供のころからずっと父とは距離を取っていたので、苦手とか嫌いならまだしも、大好きだなんて一番考えたくもないことでした。
その時には、なぜか怒りすら感じていたことを覚えています。
※参照>>近藤あきとしのプロフィール ~その3~
子供時代の話をしていくうちに、私は小さい頃からF1レーサーやサッカー選手や、小説家が夢だったことを思い出したのですが、良く考えると、どれも人を楽しませる仕事だったことに気づいたんですね。
それはなぜだったかというと、「堅物で仕事人間で笑わないお父さんを笑顔にしてあげたかったのが本当の夢で、それを目指していたのかもしれないね」と指摘された時に、何となく腑に落ちる感がありながらも、複雑な気持ちで胸が一杯になっていました。
それなのに現実は社会人としていつの間にか、まるで父の後を追うように仕事人間になっていたのです。しかし、それは実は父と同じ道を歩むことで同じ苦しみを感じて、そこから父を理解したいと思っていたくらい、私にとって、父は一番気持ちを分かってあげたい人だったということを思い出したのでした。
私が本当に助けたかったのは、父だったのです。
もちろんすぐにそう思えた訳ではありません。何度も葛藤を感じながら受け入れていった想いでした。
そして、カウンセリングの時に感じた怒りは何だったのか?
それは父を本当は好きなのに、好きだと思えない自分自身に一番腹が立って怒っていたのでしょう。
今でも父に対しては、構えてしまうところはありますし、それほど会話が弾むこともないのですが、
ずっと私のして欲しかったことを、与えてくれなくて怒っていたのは大人になってからも子供の目線まま、見上げていたからだったかもしれないな、と思うようになりました。
今ではむしろ、両親に私の方から何かをしてあげたいと自然に思うようになってしまったのですから、40年かかって、ようやく同じ大人として両親と対等な目線で関われるようなったようです。感情を癒すとこうも変わるものかと思ってしまいますね。
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今では、もしかしたら私が自分らしく生きていなかったからこそ、問題(うつ病)が目の前に現れたのかもしれないと考えています。
もう今の自分では、今の生き方では、しんど過ぎたり、今のいる場所、今のポジションでは、本来の自分で生きるには相応しくない所に居続けてしまったからかもしれない、というように。
問題やトラブルが起きている時とは、実は今まさにみなさんの重要な課題が解決されようとしている時なのかもしれません。
問題とは、人生にとって大切なものは何かを教えてくれているメッセージなのかもしれないのです。
それを受け取り、心の問題として取り組むことができた時、人生は次に進むべきステージを示してくれるようです。
その為に【勇気】を持って自分と向き合うことができるのは本当に偉大なことだと思います。
うつ病だけでなく、その他の深刻な問題を抱えている人とは、重要な人生の課題と向き合える【勇気】のある人だと思います。
そして心の問題に取り組み、自分と向き合えた分だけ、その後には大きな飛躍が待っていると、私は信じています。
本当の自分を取り戻して、本来の自分で生きていける次のステージが待っていると。
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私がカウンセラーとして、みなさんへ与えられるものがあるとしたら、それはみなさんと同じように、迷い、苦しみ、もがきながらも問題と向き合い、自分の心の本当の想いに向き合ってきた経験なの
かもしれません。
道に迷いながら出口を求めて、心の中を歩き回ってきた分だけ、自信をもって心の世界の案内はできると思います。
実体験で覚えた感情の仕組みや、性質や法則を解説することもOKですが、みなさんも自ら体験することが不可欠になる場面も出てくるでしょう。
どれだけ頭で分かっても現実は動かないということは、私自身よく理解していますので。
みなさんにはそれらを活かして、みなさんだけの心の新しい道を見つけて欲しいと思っています。
私は問題を乗り越えてきたというより、自分の進みたい方向に気づいた時、「本来の自分で生きたいと」心から思えた時に、どうやら問題に興味が無くなってしまったようで、もうどうでも良くなってしまった気がしたのです。
その変わりに得たモノは「人に頼らず自分の力だけで生きていく人生」から解放されたということでした。
素晴らしい自分になってもいいと思える【勇気】を持つこと。
それには自分自身の感情を知ること、本当の想いを知ること。
隠れた自分の才能や価値に気づくことが、とても大切です。
つまり自分自身と向き合い、深く理解するということです。
それには心の世界を大切に扱ってくれるガイド、助言してくれる誰かが傍にいてくれるととてもラクに進んでいけるのです。
***
私はそんな幸せの手助けをする人になりたいと心から思いました。
そして今、少しずつその想いは叶ってきています。
あなたは一人ではありません。
あなたが悩んでいる時、私も傍で一緒に悩みながら支えていきます。
あなたがどうしたら良いか分からない時、その思いを分かち合っていきます。
あなたの中に眠る才能を見つけて伝えていきます。
あなたが自分の未来を信頼できた分だけ、その才能は輝き始めるでしょう。
それがあなたにとって、一番ラクに幸せになる生き方になるのです。
あなたが最もあなたらしくいられる場所、最も安心できる場所をカウンセリングを通して見つけて欲しいと思います。
そして、その場所を見つけることが出来た時に一緒に喜ばせてもらえたら
私はとても幸せなのです。
…END
■終わりに■
長いプロフィールシリーズを最後までお読みくださいまして本当にありがとうございました。
これを書きながら、私自身のカウンセラーとしての本来の立ち位置をもう一度確認できたこと、またこれから目指す場所をよりハッキリと意識できたことは、思ってもみなかった嬉しいギフトになりました。
途中で腰を痛めたことで、中休みを取って一息つけたのも、今となっては有難いことだったと思えます。
また腰の問題は心理学的には「変化への恐れ」を表していたこと思い出して、私の中の、前へ進むことに対する潜在的な恐れに気づけたこともとても貴重な発見でした。
感想を送ってくださった方々、そして直接「読んでるよ」と声をかけてくださったみなさん、本当にありがとうございました。
モチベーションを保ち続けられたのも、みなさんの優しさが支えてくれたからだと思います。
ずっとブログを書くことが苦手だと思っていたのに、それが楽しいと感じられる日が来るとは、私には奇跡としか言えません。
誰かが喜んでくれている。
そして応援してもらっていることを受け取れるというのは本当に幸せなことなのだと、あらためて気づかされました。
いずれここで書けなかったエピソードを記事にできたらと思っています。
ぜひその時を楽しみに待っていてくださいね。
近藤あきとし