心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
前回の記事について読者の方から質問をいただきましたので、今回はそれにお答えするかたちでブログをお届けいたします。
2019/7/5「あなたが愛されてきた証拠が教えてくれるもの~義務と役割に疲れたとき~」
https://kondouakitoshi.jp/archives/65949273.html
前回は、パートナーシップのカウンセリングで良く出てくるテーマ
「愛されるためには○○をしなくてはいけない」
「愛されるためには△△な私でいないといけない」
などの観念(思い込み)がもたらす「義務」や「役割」と言われる問題についてお話しました。
質問を頂いたのは記事のこの部分↓について。
パートナーシップで、私たちが「ペルソナ」を使って「義務」や「役割」を演じていると、必ずと言って良いほど、パートナーの方がイライラしたり、疲れてきたり、怒りやすくなったり、横暴な態度になったりするんです。
この理由が少し分かりにくかったということでしたので、もう少し詳しく解説したいと思います。
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私たちが持っている観念の一つに「愛されるためには何かをしなければならない」というものがあります。
大切な人から愛されているという実感が得られた時には、心が喜びでいっぱいになりますし、生きている実感や、自信を自然と感じられますよね。
でも「愛されるためには何かをしなければならない」という思いがある分だけ、愛されるための努力や、テクニックなど、何らかの行動・方法で目的を達成しようとしてしまうんです。
仮に、すごく頑張って努力した結果、欲しかった愛が手に入ったとしても、心から満足できるかと言えば、
「なんだか嘘をついている感じ」や
「本当にこれで良かったの?」
という違和感を感じてしまい、本当に満たされた感じがしないことも多いんですよね。
それはどうしてかと言うと「愛されるためには何かをしなければならない」という心理の裏側には、「何かをしなければ愛されない」という観念が隠れているからなんです(これを「自分には愛される価値が無い」という思い、『無価値感』と言います)。
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さて、パートナーから愛されるために「義務」や「役割」で行動しているとき、私たちはついつい「犠牲的」に相手に尽くし過ぎてしまっていることが多いものです。
やっていることが愛からなのか犠牲なのか、これは表面的な行動を見ていても見分けることはなかなか難しいのですが、
犠牲で何かをしようとしているときには、行動動機の多くが『無価値感』、そして『恐れ』になっているのです。
例えば、あなたが彼のために毎日朝昼晩のご飯を作ってあげていたとします。
あなた自身が料理が大好きで楽しくてご飯を作っている。とか、彼が美味しく食べてくれるのが嬉しくて作っている。というなら「楽しさ」「喜び」が行動動機なので、まったく問題にはなりません。しかし、これが、
「私には愛される価値なんて無いから、彼のためにできることをやらないと・・・」とか、
「これだけ一生懸命やっているんだから、私のことを嫌わないでね。」
という気持ちが裏にあって、それが動機となっていたとしたらと考えてみましょう。
ここでパートナー側の視点から、あなたの行動を見てみるとどう感じるかと言うと、
「これだけ我慢してあなたに尽くしているんだから、私のことを愛してくれますよね?」
と言ってきているように見えてしまうんです。
すると、まるで自分(パートナー)が、彼女(あなた)を「無理やり我慢させて」いるような、自分が『加害者』になったような気持ちがしてしまうので、とても居心地が悪くなってしまうというわけです。
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なんだか自分が悪者になったような居心地の悪さを感じる。彼女といるとその感覚がいつも湧き上がってくる気がしてくる。
そんな状況が続くと「お前が悪いんだ」と言われ続けている気がしてしまい、
そのうちに開き直って「どうせオレが悪者だって言いたいんだろう!」と本当に悪い態度をとるようになったり、その態度がエスカレートしてしていきます。
パートナーが自分が悪者だと思っている分だけ、彼女であるあなたに優しくできなくなりますし、大切にすることもできなくなっていきます。そして悪い態度がどんどん激しくなっていってしまうんです。
モラハラやDVがエスカレートしていくのは、こういった理由があるからなんです(浮気や趣味に没頭して向き合わないケースも同様)。
パートナーシップで、私たちが「ペルソナ」を使って「義務」や「役割」を演じていると、必ずと言って良いほど、パートナーの方がイライラしたり、疲れてきたり、怒りやすくなったり、横暴な態度になったりするんです。
前回の記事のこの部分↑についても同じ理由からなんですね。
さらに言えば、あなたがパートナーから大切にされず酷い扱いを受けていても、あなたの抱える「私には愛される価値が無い」という『無価値感』の大きさの分だけ、「私がちゃんとしてなかったから彼が怒ったんだ。悪いのは私なんだ。」そう感じて自分を責めてしまう人はとても多いですね。
また、「わたしがダメだから」という『無価値感』をパートナーに投影してしまうと、「彼は私がいないとダメなの」「私しか彼の良いところを分かってあげられない」という思いで相手を見てしまうので、ダメな男ばかり好きになったり、気がつくとDV傾向のある男性とつきあっていたり、という状況になりやすいんですね。
別の見方をすると、「私には愛される価値が無い」「私がダメだから」という思いを抱えているということは、心の奥では自分へのダメ出しをたくさんしているわけです。
すると、心の奥(潜在意識)の自己否定・自己攻撃をパートナーに投影していたとしたら、「彼のあなたに対する酷い扱いは、あなたが自分自身にとってきた態度を表現したもの」と捉えることもできるんですね。
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色々とお伝えしてきましたが、話をまとめると、『犠牲』をすればするほどパートナーはあなたを大切に扱えなくなってしまうということになります。
また、『犠牲』をする目的は相手から愛を引き出すことですから、頑張って犠牲をしても思っていたとおりの愛を貰えなければ、「やっぱり私は愛される価値が無いんだ・・・」と感じてさらに『無価値感』が大きくなってしまうなんてケースは少なくありません。
もし今ブログを読んでいて「ひょっとしたら私も同じかもしれない」と感じたら、
まずは自分の中に「私には愛される価値が無い」という思いがあるかどうか、「パートナーに嫌われるのが怖くて犠牲をしているかも」というパターンがないか、チェックしてみるとイイでしょう。
今日ご紹介したようなパターンを持っている人にとっては、読めば読むほど落ち込んでしまうかもしれませんが、もしあなたがそう感じていたとしたら、今はそのパターンを手放すチャンスがきていると思ってみてくださいね。
「私はこの犠牲のパターンを止める!」そう思うところからスタートしてみましょう。
次回はこのパターンを手放すためのお話をしますね↓
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
★【好評です】超自立タイプの男性との恋愛シリーズ
★近藤の執筆したアメブロ【恋愛テクニック】のバックナンバーです。
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会場:上野・TKP上野駅前ビジネスセンター
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料金:¥3,240- (出入り自由のフリーパスです)
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