いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
先日アメブロ【恋愛テクニック】に掲載した記事について、拍手コメントからご質問をいただきました。
■3/26 まだ超自立のパートナーに消耗してるの?「もしも、わたしが彼に尽くさなくなったとしたら」
与える と 尽くす は違って、違いは犠牲があるかどうかで合っていますか?
よく聞く女性性の与えるというのは、自分が心からしたいとか楽しいのが本当の与えるでしょうか?違いに混乱中です。
ありがとうございます。
お名前が無かったので、弥生さんとしましょうね(3月なので^^)
実は先日の記事については「与える」と「尽くす」については、それぞれ意識的に言葉の意味合いを考えて使い分けてはいませんでした
大切なポイントは、弥生さんのおっしゃるとおり犠牲があるかどうかなんです。
単に与えることが好きな人は見返りを求めませんから、返って来なくても傷つかないんですね。最初から求めていないので不満も感じないのです。
たとえば、彼から「この前はありがとう」と言われても、「え?何のことだっけ?」と応えてしまうくらい、与えたことに執着を持っていないんです。
これって、カウンセラーあるあるだと思うんですけど、クライアントさんから
「あの時こう言ってもらったことが大きかったです」
とお礼を言われることは良くありますが、正直言うとけっこうな割合で忘れていることが多いのです。
本当に、言った瞬間は目の前のクライアントさんのことだけを考えているんですけど、しばらく経つと忘れてしまいますね(と言っても、1~2週間くらいは覚えてられますよ)。
決して相手に興味がないとか、思いつきを言っているわけではなくて、それくらい与えたことに執着がないということなんだなと、今あらためて感じました。
記憶力の衰えとは思わないでおきましょう^^;
もう一つ、「もしも私が尽くす(与える)のをやめたとしたら、どうなってしまうことを恐れているのか?」という問いから出てきた答えは何だったでしょうか?
もし、ネガティブな思いからであったとすれば、その恐れが実現してしまうことから逃れる為の行為になっていなかったか?を考えてみてくださいね。
その前の回には、私から読者の皆さんへこんな質問をしました。
■3/12 まだ超自立のパートナーに消耗してるの?「恋愛の被害者から抜け出すために知っておきたいこと」
「もし、あなたが彼との関係を通して我慢したいと思っていたとしたら、それはどんな理由からですか?」
弥生さんがパートナーに、我慢して尽くすことのメリットはどんなことでしょうか?
たとえば、
「私が我慢していれば彼が去っていかない」
という、一時の安心かもしれませんし、
「いつか彼が愛情で返してくれるかもしれない」
という、淡い期待を持てるからかもしれません。
そうなると、どうしても取引や契約のようになってしまいますから、見合わないリターンでは悲しくなってしまいますね。
ただし、この種のパターンに陥っているそもそものベースにある感情は、
「もともとの本来の私には愛される価値がないんだ」
という間違った思い込みです。
「彼のお世話をしていれば必要としてもらえる」
「とにかく言うことを聞いて、捨てられないようにしないと」
「怒らせないように、機嫌が悪いと怖いから」
いろいろな不安があるかもしれませんが、カウンセリングをしていると多くの女性のベースにある思いとして、
「私はあんまり魅力的じゃないので、無理をしないと愛されない」
という気持ちが見受けられます。
>よく聞く女性性の与えるというのは、自分が心からしたいとか楽しいのが本当の与えるでしょうか?
おっしゃるとおりで、楽しんでいるときと言うのは、その人の一番イキイキとした部分が表現されます。
男性にとって愛する女性が笑顔の時(彼のやったことと関係なくても)が、一番自分にOKを出せるときですからね。
逆を言えば、彼と全く関係ないことで弥生さんが落ち込んでいても、彼は「俺の責任だ。俺が頑張ってないからだ。」と罪悪感を感じるんです。
(ちょっと脱線しますが、尽くすというのは「全力を尽くす」ということですから、全くネガティブな意味ではないんです。彼に尽くすのではなく、あなたが叶えたい未来・欲しい幸せに向けて全力を尽くすことが大切なんですね。)
何を与えようと、どう尽くそうと、かまわないのです。
ただ、そうすることが嬉しいのか?そうしないことが怖いのか?どちらの動機が心の真ん中にあるのかでパートナーシップから受け取るものは大きく違ってくるはずです。
さて、ここでさらに質問してみたいと思います。
「未来の彼はあなたの与えたどんなことで喜んでいるでしょう?」
そして、「あなたは彼にどんな形で必要とされていますか?」
たとえば、
「私が笑ったり、怒ったりしても、『素直な感情がカワイイね』と言ってくれる」とか、
「私が作ったご飯を嬉しそうに『美味しい』と言ってモリモリ食べてくれる」ということかもしれません。
弥生さんはどんな答えが出てきたでしょうか?
いったい何を聞いているかと言うと、今出てきた行動が喜びからなのか、恐れからなのか、自分はどっちなのかを考えてみて欲しいのです。
もし、
「彼が毎日ご飯を美味しく食べてくれたら、とっても嬉しいな」
という喜びにもとづいているのなら、たとえ失敗して美味しくなかった日があっても、残念な気持ちを素直に表現できるでしょう。
もしも、これが
「毎日ご飯を作らないと嫌われてしまうかも、必要とされないかも」
という恐れにもとづいているとしたら、その不安を感じたくはないですから、「作れない自分」はあってはならないことになります。
調子が悪くても、レパートリーに悩んでも、何が何でも料理をしないといけなくなってしまいます。これは辛いですよね。
まずは弥生さんの喜びを心の中心に置いてみることから始めましょう。
喜びにもとづいた行動を自分から選んでいくと、ふだんから嬉しいことや、美しいもの、心がワクワクものに反応するようになります。
そんな喜びの種をたくさんコレクションしてみてください。
自分で自分の心を満たせるようになると、今度は彼の喜ぶことを見つけたくなります。
彼が嬉しくなることを楽しみながら与えたくなるんです。それが弥生さんだけの、彼への愛し方になっていきますからね。
自分が誰かを幸せにしていることが分かると、ちょっぴり自信がつきます。
すると、愛されることにも自信を持てたりします。気がついた時には、きっと幸せになれると根拠無く信じられてしまうでしょう。
その頃にはもう、弥生さんが幸せになれることにしか興味が持てなくなっているはずですよ。
※コチラの記事も参考になると思いますので読んでみてくださいね。(1~4まであります)
すばらしい質問をいただけて嬉しいです^^
弥生さん、本当にありがとうございました。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように。