豊かな感受性ゆえに、恐怖を感じた心を抱えきれず
自分自身から切り離そうとしてしまうことが
恐怖症のひとつの捉え方かもしれません。
でも一人では抱えきれない感情でも、
誰かとだったら支えることもできます。
怖さに向き合い、その中に飛び込んでこそ
その感情のもたらしている本当の意味(プロセス)を
理解して受け入れることができるのです。
————————————–
5月1日に【無料相談コーナー】へお寄せいただいたご相談への近藤からの回答です。
みなさんの今の問題と向き合うためのヒントになれば幸いです。
「外出恐怖症」 : ジャンル(からだ・病気)
(回答本文は以下をご覧ください。※スマートフォンでご覧の方は画面を横向きにすると読み易くなります)
タイトル
|
外出恐怖症 |
相談者名
|
えび |
昔からビル、空恐怖症があり最近ではそれが酷くなって 外そのものが怖くなってしまいました。 なんとか死にもの狂いで毎日外に出るようにしていますが 背後に空間があるとそこに落ちていきそうな感覚です。地獄です。 平衡感覚が無くなってるのかもしれません。 目に視力差がありリハビリを欠かすと遠近感が無くなってしまうので 音楽の仕事をしていますが、不安定なので 精神科に行っても薬しか出してくれるような所しかなく よろしくお願いします。 |
|
カウンセラー
|
近藤あきとし |
えびさん はじめまして。 カウンセラーの近藤あきとしと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。 メールを読ませていただきましたが、だいぶ苦しい思いをされていますね。 空やビルなどを見て恐怖を感じている時、おそらく何らかの そのストレスが何なのか、というところには色々な見方がありますが、 そして、いつ追いつかれるか?逃げ場がなくなってしまうんじゃないか? えびさんは音楽を仕事にされているとのことですから、 その感受性ゆえに敏感に感情を感じすぎてしまっているとしたら。 感情が心の中をグルグル回っても、居場所を見つけられなかった時、 自分の中の恐れを、ビルや空に投げつけて もしかしたら、えびさんの場合はその感受性から、感情というより まるで魂だけが身体から離れていくかのように、何も見えなくなって そんな不安感と恐怖心が、えびさんにとっての恐怖症にあたるのかなと想像します。 恐れに捉われているときというのは、自分だけに意識が向いている状態です。 という解説が理解できたところで怖いものは怖いですからね。 一つにはえびさんの感じる怖さを共有できる誰かを見つけることです。 えびさんが恐怖を押さえる度に、心を切り離そうとしてきたのなら、 もう一つには、恐怖心と向き合っていくことです。 普段はいつ恐怖に引き込まれるかと、ビクビクしながら だから自分から向き合ってみて、感じきれなかった感情を また、えびさんの深い部分にある感情が関係していることも 誕生に関わる記憶だったり、本当に小さな頃の感情であったり、 まずはえびさんが、自分はこれだけ強く恐怖を感じていたことを認めて 最後にお薬に関してですが、私も精神科で処方されたお薬を数年間飲んでいました。 それだけで沼から抜け出せたは分からないですが、良くなっていくための この記事が少しでもえびさんの苦しい状況を緩めることができたら幸いです。 今回はご相談ありがとうございました。 近藤あきとし |
※無料相談コーナーとは?
カウンセリングをより多くの方に身近に体験していただくために、皆さんからお寄せいただいたご相談にカウンセラーがお答えするものです。
毎月1日・15日に受付いたしております(ただし1月1日と8月15日は除く)。
◆これまでに掲載した回答は以下のリンク先でご覧になれます
◎ご予約は 06-6190-5131 または 06-6190-5613 にて受付中です。
・受付時間:12:00~20:30
◎東京目黒区駒場で面談カウンセリングを行っています(会場のご案内)。
・カウンセリングのスケジュール&予約状況はコチラから
・近藤あきとしのカウンセリングについて
・『心理カウンセラー◆近藤あきとし』のストーリー…ちょっと長いので少しずつお読みください。