いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
カウンセリングサービスのHPでは、カウンセラーからのコラムが毎週火曜日に更新されています。
ちょっと前ですが、6/30に私が書いたモノも掲載されましたので、今日はそのコラムをご紹介したいと思います。
『ココロとカラダ、内側と外側』
こんにちは 近藤あきとしです。
プロカウンセラーになって8年、なんと初めてコラムに投稿します^^;
何を書いたらイイものやら、ずいぶん考えてしまいましたが私の初チャレンジにどうぞお付き合いくださいませ。
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みなさんは日々の疲れを癒すため、自分にどんな良いことをしていますか?
私の最高の癒しのツールは、マッサージなんです。
なかでもタイ古式マッサージが、本当に全身がゆるむ感覚がして一番好きなのです。
ちなみにタイ古式マッサージがどんなモノかというと・・・
2人で行うヨガ・怠け者のヨガ・気持ちよい瞑想、などなど様々な表現をされていて、全身のエネルギーの通り道(センというそうです)を圧したり、ストレッチで伸ばすことによって身体の気の流れ、血液の流れを促して、健康な状態にしていくことを目指している、というタイの伝統技術だそうです。
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私は地元のマッサージ店が好きで、もう10年くらい通っています。
お気に入りの2時間「王様コース」でじっくりとほぐしてもらうと、いつの間にかウトウト眠っていることも良くありますよ。
半分寝て半分起きているような感じで、気持ちのよい瞑想というのはまさにピッタリの表現。
カウンセリングでは心をあつかっていて、お手入れをするのは身体からというのは不思議な気がするかもしれませんが、心と身体はどこかでつながっていますので、内と外のバランスを考えると、なんとなく理に適っているんじゃないかと思っています。
先日もしっかり2時間ほぐしてもらって至福の時間を過ごしてきたのですが、施術中にセラピストさんと少しお話をしていたら、興味深いことを教えてもらいました。
身体は基本的に内側がやわらくて、外側が固くなっていくのだそうです。
やわらかい部分を守ろうとして、外側の筋肉が張りきるので、外へ向かって発達するそうなんですね。
ただ、ずっとその状態が続いていると、外側が固く厚くなり、内側はやわらかく脆いままになりますから、バランスが良くないらしいのです。
例えば、足や腕が外側は筋肉モリモリで、内側がプヨプヨなのはちょっと見た目も良くなさそうですし、効率よく力を発揮できない気がします。
かといって、外側だけをほぐしていっても、内側がやわらかいままではまた元に戻ってしまうらしいのです。
セラピストさんが言うには、大事なのは「内側を意識して引き締めること」だそうです。
そうすることで、内と外のバランスがとれて、引き締まった柔軟な身体になるとのことでした。
それって、なんだか心の世界と似ている気がしませんか?
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悲しい気持ちや、傷ついた心を内側にしまい込んで、外側につくった強い自分で、無理をして競争の世界を生きたり、他人から求められる自分で、周りに合わせて期待に応えてしまう・・・
そうするうちに本当の自分がなんなのか分からなくなっていつの間にかどうしようもない苦しみの中にいたこと、私には心当たりがあります。
また、外がわにおこる問題にばかり意識がとらわれてしまうと、私たちは問題を解決することに固執してしまい、心の内がわで感じる自分本来の在り方や、心の中心にある本当の願いを見失ってしまうこともあるでしょう。
内がわの自分の在り方をはっきり見定められたら、たとえ今とは状況があまり変わらなかったとしても、
外がわの問題に対して「なぜか前ほど気にならない」とか、「私はベストな選択ができる」という自信が芽生えてくるんですね。
そのときの心は、まさに引き締まっていながら柔軟で、バランスのとれた心だと言えるのかもしれないですね。
だとすれば、心が痛みや苦しみで傷ついているときには、懸命に外がわを固くして守ることではなく、
内がわの心のやわらかい部分に優しく触れて、痛みを癒してあげることが必要なんですね。
また、内側で悩みすぎたり考えすぎたりして煮詰まったり、心が疲れ切っているときには、外側の安らげること・楽しいこと・夢中になれることに、意識を向けることが必要となるわけです。
心が疲れてこわばってしまったと感じたときには、あえて頭を空っぽにして身体を動かしてみたり(運動や掃除、工作など)、誰かに委ねてほぐしてみることは、やっぱり理に適っていることだったんですね。
これで、これからも心おきなくマッサージへ行けます。