今週月曜日に配信した、携帯サイト用のメルマガにこんな記事を書きました。
『負けを認める』(8/19)
私たちは普段の生活の中で、身近な人たちとの間に、意識的にも
無意識的にも、多くの競争心を抱えているときがあります。
会社の上司や同僚、学校でのクラスメートや部活のチームメート、
アルバイト先の仲間やママ友、時には家族やパートナーに対しても、
競争心を持っている場合だってあるかもしれません。
だとしたら、そこには心の平安や安らぎを感じることは、
なかなか難しいのではないでしょうか?
今日は、いつも争っている相手、気づかないうちに負かそうと
意識してしまっている相手に、勇気を出して“負け”を
認めてみましょう。
あなたが相手に向けていた競争心を下ろせることが出来たとき、
勝ちと負け以外の、新しい関係が手に入るかもしれませんよ。
ここでお伝えしかかったのは、競争状態から自分から争いを降りて、勝ちでも負けでもない、愛やつながり、親密感をベースにした、相手との新しい関係を築けるステージを見つけていくことを提案したものでした。
しかし私たちは、ちょっと違う意味で「負け」を選んでいることもあるんです。
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誰かと議論や競争になった場合に、その時の立場や話の内容に関わらず、相手と衝突することを避ける為だけに、つい「負け」を選ぶことが多いなと感じるコトはないでしょうか?(かつての私がそうでした)
相手と正面から関わり、お互いに意見を交わして話し合うことを避けて、相手が「正しいことに」してしまうのです。
・何か言ったら怒らせそうだから、余計なことは言わないでおこう
・話を合わせていれば、自分と仲良くしておいてくれるだろう
・黙っておけば丸く収まるから
そんな考えから「負け」を選んでいるとしたら、安全な場所にいることはできそうですが、上辺だけの薄っぺらい関係しか築けないかもしれません。
相手と何でも言い合えたり、相手が本気で心配してくれて怒ってくれるような、しっかりと深いところでも繋がっている人間関係を築くのは難しそうです。
相手と本気で関わることから逃げている。とか、親密になることを恐れている。そういう見方もできるかもしれません。
今回はみなさんが、そう言ったパターンを持っているとしてお話を進めていきますね。
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もしかすると、みなさんの周りには勝とうという意識が強い人がいるかもしれませんね。得てしてそういう人は、言葉に出さずとも
“自分が上になりたい!”
“あなたが引き下がるべきだ!”
という雰囲気を出しているものです。
ただし、それはその人が自分に自信がなくて不安だから、自分の正しさを証明したくて負かしたい気持ちが強くなってしまっている場合も多いものです。
そういう人とまともに向き合うのは、怖いと感じるコトもありますから、つい「負け」を選んでしまうことは、ありえないことではないでしょう。
しかし、相手はみなさんを負かして、本当に心から嬉しいかというと、そうではないことがほとんどなんですね。
なぜだか、その人はわざわざ何度でも、勝負を吹っ掛けてきてはいないでしょうか?
なぜなのでしょう?
それは、みなさんが「負け」を選んで、口では“私が間違っていました”と言っている時、心の中では“本当はそんなこと思ってないけどね”という真逆の方向性を、持っているからなんですね。
言葉では相手を肯定していても、心では否定をしているとしたら、
相手が勝負をしかけてくることで、心理的に「私は正しいよね?」と聞いてくることに対して、口や態度で表面的に「そうですよ!」と答えても、心の中では「いや、間違ってるね!」と言っていることになるので、どこかしら相手にその感覚が伝わってしまうんですね。
相手にしてみたら勝ったはずなのにスッキリしなかったり、言葉にしづらい不安や、変な不満感が残ったりするので、なんとなく違和感として、その感覚が心理的なメッセージとして、伝わってしまうものなんですね。
それはつまり、間接的に相手を苦しめていることになるんですね。
だから、みなさんがいくら「負け」を選んで相手に譲っても、お互いに苦しい気持ちが続いてしまうのは、こういった心理的な理由があるのです。
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しかもちょっとだけ複雑な話をすると、人間関係では勝っていると感じている方が実は負けていて、敗北した思っている方が勝利している場合も少なくないんです。
どういうこと?と思われるでしょうが、
これは負けていても“負けを認めるのは悔しいから、表面的には自分が勝ったことにしておきたい”と思う心理や、その逆の“ホントは勝ってるのを知っているけど、この人に言ったら怒りそうだし負けてることにしておこう”という心理を持つコトで、表面に出る態度と心理面の逆転が起るものなんですね。
あくまで無意識的に感じていることなので、表面的な意識ではそんなことあるはずがない、と思われるかもしれませんが。
たとえば夫婦関係では、騒がしい旦那さんが主導権をとっているように見えて、実は手綱をしっかり握ってコントロールしているのはおとなしい奥さんの方だった、なんてことは良く聞く話ではないでしょうか?
これも競争の一つですから、そんな状態も長く続くと、徐々に諦めの境地に至ったりするもので、そうなると、
“もう何を言っても無駄だわ”とか、“あいつとは分かりあうことは二度とないね”なんて言葉が出てきてしまうようになったりします。
このままじゃいけない、と分かっていてもどうしたらいいのかが分からない、という状態です。
夫婦に限らず、そういった苦しさを感じて人間関係に嫌気が差したり、自分から関係を切ってしまう、なんてこともあるかもしれないですね。
ここから抜け出す為に大切なことがあるのですが、それは次回の記事でお話したいと思います。
(続く…)